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HomestuckのヤバイFlashを紹介するだけのページ

はじめに

2020年にAdobeがFlashのサポートを終了するそうだ。インターネット歴が長い人はそれぞれそれなりにお世話になってきたと思いますが、HTML5対応のサイトもどんどん増えてるし『艦これ』みたいなブラウザゲームも脱Flashしてるしそのうち完全に過去の遺物になるのであろう……RIP…………と言いたいところだが個人的にひとつ残念なことがある。みんな、今のうちに『Homestuck』を読んでほしい。HomestuckはアメリカのAndrew Hussieという人が書いたウェブコミックで、漫画なんだけどアニメーションとか実際に操作できるゲームっぽいパートがあったりしてそういうのがFlashで作られているのだ。それが今年になってVIZ Mediaと契約した際にサイトの大規模リニューアルをして、Flash使用ページの一部がHTML5で再現したバージョンになったり動画をYoutubeにまるっと移植したりしてスマホのブラウザでもある程度見られるようになった。…のは良いんですけど、中には演出に凝りすぎて完全再現が出来てないページもあって、これは是非オリジナルのFlashバージョンで見てほしい!! というページがありすぎるんですよ。幸い今のサイトだとリニューアル版とオリジナル版を切り替えて表示できる仕様になっているので()読み始めるなら今しかない!!!!! Flashそのものが消える前に読もう!Homestuck!

…と言いたいところだが、こういう紹介の仕方をしたところでたぶん皆さんは読まないだろうので今回は個人的にヤバイと思ったFlashのページを勝手に紹介します。というかFlashの紹介にこじつけて本編の紹介もします。キャラクターの紹介とかは詳しく書いてあるところが他にもうあるのでこういう体裁をとったわけです。都合上大量にネタバレもありますので「こりゃ実際読んでみようかな」と思ったら即座に homestuck.com にアクセスして1ページ目から読んでください。たのむ。おれは『Undertale』経由で存在を知ってから気軽に読み始めたのだが濃すぎる設定とか想像がつかない展開の連続にやられて結果ガッツリハマってしまった。このページはその供養のために書いたのでお焼香に来た人のような気持ちで読んでほしい。

紹介の前にいきなり言い訳しておきますが、書いてる人は英語力ゼロなりに頑張って最後まで一通り読んだあと公式Wikiをあちこち読んだ程度の理解力なのでもしストーリーの解釈が全然間違ってるよということがあれば申し訳ありませんがご連絡ください(ただし今回はあくまでFlashの紹介という名目で書いているため、あえて詳細を省いている記述もありますのでそのあたりはご了承ください)

(※)該当ページにはページ最上部に小さい文字で ** To see this content as originally intended, view on a Flash-enabled device. (Show me anyway) と書いてあるので、そこの (Show me anyway) のところをクリックすればOK(要Flash対応のブラウザ)(場合によっては「Flashの使用を許可するか否か」みたいなアラートが出ることもありますがそっちもOKのほうを選んでください)

目次

1.[S] Cascade

https://www.homestuck.com/story/4109

・内容の概要:宇宙リセット

勿体ぶってもしょうがないので一番最初に一番ヤバイやつから紹介する(これ以降の紹介順序も作中の時系列とは異なります)。その前にちょっと説明しておくがページタイトルについている [S] というのは「このページは音が出るよ」というマークであり、直前ページのリンクにも表示されているのでページをめくったら急に音が出て善良な読者がビビって死ぬ不幸な事故が防げるのだ。親切~~(例外も無いわけではないが)。あとURL末尾の数字は普通にページ数です(これも上記のリニューアルで分かりやすくなった)。最終ページの番号が8130なので大体全体のどのあたりなのか分かりますね。

というわけで中盤の山場の大イベント『Cascade』。こちら、動画全体で14分以上あります。14分。なんだ、30分アニメの半分くらいしかないな! と言っちゃあいけないレベルの密度なんすよ情報量が…。たぶん通常の漫画形式のままだったらページ総数が数百は余裕で増えていたであろう。演出的にも物語的にも映像化する必然性がある内容なんですよ(力説)。近年は個人・少数制作でも超ハイレベルな映像作品がYoutube等で気軽に見られる時代なのでつい感覚が麻痺してしまうところも無きにしもあらず感ありますけど、ウェブコミック読んでてこのクオリティの映像が急に出てくるっていうのはやっぱり驚愕ですよ。少なくともおれは初見のときの衝撃が未だに抜けきってないからな…読んだの去年なのに…。この『Cascade』も作者氏一人での制作ではなく、例えば登場するキャラクターの絵柄が複数あるのは実際複数の方が描いておられるからです(詳しくは公式のART CREDITS参照)。ちなみに時間だけ言えば一番長いのは最終決戦である [S] Collide. のアニメーションで18分あるんですが(18分!?)こちらは最初からYoutubeにアップした動画がサイトに埋込みという形での公開になっているため今回の紹介からは除外します。いやこっちも当然ヤバいんですが…18分…。ちなみに『Cascade』の公開時にアクセス過多でサーバダウンした経験からこうなったのだと思われる。そりゃサーバも落ちるわ…14分…。そういえばFlashの映像がいつもの枠からはみ出す演出は『Cascade』が初だったと記憶しているがリニューアル後は動画埋め込みで最初からはみ出ててそのあたりは少し残念である。ちなみに映像が長いためFlash版は一時停止ボタンが初導入されたがYoutube版には最初から搭載されている(当たり前だが)。

Homestuckは 『13歳の少年ジョンが3人の友達(ローズ、デイヴ、ジェイド)といっしょに始めたコンピューターゲーム『Sburb』が現実に影響を及ぼしてしまい、色々あって最終的に宇宙を創造することになる』 …という壮大すぎる物語なんですが、そのゲーム『Sburb』のシステムに「にっちもさっちもいかなくなったら宇宙ごとリセットしてゲーム再開できる」という豪快にも程がある仕様があって、『Cascade』はそのイベント実行からついに宇宙がリセットされる直前までのカウントダウン的なパートになっているわけですね。なにしろここまでで4000ページ以上経過してるので相当にっちもさっちもいかなくなっているのがお分かりになるだろう(なるべくネタバレしたくなくて滅茶苦茶なことを言い出す)。しかし宇宙リセットの際にプレイヤーの記憶は引き継がれない。この危機を根本的に脱するにはただリセットするだけでは無駄で、そのあたりをジョンと仲間たちがどう解決するのかというのも見どころですね。まあ初見の時はイベントが盛りだくさんすぎて見どころどころじゃなかったんですけどね。それはそうと音楽も超カッコイイ~~~んですよねコレ。実は4つの曲が編集で合体してる構成なんですけどもはや映画音楽の域ですよもう。ちなみにHomestuckは公式サントラが配信サイトのbandcampほぼ全曲無料で公開されていて、この『Cascade』の曲はVol.8に収録されています……8!?(なおVol.10まである)(ナンバリングされてるやつ以外にもイメージアルバムみたいなのもあって合計27枚ある)(27枚…)。

2.[S] Jack: Ascend.

https://www.homestuck.com/story/1668

・内容の概要:ラスボス誕生

比較的序盤ですがこのあたりで本格的にハマったかも…というかこのアニメーションでハマったのかも…というページ。上記の「にっちもさっちもいかなくなった」原因のひとつである「ジャック・ノワールが超強くなっちゃった事件」です。『Sburb』のゲーム世界にはチェスの白黒コマがモチーフのキャラペイシャン(Carapacian)という種族がいて、白のほうはプレイヤーを助けて黒は邪魔する的な役割があるんですが、ジャック・ノワールは黒側の王と女王に仕えるエージェントというやつの一人だったにもかかわらず険悪な仲だった黒の女王に下剋上を果たして彼女が持つ指輪を奪って超パワーアップしてしまった。女王の指輪スプライト(※プレイヤーのサポートキャラ的なもの)の力を得ることができる上に「射程距離が全宇宙規模」というクソチートな攻撃技まで使えるというおそろしい代物だ(ちなみに『Cascade』に出てくるRED MILESがそれです)。なおスプライトというのは『Sburb』プレイ序盤に各プレイヤーがゲーム世界に突入するより前に作成するもので、任意の物体をスプライトの素的なやつにブチ込むことで完成するのだが、それと連動して女王の指輪の着用者にはブチ込んだものの外見とパワーが反映されることになる(ゲームの雑魚敵にも反映されるためバランス調整的な意味もあると考えられる)。指輪をつけたジャックの見た目が変化したのもそのせいである。ちなみにジョンのスプライトは道化師の人形とおばあちゃんの遺灰、ローズは彼女が幼い頃に死んだねこちゃんと触手系プリンセス人形、デイヴは偶然刀が突き刺さって死亡した特に因縁とかは無いカラス、ジェイドは彼女の保護者でもある全能の犬・ベクレルを材料に作成された。どういうことだ(特に最後)。ジャックは破壊や殺しを好む悪いやつだったのがこのパワーアップのせいでますます乱暴者になり大暴走したことでゲームはメチャクチャなことになってしまった。しかし一方でベクレルの(犬としての)忠誠心とか愛情まで受け継いでしまったおかげでジェイドにだけはぜんぜん攻撃できなくなってしまうんですね~~。敵でも同族でも知り合いでも容赦なく殺すようなヤツなのにジェイドのマークが描いてある旗すら破壊できなくなってしまうんですね~~~~。すごいぜ。なお概要にラスボスと書いたがラスボスに相当するキャラクターは他にも多数登場しますのでそこまで致命的ネタバレではありません。ごあんしんください(安心できねえ)。

3.[S] Past Karkat: Wake Up.

https://www.homestuck.com/story/2792

・内容の概要:Alterniabound

概要が概要じゃねえ。えーと一番上の紹介のところに書いた「実際に操作できるゲームっぽいパート」のひとつですね。リニューアル版では再現しきれなくてゲームブックみたいな構成になってますがオリジナルは実際操作できるゲームっぽくなってます。内容としてはジョンたちより先に別の宇宙でゲームを始めたトロールという種族のエイリアンたちが登場する。彼らはオルタニア(Alternia)という惑星に住んでいたのだがゲームのせいで大変なことになって、色々あってジョンたちと協力して再起を図るという感じで関わってくる。「トロール」はファンタジーにたまに出てくる名前でもあるがHomestuckのやつは英語のネット用語でいう「荒らし」ほうのの意味もかかってるっぽい命名ですね(ネットを通じてジョンたちにちょっかいを出していたので実際荒らしのように思われていた時期もある)。概要の『Alterniabound』というのはこのパートの通称らしいのだがboundのほうは『Earthbound』(任天堂の『MOTHER』の英語タイトル)から取ってるみたいですね。Homestuck自体がMOTHERシリーズの影響を受けているとよく紹介されるのだが特に顕著なのがこのあたりだ。なおゲーム的なパートはこれ以降も登場するがAct 6の『Openbound』などは公開当初からHTML5ベースで制作されているようだ。まあ完結するまで7年かかってるから技術も進歩しますわな…7年…。

ところでこのあたりでトロールの紹介をせねばなるまい。なにしろHomestuckの人気のかなりの部分をトロールたちが担っているといっても決して過言ではない。ファンアートとかコスプレとかすごいぞ。えーとトロールは灰色の肌キャンディーコーン色のツノを持ち、血液の色が何種類もあって色によってカースト的な階級がある。様々な超能力を持つ者もいる。文明レベルは特に技術面において現代地球より上である。トロールには人間のような家族関係がなく、マザーグラブと呼ばれる女王アリとか女王蜂的な怪物的存在が大量に産んだ卵から誕生する。生まれてきたときは幼虫のような姿で、ルーサス(Lusus)という怪物に育てられる。トロールの人間関係・恋愛感情は複雑で、人間の恋愛が♥で表されるのに対してトロールのそれは ♠ ♣ ♥ ♦4種類の記号で表されるが詳細はあまりに複雑で人間には容易には理解できないとされている。ジョンはあほなので実際理解できなかった。詳しくはカーカットに聞け(※トロールたちのリーダーでロマンス的な映画とかにくわしい)。この4つのうち♥と♠の関係は子孫を残すことが可能である(性別は無関係)。トロールが大人になると、両手にバケツを持ったインペリアルドローンという謎の存在が遺伝物質を取り立てにくる(だから若いトロールにバケツを見せるとセクハラみたいななんかになるから地球人のみんなは気をつけよう)。バケツに集められた遺伝物質はマザーグラブへ届けられ、また新しいトロールたちが生まれるのだ…。なおHomestuckに登場する12人のトロールはそれぞれ地球の12星座のモチーフを持つが、これには重大な秘密があるのだ…。

…えー、何事もなかったかのようにFlashの説明に戻ります。操作キャラクターが変わるとBGMもそれぞれのテーマ曲に変わるという粋なシステムになっていますが、これらの曲はすべて人気インディーズゲーム『Undertale』の作者であるToby Fox氏が作曲したものです裏技で行けるBGM部屋にはほかの人の曲もあるよ)。上記のジャックのやつのカッコイイ曲『Black』も実はToby氏の曲である。『Cascade』の曲にもエディターとしてクレジットされていますね。そもそもToby氏はHomestuckより先にAndrew氏が自身のサイトで連載していたProblem Sleuthという変なマンガ(変なマンガよ)の曲をフォーラムに投稿するなどしていたのが、後にHomestuckの音楽チームに参加することになりサントラのコンポーザー等としても関わるようになったという経緯があるようだ(※複数インタビュー記事等による情報)。物語の最終的なクレジットにもToby Fox for most custom sound workとして特別に記載されていたりする(それなのに本犬はインタビュー『そういうアニメシーン2~3点のBGMを作曲しました。』と謎の謙遜を…KENSON…)。Toby氏がUndertaleを制作するためのクラウドファンディングで目標金額の10倍以上を集めたというのもおそらくは『Homestuck』での彼の人気もあってのことだろうと思うと当時からのファンには足を向けて眠れません。世界中にファンがいるのでどの方角で寝てもどっかには足が向くと思うが…(そういう意味ではない)。

あと追加情報ですが、Homestuck本編はGoogle翻訳なりexcite翻訳なりで読めるけどFlashのページは簡単に翻訳できなくて辛いよ~~~!! と思っていたら有志の方がテキストの書き起こしをしてくれていたので非常に助かりました。公式WikiのFlashページの一覧に個別ページがあるやつは大抵カバーされているので機械翻訳勢は要チェック。

4.[S] Prince of Heart: Rise up.

https://www.homestuck.com/story/4572

・内容の概要:心の王子、蜂起する

単純に音楽がメチャカッコイイから紹介した。以上。…だとひどすぎるのでもうちょい紹介。というかHomestuckはカッコイイ音楽がありすぎるからそれを理由に紹介していたらキリがないぞ(ほんとに)。登場するのは前述の宇宙リセット後にプレイヤーになった4人のうちジェイクとダーク…が作ったダーク型のロボット。なんか唐突にバトルしてますけど別に仲が悪いわけじゃあないよ(次のページでボコボコになったジェイクがボコボコのままレベルアップしているので問題ありません)。もうひとつの場面はゲーム内世界で黒のキャラペイシャンたちが住むダースという惑星(白いのが住んでるのは惑星プロスピット)で目覚めた夢のダークダースとかダークとかカタカナだと分かりにくいがつまりゲームのプレイヤーはダースかプロスピットのどちらかにもうひとりの自分(Dream self)がいるんですね。基本的には片方が寝ているともう片方が起きるという関係だが、ゲーム的には残機の役割もある。もしプレイヤーが死亡しても、ほかのプレイヤーが死体にチューすれば残機のほうの身体で一度だけ生き返るというシステムだ。ロマンチックね(ただし時間制限あり)。なおレベルMAX状態で更に条件を満たして死んだプレイヤーはGod tier(直訳すると神級)に昇格できてレベルキャップの開放および条件付きの不死を得られる。『Sburb』は過酷なゲームゆえプレイヤーの死はシステム側も当然想定済みである。

なお「Prince of Heart」とか、最後の置き手紙にPrinceとあるのはなにもダーク氏がカッコつけて勝手に言っているわけではなくて(ダーク氏の性格は確かにカッコつけなところはあるが)これはゲームのプレイヤーに与えられるタイトルというやつです。これは「アスペクト」と「クラス」の組み合わせ(※ほかのゲームで言うところの属性と職業の関係に近いが、『Sburb』ではプレイヤーの意思では選択不可能。ジョブチェンジも不可)で決定されるのだが、『Sburb』の世界ではそれらは名前通りの意味ではないこともあり、例えばPrinceのクラスは「王子様」だけではなく「破壊者」という役割になるらしい。アスペクトのほうだとLightは「光」に加えて「運」や「運命」といった意味をも指す。つまり「Thief of Light」(光の盗賊)だと他人から運を盗む能力になったりするわけですね。なるほどね。ちなみにタイトルはその能力がプレイヤーの冒険の助けになるだけではなく、タイトルそれ自体が各プレイヤーに対する試練として設定されている面もあるようだ。異世界でチートさせてくれないのが『Sburb』というゲームだ。若いヤングにも人気のコミックだが設定はシブいぞ。

ところで夢のほうのダークがなんかの生首を運んでいますが、これは夢のダーク氏を暗殺しに来た黒側のエージェントを返り討ちにして宣戦布告したというところですね。リセット後の宇宙は以前のそれより容赦ない状況になっていて、現実世界のほうも25世紀の未来ではトロールの女帝が地球を支配してあれこれ要らんことをやらかした結果人類が滅亡しかけてたり色々ヤバい。ちなみに4人の仲間のうちジェーンとジェイクは現代に生きているがロクシーとダークは25世紀にいる。お互い謎の技術で連絡を取り合っているのだ。この4人は訳あってジョンたちの時とは違い正規の手段でない方法でゲーム世界に突入するんですが、その発想が非常にブッ飛んでいて初読のときは感心しすぎて逆に大変つらかった。作者の人本当にすげえよな…なんか本編に何度も登場した挙げ句に自身が推しの登場人物に指輪持って求婚しに行ったようなこともあったが…。まあこの指輪もまた物語に非常に関わってくるのだが…。ただの悪ノリみたいなギャグだと思ってたのに…作者なんなんだよ…。

ところでトロールの女帝ことコンデスが登場するときのBGMで『Black』がちょっと流れますが、そのシーン自体も『[S] Jack: Ascend.』の該当シーンのセルフパロディになっているんですね。こういう繰り返し的な表現はシリアス・ギャグ問わず『Homestuck』には多数出てきます。といった小ネタなどの紹介も兼ねてこのFlashを紹介したのだ。決して音楽がカッコよかったからというだけで選んだのではない。ということにしておきたい。わかったか。

5.[S] GAME OVER

https://www.homestuck.com/story/6901

・内容の概要:ゲームオーバー

読んで字のごとく。最終章突入前的な感じの大・大・大イベントですが名前の通りネタバレ中のネタバレなんでこういうところで紹介するのは躊躇われるのだがなにしろこれが「演出に凝りすぎて完全再現が出来てないページ」の最たるやつなんで紹介せざるを得ないんですよこれが。構成としては2つの場所で起きたそれぞれのイベントが交互に出てくるという感じなんですがその切り替えのときにページそのものも入れ替わってるんですよ!!!!(タイトルや背景も変わってるけどサイト上部のメニューも注目) つまり実はこのページだけメニューも含めて全部Flashで作ってあったというわけですね。シーンの切り替えタイミングは音楽ともシンクロしてて、物語の内容自体もショッキングなんですけど演出もある意味それ以上に衝撃だったよ…(初見時の感想)。リニューアル版は苦肉の策なのか背景枠ごとYoutubeの動画埋め込みにしてますがそのせいで最初から「なんかあるんだろうな」って分かっちゃうのよね…最高画質で再生してもフォントのあたりとかコマ落ちとか違和感あるし…。まあここでネタバレを読んだ人にはもう関係ない話ですけどね(ひどすぎる)(でも最初に警告はしたぞ)。

えーと内容の説明ですが、灰色背景のほうは致命的ネタバレにも程があるので解説せぬ。というわけで緑背景のほうですが、いきなり冒頭にヒドいファンアートのようなものが出てきてジョンが大変戸惑っているがこれを描いたのはそのあとに登場するカリボーンというやつだ。カリボーンは死が近い惑星に産み落とされるケルビム(Cherub)という謎めいた種族の男子で、双子の姉妹であるカリオペと一緒に『Sburb』に参加した。といってもケルビムは同じ身体にふたつの人格を持って生まれるためお互いが片割れの人格のほうを兄弟・姉妹と認識しているのが実情である。ふたりの性格は対照的で、カリオペは可愛らしく礼儀正しく絵が上手で、カリボーンは悪ガキのクソガキで絵が下手で人間のことをバカにしている。カリオペは地球人のプレイヤーたちにアドバイスを送るなどして仲良くなるが、カリボーンは身体の主導権を奪うためカリオペを謀殺してしまう。その後カリボーンはHomestuckのウェブサイトを乗っ取ってHomosuckとかいうクソみてえな悪質パロディを描き始めたり、DeviantArtにアカウントを作ったり宇宙をバグらせたりして宇宙規模のクソガキっぷりを存分に発揮した。偶然カリボーンを発見したジョンはこいつをボコボコにするが、完全に壊滅した宇宙、そして彼らの物語はもはやそんな程度のことではどうにもならなかった…。『Sburb』はなんかこう悪そうなヤツとか強そうなボスを倒しただけではクリアすることを許されないのだ…。というわけでここからの展開がまたヤバイんですけどこれ以降は本当に本編を読んでほしい。最終章のAct 7に至っては全編アニメーションなんですけどここだけ見ても絶対なにが起きてるのか分かんないからな!!

紹介おまけ・[S] Wake.

https://www.homestuck.com/story/3297

・内容の概要:ジャック大暴れ、あとアラディアとヴリスカが神級になる

『Undertale』の某あれで有名になったあの曲が流れるやつ(もちろんToby Fox作曲)。Homestuck版の正式な曲名はMeGaLoVaniaです。同じくToby氏によるVriska's Themeを聴くとなんとなく分かりますがHomestuckではトロールのヴリスカのテーマ的に使われているようですね(更に同じく彼女のテーマ曲でありToby氏作曲の『Spider's Claw』や『Killed by BR8K Spider!!!!!!!!』も参照)。後半のほうで登場する妖精みたいな羽根が生えてる人です(※神級になるとパワーアップのおまけで変な衣装を着せられる)。ちなみに前半でジャックを止めた赤い服のアラディアは、かつてヴリスカに殺された後にロボットに憑依していたのが神級になって復活した人です。Flashの最後に槍で刺されたタヴロスという義足の男子はかつてヴリスカに崖から落とされて車椅子生活になった人で、ついでに次のページに登場するテレジという子はかつてヴリスカに失明させられた人で……えー、このあたりの人間(トロール)関係がまた一筋縄ではいかないヤバさなんですがこれ以上は本当に本編を…。『Do You Remem8er Me』とかね、泣いたよおれは。

おわりに

といったあたりで今回の紹介おわり。Flashの紹介という口実で書き始めましたがもちろん本当はFlashだけでなく本編も読んでほしい…と言ってもたぶんほとんどの皆さんは読まないであろう…(二度目)(なぜならこの紹介ページ自体そんなにアクセスがないだろうし元々Homestuckに興味がある人はこんなところ来る前にもうすでに読んでいるであろうから…)。ネタバレに加えてあれこれ設定の解説もしましたが、本編にはこの紹介で言及すらしていない要素がまだまだ大量にありすぎるからこれから読むつもりの設定マニアは覚悟しよう(なにを?)。

それはともかく紹介では豪華かつクライマックスなところばかり例に出したので全体的にシリアスなシーンセレクトになってしまったがHomestuck自体はナンセンスなギャグとかパロディなどが満載の愉快なお話でもあります。ただ最序盤は読者参加式というか「読者が指定したコマンドに従う」というスタイルで進行していたせいか謎すぎる流れがしばらく続いたりするので「このへんはさほど重要でない」と割り切って気にせず読み進めるのがオススメだ。Sylladexとかいうトンチキなアイテム管理システムに右往左往するあたりも特に本筋に関係ない。このあたりは『指輪物語』を紹介するときの「初読では序章のホビットの説明のところは読み飛ばせ」という定番のアレと同じノリの感じだと思っていただきたい。ちなみにHomestuckには指輪物語のパロディシーンもあります。最後まで読めばわかる(圧力)。