No Diary

映画感想(2015年-)

解説

2015年以降に見た映画の感想。

感想リスト

20150218
ベイマックス
20170415
3月のライオン(前編)
夜は短し歩けよ乙女
20170531
3月のライオン(後編)

20150218 Wed

ベイマックス見たよ

  • というわけで遅ればせながらベイマックス(映画)見てきました。同じディズニーの『アナ雪』はあれだけ流行ったのに見に行けなかったがベイ以下略は白くて丸いロボットが出ると聞いたので行かざるを得なかった。他に日記のネタもないのでせっかくだから俺は感想を書くぜ。そんなわけで以下ネタバレ注意
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  • とりあえず一番言いたいのは、ベイマックスが想像してたのより数倍ポンコツだった。いやケアロボットって言うからにはもうちょっとなんかこう…というかむしろあなたたまに介護される側みたいな感じじゃないですか…。警察に駆け込んだヒロが困ってるのに我関せずでのんびり自己修理(セロテープで)してるあたりがポンコツ度MAXだったと思います。クッソかわいい。あと自分の可愛さを自覚してるみたいな発言のあたりもポンコツ度高かったよね。
  • わたしはロボットが主役の映画だと大体号泣する習慣がありますが、今回もベイマックスが感動的なことをして泣くのだろうと思っていたらその前にタダシで2回泣いた(死んだところと映像記録が出てきたところ)。タダシがいい兄ちゃんすぎて全俺が泣いた。なぜおれの兄ちゃんはタダシではなかったのか(※兄は元々いません)。
  • でも最終的にはロケットパンチで泣いた。超泣いた。映画見た人が皆してロケットパンチロケットパンチと言ってたのでなんだよと思ってたんだけど実際に現物を見てみたらロケットパンチだった(意味不明)。いやあんなもん絶対泣くだろずるいわドチクショウ。
  • というか例のあれ以外にも結局ベイマックスは人を守るためだけにしかロケットパンチを使っていない(暴走中ですら結果的には誰にも当ててない)のには泣くしかなかった。ケアロボット…!!(号泣)
  • でもあの暴走中で目が赤く光ったりするアレは本来は怖いシーンのはずなのだがベタすぎて逆に笑ってしまうという逆転現象が起きたのだった。というかシナリオ自体お約束とかベタの連続ですよね。いいよね王道。
  • 上記の件を踏まえつつも、実は当のベイマックス本人には人格がありそうでなさそうでやっぱりありそうで結局ないっぽいような気がするあたりがロボットもの的にとてもよかった。プログラムされた通りにしか動いていないはずなのになぜかそうではないように見えるような動作をしてしまうのはロボ的ロマンだと思うの(力説)。黒柳徹子のAIBOとか(マイナーな例えな上に微妙に違う)。
  • ところで深読みしまくるとナノボットの外見デザインはマイクロボットと真逆なんじゃないかしら(黒い・なんかゴツゴツしてる・抱きしめられそうにない←小さいから)。知らんけど。
  • 原作コミックだと登場人物はみんな日本人設定だそうですが、映画ではカーチェイスの最中なのにワサビが赤信号で止まったり律儀にウインカー出してたくだりには「あっ日本…」とおもいました。
  • で、終盤は完全にヒーローものになるわけだが、実は仲間も敵もみんな割と普通の人というか、そこまで超悪党でも超善人でもないよねってあたりは結構シブいし個人的に好みだなあとおもいました(犯人のあの人も大きな力と復讐のチャンスを得てしまったせいでああなっちゃった感が強いし)。ただなぜか皆してコスプレに走ってしまう展開だけはヒーロー時空の影響を感じざるを得ない。科学オタク連中は仕方ないとしてもなんだよあのカブキマスク。ノリノリかよ。
  • で、ノリノリで復讐を実行してたらその復讐の大義名分だった娘が実は生きてた上によりにもよってついさっきまで自分に復讐しようとしていた子供に命懸けで助けられちゃうというあたりには複雑なインガオホーを感じたのだった。娘が普通に死んでたとかヒロにそのまま倒されるとかいう展開とはまた別の方向につらいよねこれ。まったくシブいぜ。ヒロには暴走を止めてくれる仲間もロボもいたがカブキマスクにはいなかったのだ…おっさんは孤独なのだ…(つらすぎる)。
  • あとは映像美的な話題についても触れるべきなのであろうが、まあクオリティの高さは見ての通りなので、あえて特に言いたいのはねこがモフモフでよかったです。
  • リアルに作り込まれた街並みも出来るだけ観察するようにしていたが「おマミ」みたいな謎看板がなかったのは逆に残念であった(ネオサイタマ的な意味で)
  • 残念といえば、見終わったらグッズ買う気超満々だったのにどこにも売ってなかった(正確に言うと、ごく少量は残っていたのだが欲しいやつではなかった)のが一番残念であった(映画とは無関係すぎる)。ぬいぐるみとかキーホルダーとか無いのかよォォ、田舎はこれだからよォォォ。
  • というわけでとても楽しかったです(唐突な田舎disは除く)。なんか普通に続編とか作れそうな感じだったし期待しちゃうよね。次に映画館行くのはスターウォーズかなあ…(年末)。

20170415 Sat

映画感想:3月のライオン(前編)/夜は短し歩けよ乙女

  • 見たい映画が立て続けに上映されたので立て続けに行ってきた。ので感想を書きます。軽くネタバレあり
  • 『3月のライオン(前編)』。原作既読(アニメ第一期も視聴済み)。前編ということは後編もあるわけだがとりあえず前編はどこまでやるのだと思っていたが微妙に時系列シャッフルしてたからその疑問は無意味であった。
  • シャッフル以外にも原作と違う点は多々あるのだが、そんなことはどうでもよいと思えるくらいヒシヒシと感じる「貴様、この原作読み込んでいるなッ!」感がやばい(唐突なダービー弟)。映画化だけどただのあらすじダイジェストじゃなくて「原作を読み込んだ上でちゃんと一本の映画にした」のがよく分かるというか…いや一本じゃなくて前後編だけど…(そこはいい)。
  • 原作で描かれていなかった部分の掘り下げ・補完の仕方がもう熱心なファンのそれというか、いちいち脳内で「ホホーンそこまで描写しますか(知った顔で)」「エエーッそう繋げるのか!!」などとリアクションしてしまい、見てて楽しかったです。ハイ。
  • 『3月のライオン』は原作からしてかなり丁寧に描かれていて、たとえば主人公である桐山をもっと活躍させたかったら若手でも挑戦できるビッグなオリジナル棋戦をバンバン出して対局シーンもバリバリ描いて、という手もあるのにそういうことはしていない。でも、よく読んでみると桐山がトーナメントで負けて島田さんがタイトルに挑戦したりする展開になるのは桐山がこれから行く道の厳しさを描くためだったり、ひなた氏に降りかかる理不尽なあれこれも桐山が(学校・家族について)出来なかった・悔やんでいることのやりなおしをさせるためだったりする(ひどい言い方するとひなた氏があんな目に遭うのは桐山を成長させるためというメタすぎる見方であるが)。つまり桐山がメインっぽくない展開も実は桐山につながる話になっている。映画のほうも尺の都合も考慮の上での再構成ではあるのだが、原作と同じく桐山零の物語になるようにという意図が明らかなので、原作既読者にとってはむしろその改変箇所に興奮する構成になっている。真剣勝負ですよこれ。
  • そりゃ面白おじさん藤本雷堂九段が出ないとかは残念ではあるけど、原作に忠実路線の映像化はアニメ版ですでにやったのでいいですよね。多様性な。
  • あと書いておきたいのは対局シーンの描写か。ナレーションとかモノローグとかほとんど抜きでも役者の演技で盤面に何が起きているか嫌というほど分かりますね。「将棋とかよく知らないし~」とか言わせない情報量がありますね。悶絶するおじさんすばらしいですね。
  • というわけで原作既読でもハッとさせられる場面が多々あった良い映画化であった。後編もきっと行く。
  • おまけ:笑う場面じゃなかったのに笑ってしまったシーンいくつか
    1. 桐山が「なんなんだよウワアアアア」と叫ぶ前のイライラタイム開始時BGMでドラムがツクテンツクテン(なんなんだよウワアアアアとは言ってないが)
    2. あかり氏の部屋にさりげなく置かれた数々のスモトリグッズ(彼女のデブ専疑惑が濃厚に)
    3. 島田(落ち着け桐山…広い視野を持て…) 桐山(こいつ直接脳内に…)
    4. ちょうどいいところで止まったままいつまでも垂れてこない鼻血
    5. ショートケーキ頼んでんじゃねえよブドウ糖名人
  • 『夜は短し歩けよ乙女』。原作既読。というか未読でもいいからノイタミナの『四畳半神話大系』を気に入った人は全員見に行ったほうがいい。アニメ『四畳半』のフォーマットを継承しつつもテレビアニメとはまた違ったノリで作られているので劇場のデカい画面で見たほうがよい(特に最後のほう)。
  • 一言で感想を言うと「とにかくスゲー楽しかった」あるいは「最の高」になってしまうがそれだとアレなのでもうちょい言語化すると、そもそもアニメ『四畳半』の時点で原作のイメージ・空気感の再現がズバ抜けていたのでそっち方面は完全に信頼しきってたんですけどその期待程度は余裕で上回ってきましたね。単純に個々のエピソードを再現するんじゃなくて登場人物そのものがスクリーン上で動き回ってる感、作中のファンタジー京都がそのまま出てきた感が非常に良かった。やっぱりこっちの映画も「原作を読み込んだ上での映画化」なんですね。乙女の目から見たステキな夜の京都、先輩の目から見たしょっぱい大学生活、現実に起こった出来事と妄想の出来事、脈絡のない夢の中のような楽しい世界が終わることなく続くように見えてやっぱりいずれ夢は覚めるのだが覚めたあとも心地よさが残る。良いファンタジー映画であった。唯一の不満があるとすれば特典の小冊子(一週目分)が結局もらえなかったというくらいだ。良い子はこういうのが欲しかったらもっと早く見に行こう!(泣きながら)
  • ところでこの映画に合わせてか、原作が子供向けレーベルの角川つばさ文庫でも発売されたそうなんですけど大学生の飲酒シーン満載なのにいいのかよと思ってしまいました。いや別にいいんですけど映画『3月のライオン』のエンドロールに「撮影ではお酒は飲んでおりません役者は成人してます」的な一文が載っていたので余計に気になった。世の中の基準がよう分からん。

20170531 Wed

映画感想:3月のライオン(後編)

  • 映画『3月のライオン』ですが前編を観たので後編も観ました。というわけで感想。前編が「桐山の物語」だった流れで後編もそれに合わせて原作の改変もありつつ原作より進んだ場面もありつつ最終的にはひとまずの結末まで、となるとそこそこの駆け足感はありましたがおおむね良かった。ひなた氏のいじめ問題や妻子捨男のくだりはどう足掻いても胸が苦しくなる展開にしかなり得ないのでそこは覚悟していましたが、原作でまだやってない部分(もしくは今後もやらないかもしれないオリジナル展開)は個人的にはかなり満足でした。特に幸田父と香子の会話ね…。原作読者的にはいままで「将棋以外のことはサッパリ父さん」という評価でしたが確かに将棋のことはしっかりしていた…将棋のことは…。あんな短いシーンでこれだけ彼の見方が変わることになるとは想像もしていなかったので不意打ちでかなりグッと来てしまった。別に急にスーパーサイヤ父とかに覚醒したわけじゃなくて「将棋の家のお父さん」のままでだからね…正直こりゃ上手いなと思ってしまった。後編のお話は羽海野チカ先生が当初考えていた展開だそうですが(※前編パンフレット情報)どこまでが羽海野先生が考えたシナリオなのかとても気になったぜ。原作では妻子捨男と藤本さんがダメ父対比されてましたが映画では幸田父と捨男で対比になっていたかなとも。捨男といえばあかり氏の行動には驚きましたがよくやったとしか言えないしモモ氏のセリフが完全に皮肉で煽りレベル高いなとおもいました(幼児だぞ)。やはりモモ氏は真の天才…ガム…。ラストシーンはある意味予想通りではあるがそこまでの過程には結構驚かされるところもあり、前後編で一本の青春ストーリーとしてまとまっていたように思いました。
  • 以下、笑うところじゃないのに笑ったところ&こまかい感想(シーン順不同)。
    1. 開幕校長てめえ!! と思ったが冷静に考えると原作のアウトレイジの時点で大概だった。
    2. 仙台「……」台風「……」
    3. 小学生桐山の回想に救いのようにあらわれるひなた氏、女神かな? と思う一方で詰将棋パラダイスの表紙のリアリティ感でなんか噴く(イラスト調の宗谷名人@加瀬亮さん)
    4. 朔ちゃん「おまえたちヒヨッコは何も分かっちゃいないな」桐山(僕だけなにも言ってないのに一括りにされた…!?)
    5. 香子「誰かいるのかと思った(笑)」○○「残像だ」
    6. マンガに出て来るような金持ちキャラが加速する二海堂。なんすかあのコンピュータ。東○製ってどういうこと。
    7. こっそりリアルプロ棋士の先生方が登場してましたが桐山清澄九段が宗谷名人と対局してたのは即気付いてアッとなりましたね。
    8. 桐山のキングオブ不器用っぷり(先輩の誘いを断って対局料の計算)(前フリなし結婚宣言)は原作だと笑ったけど映画ではまさかあんなことになるとは…いや冷静に考えると三姉妹側にも思うところがあって当然だったのだが…。原作だとあかりさんが「頼っちゃうよ!?」と言うところが映画だと桐山が「頼ってください!」と言う側になったのが一応伏線だった。
    9. 大事なものを失ってボロボロの男たちの対局シーン…なんていうか…その…下品なんですが…フフ…(以下略)
    10. 唐突な『龍が如く』ステッカーは流石に噴く。
    11. ねこの食事シーンで平和を表現。というかねこの出番そのものが結構多くてよかった(正直者)。
  • というわけで映画は一区切りついたので今はアニメの二期と原作の続きが楽しみですね。ふだんは単行本派なんですけど最近我慢できずに本誌を読んだらなんかすごくいい話だったので最新刊まだっすか。