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このページは『Outer Wilds』のネタバレを含みます。ゲームをクリアしてからご覧ください。
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(公開:2020年8月15日/最終更新:2024年4月15日:追記・人間関係)
目次
- Escallの船
- 脱出ポッド3:Escall(族長?) /Secca /Din
- 脱出ポッド2:Annona /Melorae /Coleus /Bur /Rhus
- 脱出ポッド1:Filix /Thatch /Plume
- 灰の双子星プロジェクト
- (地名は主な仕事場)
- Yarrow(事実上のリーダー?) /(Mitis)
- 脆い空洞:Poke /Clary /Root /Conoy /Spire
- 巨人の大海:Cassava /Daz /Phlox /Avens /Mallow /Privet
- 木の炉辺:Coleus /Cycad /Oeno
- 高エネルギー研究所・太陽ステーション:Pye /Ramie /Idaea
- 子供たち
- Laevi /Lami /Taget /Ilex /Solanum(最後の量子の月巡礼者)
- 他部族のNomai
- Canna /Bromi /Clem /Hyssop /Neem
- その他
- Bells /Kousa /Foli /Keek
はじめに
※このページはDLC『Echoes of the Eye』の情報を含みます。
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概要:Nomaiについて
※「おおよその時系列」も参照。
- 探究のため宇宙を旅する種族。3つの目に3つの枝角を持つ。顔を除き、体は毛皮で覆われている。手足の指の数は3本。
- 外見はナマケモノ、シカ、ヤギを元にデザインされた(Ian Jacobson氏のコンセプトアート紹介より)。腕が長く手は小さい。脚の形は趾行動物に近い。
- 宇宙のどこで生まれたのか、どのように文明を築いたのかは一切不明。
- Nomaiの『第3の目』には他の2つの目とは違う役割があるかのような台詞があるが、詳細は不明。
- Nomaiは下側の2つの目からしか涙を流さない(参考:シナリオ担当のKelsey Beachum氏によるツイート)。
- 身長はHearthianと同じくらいか、少しだけ背が高い。
- Hearthianの研究によると
『おそろしく脆い骨構造』
をしている(おそらくHearthianと比較して)。燃え盛る双子星に避難した時の様子からすると高温にも弱いと思われる。
- Hearthianと違い、性別がある種族である。
- 血縁者のことは(地球人類と同様に)「父」「祖母」などと呼ぶ。
- 異性・同性のカップルが存在する。婚姻制度のようなものがあるかは不明だが、それと同等の関係にある者のことは
「spouse」
(配偶者)と表現する。
- 特定の場所に定住せず、部族ごとに『船』(The Vessel)と呼ばれる宇宙船で宇宙を旅し続けていた。
- 非常に高度な技術を持ち、その一部は魔法と区別がつかないほどである。
- Annonaによって開発されたワープ技術、ブラックホール発生コアの「鋳造」、重力操作、トラクタービーム、プロジェクションプール、記憶の保存と再生、倒れても元通りになる石塚、数十万年も光り続ける照明(メンテナンス無しで)など枚挙に暇がない。
- 量子の月にいるSolanumが石を念力のように動かすシーンがあるが、これが何らかの技術によるものなのか、本当に念力のようなものなのかは不明。非接触で物を動かす技術自体はNomai製装置の操作インターフェースにも見られる。
- 10年に一度、全宇宙にいるNomai族が一箇所に集まり、会得した科学と芸術を共有するための祝祭(festival)を開催する。成果を発表する役割の祝祭使節が部族ごとにいる。開催期間は非常に長くなることもあった。
- Nomai語の文章は渦巻状に書かれているのが大きな特徴である。文章に対して更に別の「枝」を書き加えることもあり、議論や情報交換に活用されている。
- 機器に表示されるメッセージなどは横方向に一直線の表記(横書き)である場合もある。
- Nomai文字は多角形を線で繋いだような形をしている。座標の表示に使われているような六角形を基準としたタイプの文字もある。
- Nomaiの録音デバイスは文字起こし機能も備えており、プレイヤーは翻訳ツールを使ってこれを解読できる。その他の記録媒体にスクロールがある。
- Nomaiたちが持つ杖には壁や床に文章を出力・消去する機能がある(四角い「画面」に指で入力し、杖の先から書き出す)。出力した文字は暗闇でも読めるほどの光を放つ。原理は不明。
- 子供のNomaiが書いた文字は大人の文字より少し形が歪んでいる。
- 余談:Nomaiは物事を擬人化して話す傾向にある(参考:Redditの投稿)。
- 余談:Nomai文字が表示されるスクロールウォールはゲーム開発者の間で『ホワイトボード』と呼ばれていた。
- Nomaiはすでに絶滅した種族であり、生活や生態に関しては分からないことが多い。
- 特に食生活については「何を食べていたか」「どうやって食料を生産していたか」など一切が不明。陶器製らしきボウルや弁当箱のようなものを食事に使っていた形跡があるのみ。
- 他にもベッドの数が居住人数に対して少なすぎるなど謎が多いが、謎解きに関係ないので描写が省かれた可能性が非常に高い。
- 建築や家具、調度品には主に石材や銅に似た色の金属が使われている。装飾には渦巻きや幾何学的なモチーフが多く見られる。
- 何かしらの衣服を着て生活していたと思われるが(参考:Mobius Digital公式ブログ/2018年9月7日/2019年10月25日)現存するものは無い。
- Nomai建築は古代メソポタミア、メソアメリカ、アフリカ、ギリシャの遺跡や文化を参考にデザインされた。
- Nomaiの宇宙服には独特なデザインの仮面が付いている。
- 『船』に乗っていた世代の宇宙服は仮面の色と模様が違う。『船』世代の白と銀色の組み合わせ、および円と直線を用いた図柄は『船』にも見られる。服の布地は青系の色。
- 灰の双子星プロジェクト内部のモノリスにも仮面が設置されているが、宇宙服のものよりサイズが大きい。特別に用意されたもののようだ。
- 遺跡に残されている仮面の色は経年変化で変色したものである可能性が高い。量子の月のSolanumの遺体と、第6の場所にいるSolanumの宇宙服を比較すると変化が分かりやすい。
- シャトル内には宇宙服とヘルメット用の「ハンガー」が設置されている。侵入者(彗星)に留まっていたシャトル内の宇宙服はきれいな緑色を保っているが、仮面は変色している。
- 宇宙服にはジェットパック的な推進装置は備わっていないように見える。Nomaiがどうやって宇宙遊泳していたのかは不明。
- 脆い空洞の空中都市にはNomaiの学校があり、主に子供のNomaiが教育を受けていた。
- ある種の師弟制度のようなものがあったようで、若いNomaiは先達のNomaiを師として教えや技術を受け継いだ。
- Escallの『船』の事故後、生き残ったNomaiたちは『宇宙の眼』を信仰するようになった。各居住地に『眼』のシンボルを祀る祭壇(shrine)があった。
- 祭壇にはNomaiたちの『眼』に対する考察の記録が残っているが、地球人類で言うところの「神」に対するものとはまた違った傾向の信仰があったことがうかがえる(ちなみに『Outer Wilds』のテキスト(英語原文)には「God」の語句は一度も登場しない)。
- 成人したばかりのNomaiは量子の月へ巡礼する習わしがあった。
- 半水生の動物が進化したときのために鉱石を残す一方で、『眼』の探索のために太陽を爆発させる決断をするなど複雑な倫理観を持つ。
- 余談:Nomaiの個人名は地球の植物の名前が元になっている(参考)。
Escallの船
発端となった信号を受信した『船』の乗員たち。生き残ったメンバーは『宇宙の眼』の探索を続けた。
Escall
- 『Escallの船』の乗員。男性。(名前からして)船長、族長のような立場の人物だったと思われる。
- Nomai文化には階級らしきものがほぼ見当たらない。便宜上、各部族が乗る『船』のリーダー的存在を指して『◯◯の船』と呼ぶ習慣があったようだ。
- 闇のイバラ内でNomaiたちが亡くなった現場にEscallもいると思われるが、外見で判別はできない。船長的なポジションの者であっても記章のようなものを付ける習慣は無かったようだ(グラフィックを用意していないだけの可能性もある)。
- 彼が『船』のワープを決行したことにより後の一族の運命が大きく変化した。
- 大規模ワープ前に他部族に行き先を伝えるようFilixに進言されるが、メッセージの送信に時間がかかることを理由に退けた。これが原因でEscallの一族と他部族の繋がりが断たれることになった。
- Annonaからワープ後のコアのリチャージについて説明されたが、特に問題視せずワープを強行した。闇のイバラからワープで離脱できなかったのはこれが原因。
- 不運が重なったとはいえ、彼の迂闊な決断が部族を危機に晒したのは事実である。しかし彼らが『眼』の星系にやって来なければプレイヤーが『眼』に到達することも無かった。
- 脱出ポッド3で闇のイバラに墜落。ビーコンを頼りに『船』に戻ろうとするもそのまま仲間と共に死亡。
- 脱出ポッドまでの光の痕跡を残したのはEscallである(その点ではプレイヤーにとっては恩人)。
Secca
- 『船』の船員。脱出ポッド3で闇のイバラに墜落。種の付近で死亡。
- 墜落の際に移動と通信の手段を失ったこと、脱出ポッド内の空気がほぼなくなったこと、アンコウからの攻撃を受けていたことについて言及。
「たぶん我々はこれで破滅するんだろう。」
Din
- 『船』の船員。脱出ポッド3で闇のイバラに墜落。種の付近で死亡。
- 『船』から2つの異なるビーコンを検知した。
Annona
- 『船』の船員。男性。Nomaiが用いるワープコア技術の発見者。『船』とワープコアの設計者。Pokeの師。
- ワープ技術の発見は『祝祭』で共有され、すべてのNomai族がその恩恵を受けた。
- おそらくPoke以外にも複数の弟子がいたようだ。
- 『船』のワープ事故前、大規模なワープになるためコアをリチャージする時間が必要だとEscallに伝えた。
- 脱出ポッド2で燃え盛る双子星に墜落。地下への避難時は的確に指示を出し皆を導いた。
- 量子の月探知機の制作に関わった。
- 建設時は太陽の熱で作業が進まなかった(Coleus談)。
- 量子の月の挙動について、巨視的量子力学の一形態なのかもしれないと考察した。
- 量子のかけらによって行方不明になったColeusを捜索した。
- 灰の双子星プロジェクト発足時にはすでに死亡している。
Melorae
- 『船』の船員。Coleusの師。Thatchの「おば」(伯母or叔母)。
- 脱出ポッド2で燃え盛る双子星に墜落。避難時にはシェルターサイトの洞窟を発見し、Coleusと橋を作った。
- 燃え盛る双子星、闇のイバラ軌道上の量子の月発見者(Annona談:目がいい)。
- 量子の月探知機の制作に関わった。このとき量子の月の出現位置は5カ所で確認されていたが、探知機が月の位置を特定できない場合があることから、量子の月が移動する第6の場所の存在を思いついた。
- Coleusと古いアンコウの化石を発見して大興奮。研究成果を子供たちが遊びに取り入れるのを見て共に喜んだ。
Coleus
- 『船』の船員。男性。灰色の双子星プロジェクト関係者。Meloraeの弟子。Cycadの師。生き物関係のエピソードが多い。
- 脱出ポッド2で燃え盛る双子星に墜落。シェルターサイトまでの道案内を書いた。
- Meloraeと研究旅行中(洞窟の地質調査)に2日ほど行方不明になる。結果的に量子のかけらの性質を発見した。
- Meloraeと石のかけらを観察中、一番大きな石の前にいたあと姿が消えた。
「石が僕をここに運んできたときは、一瞬自分自身が量子になったのかと思った!」
- 備考:量子のかけらの正体が判明する前、石のかけらを「堆積岩の標本」と表現した。
- Meloraeと石のかけらを観察中、一番大きな石の前にいたあと姿が消えた。
- Meloraeと共にアンコウの化石を調べた。
- 『船』での避難中に生きたアンコウを見ていたので、双子星が誕生の地でないことはMeloraeと意見が一致した。
- アトルロックの眼信号探知機のテスト中に計測器の針が激しく回転し、一箇所を指さなくなった現象を確認した。
- 灰色の双子星プロジェクトでは木の炉辺の採掘前調査を担当(この頃はCycadの師になっている)。採掘場2aでHearthianの祖先を発見し、採掘場所を変更した。
- 木の炉辺の鉱石を防護殻の建設だけに使うと部族が決定したことに安心していた。
「この惑星の生命が最終的に高度な冶金を用いる段階まで進化するとしても、彼らの創造力を損なうことはなかったって断言できるからね。」
- Hearthianの祖先を見て、宇宙を移動していた頃にMeloraeから聞いた地下生物のことを思い出し、懐かしんだ。
「先生もきっと、この生物に夢中になるだろうな。」
- 木の炉辺の鉱石を防護殻の建設だけに使うと部族が決定したことに安心していた。
- 灰の双子星の内部掘削中に遭遇した地下植物の移植も行った。
- 備考:具体的に何の植物かは言及されていないが、双子星の地下にある植物といえばサボテンなのでサボテンのことかもしれない。燃え盛る双子星にあるサボテンの原産地は灰の双子星だった?
- かなり余談:地球のサボテンは直射日光にも日光不足に弱いが、ゲーム内の植物はやたら強靭なので生育場所は関係ないのだろう。ちなみにゲーム開発中(2016年)の記事で紹介されている「砂時計の双子星の地下植物」は現在のサボテンとは見た目が違う。
- 太陽ステーションの計画については生物種への影響を懸念していた。
- 弟子にダジャレを禁止した件についてOenoからツッコミを受けて、この一言:
「練習しなきゃ上達しないだろ?」
Bur
- 『船』の船員。男性。脱出ポッド2で燃え盛る双子星に墜落。
- 量子の月探知機の制作に関わった(闇のイバラのマーカーを追加した)。探知機が月の場所を特定できない場合もあることに気付いた。
- 量子のかけらによって行方不明になったColeusを捜索した。
- 余談:上記2件のいずれもMeloraeの話に加わる形で登場する。
「君のメモを見たよ、Melorae。俺も月の賛美者の仲間に入れてくれ!」
「Melorae、太陽なき街から来た俺たちも、何人かここでColeusの捜索に手を貸そう。」
Rhus
- 『船』の船員。脱出ポッド2で燃え盛る双子星に墜落。Annonaに乗客の無事を報告した。
- シェルターサイトまでの脇道に「岩」を発見したが、このときは砂のため調べる余裕はなかった。
- 脇道の先は本編時点では行き止まり。当時は何かがあったのか、当時も行き止まりだったのかは不明。
Filix
- 『船』の船員。女性。Privetの師。
- ワープ前、Escallに他の部族に行き先を伝えるよう発言。ワープ事故後には救助要請を送った。
- 脱出ポッド1で脆い空洞に墜落。
- 避難後も脱出ポッドでメッセージの確認をしていたが、途中で助けが来ることはないと諦めた。
「自力で生き延びることを考えないと。」
- 北の氷河へ移動する際に重力水晶で道を作ることを提案した。
- 避難後も脱出ポッドでメッセージの確認をしていたが、途中で助けが来ることはないと諦めた。
- 信号について「眼のように見えた」「丸くて、中心には瞳によく似た円があった」と表現。
「信号は宇宙そのものよりも古かった!これが一番重要な点だ。」
- 備考:この記録が残されている場所(脆い空洞の岩壁・脱出ポッドから降りた地点の近く)にある『眼』の絵がおそらくNomaiによって描かれた最初の『眼』のシンボル(オリジナルは『船』内部のホログラムか)。
- 備考:一連のやりとりの後でThatchが
「なんとしてもこの宇宙の眼を見つけなくては。」
と発言した。これがNomaiが最初に『宇宙の眼』の名前を使用した場面である。
- Cassavaとアトルロックに眼信号探知機を建設した。
- Cassavaが『船』墜落後の世代であること、またFilixが
「いろいろあったけれど、ようやく捜索を再開できてうれしいわ!」
と発言しているので、墜落から探知機建設までにはそれなりの時間が経過していると思われる(少なくともシャトル製造と重力砲の建設より後)。 - 余談:この会話が記録された壁は後にHearthianの村の博物館に収蔵された。
- この壁を村に持ち帰ったのはFeldsparである(主人公が囚人に見せたビジョンより)。会話は脆い空洞のどこかで行われたようだ。
- Cassavaが『船』墜落後の世代であること、またFilixが
- 脆い空洞軌道上の量子の月発見者。
- 木の炉辺で木が動く現象をThatchと調査。石のかけらから「さまよう月」と似たシグナルを検出(巨人の大海、木の炉辺、砂時計の双子星からも)。
- 新しい眼信号探知機(南部観測所)の計画が決まったときの発言:
「Conoyが大喜びするわ。『眼』にはすごく興味をもっているの、特に墜落した後に生まれた子供たちにね。」
- 空中都市の学校地区で祝祭について子供たちに教えていた。
「祝祭は10年ごとに開催されるから、覚えておくように!」
- おそらくこのスクロールウォール前にある大人の白骨がFilixの遺体。『眼』の星系に墜落した世代の中では比較的長生きだったことになる。
Thatch
- 『船』の船員。Meloraeの姪。ワープ事故以前は祝祭の使節でもあった。
- 脱出ポッド1で脆い空洞に墜落。北の氷河の地殻の下にシェルター(=後の空中都市)を作ることを提案。
「また地殻の下に作れば、『火山月』の噴火から身を守れるはず。」
- 脆い空洞で発見されたばかりの「幻影の月」について、光スペクトルの偏位という仮説を立てた。
- 木の炉辺で木が動く現象をFilixと調査。「さまよう月」との関連性を見出す。
- この時点で量子のかけらは脆い空洞でのみ確認されていた。
- アトルロックの眼信号探知機が上手く行かなかった後の発言:
「じゃあ開発しましょう。諦めないで、Cassava。私たちの部族は眼を追ってこの場所まで来たんだから。そう簡単に諦めたりしないわ!」
Plume
- 『船』の船員。Phloxの父。
- 脱出ポッド1で脆い空洞に墜落。『火山月』の脅威から、安全のため北の氷河に移動することを提案した。
- 『宇宙の眼』の信号発見時、信号が宇宙よりも古いことに疑問を持った。
- 脆い空洞で発見された「幻影の月」を冗談っぽい言い回しで表現した。
「恥ずかしがり屋で俺たちに顔を見せられないのかもな。」
「あのふざけた月は面白いな。例の乱暴な友だち(『空洞のランタン』)に似てるのかな?」
- 一方、避難後の記録で
「ここに来るまでに多大な犠牲を払った。部族最悪の犠牲を無駄にすることはできない(この俺が許さない)。」
と熱い一面も。
- 脆い空洞(量子知識の塔・地表側)で木が動く現象に気が付いた。Filixの調査メモから、量子のかけらが他の惑星に由来するもの(さまよう月=量子の月のかけら)だと仮説を立てた。
- アトルロックの眼信号探知機の誤作動後、脆い空洞の南極に新しい探知機を設置する建物(=南部観測所)を建設した。
- 兄がいたらしいが脱出ポッド1には乗っていなかった。また、脆い空洞の廃墟の壁に「Keek」(※本編未登場)の不在に心を痛めていると書き残していた。
- 憶測:兄とKeekは同一人物かもしれないが、Keekについて
「それでも、出会わなければよかったとは思わない」
と言っているので肉親ではなさそう。もしKeekがPlumeの配偶者でPhloxの母だとすると、Phloxは『船』墜落前に生まれた世代ということになる。
- 憶測:兄とKeekは同一人物かもしれないが、Keekについて
灰の双子星プロジェクト
灰の双子星プロジェクト関係者たち。『船』が墜落した後に生まれた若い世代のNomaiも含む。
Yarrow
- 灰の双子星プロジェクトの中心的人物。仲間の仕事成果の確認や調整を務めた。男性。
- 灰の双子星上のワープ塔のひとつが起動しない不具合を見つけた(Poke談・実際はワープ塔の仕様をよく理解していないだけだった。後述)。
- Phlox作の記憶の像の出来栄えを絶賛。
- 灰の双子星の防護殻を内部からRamieと確認した。
- 軌道探査砲の動力源に問題があると気付きCassavaに知らせた。
- 軌道探査砲から送られてくる関連データはすべて自動的にYarrowへ送られることになっていた。
- 計画の進行以外にも、何かと仲間たちに気を配っている様子が伺える。
- 衝突しがちなCassavaとPoke、PyeとIdaeaを仲裁していた。
- Avensの性格から、軌道探査砲の威力を必要以上に上げようとしているのを(Mallowが関与の可能性も含めて)懸念していた。
- 太陽ステーションの失敗時にはPyeとIdaeaが落ち込んでいないか心配し、同情的に慰めていた。
- Poke曰く、Claryの想い人。Yarrow自身もClaryをホワイトホールステーションへ一緒に行こうと誘っていた。
- ただしスクロールウォールを
誘惑私信に使ったせいでPokeに横槍を入れられた。
- ただしスクロールウォールを
- 詳しい会話は不明だが、太陽を「惑星」に含めて発言したことで皆からツッコミを受けた。また、双子星の直列ポイントが星の間にあると気づいていないのではないかとPoke-Clary姉妹に疑われていた。
- プロジェクト失敗後、超新星爆発の誘発研究を中断して彗星の調査を開始した。その後、幽霊物質の影響により死亡。
- 憶測:状況的に、灰の双子星のワープ塔前(プロジェクト内部への出入り口)で倒れているのがYarrowの遺体かもしれない。
Mitis
- 灰の双子星プロジェクト発足時、空中都市での話し合いで『船』からコアを回収するより自分たちで学びなおしたほうがいいと発言した。これ以外の記録は無し。
Poke
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Claryの姉。Anonnaの弟子(本人談:彼の弟子の中ではとても若かった)。
- 『船』のワープコアが作られた後に生まれた。コアの現物を見たことはないが、Annonaから設計したものについて教わっていた。
- ホワイトホールステーションの開発に関わった(※ステーション内の説明も彼女が書いた)。ワープ実験中に到着時間と出発時間の矛盾に気づき、この発見が後に灰色の双子星プロジェクトに繋がった。
- Cassavaとはプロジェクト前から不仲だったようだ。
- ワープコアの再現に成功したとき:
「私達ならできると思ってた(Cassavaがこれを読んでますように)!」
直後に上記の時間的矛盾を発見:「(Cassavaには言わないで)」
- ワープコアの再現に成功したとき:
- 灰色の双子星プロジェクトでは主にブラックホールの鍛冶場でワープコアの製造を担当。ワープ塔のコア、そして計画の要である先進的ワープコアを作り上げた。
- ブラックホールの鍛冶場の責任者として興奮と不安の両方を抱えていたが、最後は大役を成し遂げた。
- 空中都市内にある彼女の個人的な記録にその心情が綴られている。
「試す機会を得られるのはぞくぞくするくらい嬉しいけれど…みんなを失望させたくない。」「それでも、努力するしかない。」「ClaryとRootが鍛冶場にいるし、私には部族がある。もう一人じゃない!」
- 先進的ワープコアの完成時、まだ耐久性に改良の余地があると主張したがClaryに押し切られた。
- 空中都市内にある彼女の個人的な記録にその心情が綴られている。
- 灰色の双子星プロジェクト失敗後、彗星(=侵入者)にClary・Pyeと3人で調査に向かった。Pyeと内部にあるものが危険な物質であると判断したが、その直後に幽霊物質によって死亡。遺体はその場に残っている。
Clary
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Pokeの妹。
- ブラックホールの鍛冶場でワープコアの製造を担当。コアの運搬も手伝っていた。
- Yarrowに好意を持っており、おそらくプロジェクト進行中に恋愛関係になった。
- 記録からは仲睦まじく働いている様子がうかがえる(英語版ではお互い「love」と呼び合っている)。
- 姉曰く、
「恋愛に関して言えば、妹の密度は中性子星並みよ」
(???)。
- 先進的ワープコア完成時の発言:
「大丈夫よ。Pokeはちょっとナーバスになってるだけ。」「Pokeのことは気にしないで、Yarrow。コアは完成してる。Pokeがそうじゃないと言うなら、彼女もおしまいよ。」
- 灰色の双子星プロジェクト失敗後、彗星(=侵入者)にPoke・Pyeと3人で調査に向かった。シャトルが凍らないよう一人で待機していたが、幽霊物質によってシャトル内で死亡。
Root
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。男性。ブラックホールの鍛冶場でワープコアの製造と運搬を担当。
- 空洞のランタンの火山試験サイトで防護殻に使う鉱石の耐久性試験を行った。殻の密封に必要な鉱石の量の見積もりも担当。
- 超新星爆発に一時的に耐える外殻の建設に燃えていた。
- プロジェクト推進には迅速な移動手段が必要だというPyeの指摘から、ワープの塔で各重要地点を直接つなげることを提案した。
Conoy
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。男性。建造ヤードで発見した反時計回りの竜巻について調べるため、Spireと南部観測所に模型を作った。
- 眼信号探知機での信号の捜索が行き詰まった際、RamieとPyeが開発中だったワープ技術に解決策を見出した。
- 後に灰の双子星プロジェクトの根幹となる「過去に情報を送る」方法を思いついた。南部観測所から22分のインターバル作成についてRamieに質問した人物はおそらくConoyである。
- 燃え盛る双子星で高エネルギー研究所に向かう途中迷子になった(Ramieが見つけてくれた)。
- よりによって大きなソーラーパネルを見逃していた。
Ramie「解剖学的に不可能でなければ、とても頭のいいConoyが動転して頭を失くしていたかも!」
- よりによって大きなソーラーパネルを見逃していた。
- Solanumが子供の頃に、自分たちが生きている間に宇宙の死は起こらないと言っていた。
- 祖母は『船』の乗員で、事故当時の話を聞いたことがある。
「損傷の種類や程度を見極める時間はほとんどなかったと祖母が言っていた。」
- 余談:南部観測所までのあの道のりを
「地表の下のハイキング」
と表現。おそらくジョーク交じりの表現だろうが、Nomaiにとってもあの移動方法には思うところがあったのだろうか。
Spire
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。巨人の大海の竜巻が2種類あることを突き止め、Conoyと南部観測所に模型を作った。
- わざわざ模型を作ったのは、作ること自体が目的だったようだ(巨人の大海のモニタリングに役立つと言い訳した)。
- 灰色の双子星プロジェクト発足時、ワープコアとそのケースを諦めることで貴重な知識を失うことを懸念していた。
- 太陽ステーションの失敗後、星系に近づいてくる彗星(=侵入者)を発見した。
Cassava
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。男性。Dazの配偶者(※日本語版ではDazを「相方」と呼んでいる。英語版では「My spouse」表記)。
- Filixとアトルロックに眼信号探知機を建設した。
- 軌道探査砲を巨人の大海に設置することを提案(理由:太陽から最も遠く、量子の月を除けば衛星もない)。建造ヤードでパーツの製造にも関わった。巨人の大海の竜巻を使ってパーツを衛星軌道上へ飛ばしていた。
- 本人曰く、Pokeとは水と油の関係。Claryは乳化剤。
- 眼の話を聞いて育った世代。しかし進展のなさに
「眼は見つけてほしくないのかもな」
と発言してPlumeに咎められた。その後も同様の考えからPokeに厳しく当たり、言い争いになったこともあった。- Cassava本人はその原因が自分自身の「眼を見つけられないんじゃないか」という恐怖心によるものだと考え反省していた。
- Pokeとの言い争いでClaryにつらい思いをさせてしまったことを気にしていたが、Poke本人への謝罪は躊躇した。
- どことなく皮肉っぽいユーモアを発揮するときがある。
「建造ヤードの諸君、君たちのたゆまぬ努力に感謝する。希望は捨てたが、この大砲なら他の者が努力しても叶わなかったことを実現できると信じている。」
「俺がほんの少しでもMallowとAvensを合わせたような軟弱野郎なら、Daz、軌道探査砲で俺を打ち上げていいぞ。」
(※MallowとAvensがイチャつきながら仕事をしていたことへの皮肉だと思われる)- ワープ塔用に鋳造された最後のワープコアが巨人の大海のものだった件について、皮肉の応酬:
Cassava「仮説:ワープの塔のコアが最後に鋳造されたのは偶然ではなかった。」
Poke「仮説:Cassavaが最新情報を確認する頻度を抑えて作業の邪魔をしなかったら、コアはもっと早く鋳造できた。」
- 灰色の双子星プロジェクトが失敗し、軌道探査砲が無期限の停止状態になった際はPrivetとMallowに砲から戻るよう伝えるようAvensに頼み、Dazと建造ヤードに残った。その後幽霊物質によって死亡。
Daz
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Avensの弟。Cassavaの配偶者。
- 建造ヤードで軌道探査砲のパーツ製造に関わる。
- 竜巻でパーツが沈んだ現象を再現しようとしてCassavaに釘を刺された。
- Avens(とMallow)の性格から、砲の最大パワー設定を実際よりも少し低めに伝えたほうがいいと提案した
- しかしAvensには意図を見抜かれた。
- 記憶の像の記憶保存装置(※像とペアになる仮面側)を制作し、自身でプロトタイプのテストも行った。
- 像の仕組みについてPhloxに
「ある人間の記憶を過去に送ることは、その人間そのものを過去に送り返すことと同じなのか?」
と質問され、Dazは時を上書きしている(=事実上の未来から記憶を受け取っているわけではない)と返答した。Cassavaはその2つの作用(あるいは最終的な結果)は事実上同じではないかと考えた。
- 像の仕組みについてPhloxに
- 軌道探査砲が無期限の停止状態になった際はCassavaと建造ヤードに残った。その後幽霊物質によって死亡。
- 余談:軌道探査砲の完成時の会話で、Cassavaに対して
「甘い言葉で丸め込もうっていうのか?(Are you going gelatinous on us, love?)」
と発言する場面がある。AvensとMallowの間柄を見てのジョークか。
Phlox
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Plumeの息子。芸術家。
- 『船』の事故当時、闇のイバラでNomaiが何人も命を落としたと父から聞いた。
- 憶測:Phloxは『船』墜落前に誕生していた可能性があるが(※Plumeの記録参照)、事故について本人の記憶ではなく伝聞として語っていることから当時まだ幼かったのかもしれない。
- 彫像工房で記憶の像の彫像制作を担当。完成品はYarrowに絶賛され、後にHearthianに発見・復元された。
- 像に使用された石は情報を保存することができる特別なもので、後に主人公の探査艇のコンピュータに転用された。
- 工房がある島に住み込みで仕事をしていたと思われる。
「住居にいなかったら、たぶん下の(島の内部の)工房にいる。」
- Dazが像のテストをする際、Yarrowに仕組みを説明した。
「ペアになるとき、彫像は一番近くにいる者を選ぶんだ。」
- プロジェクトの安全策として、成功したときだけでなく機器故障などの問題が起きたときにも像が起動される設計になっていることをRamieに教えた。
Ramie「そんなこと考えてもみなかった!想像するだけでも恐ろしいことになりそう。」
- ワープ塔の外観を目的地に合わせて設計することを提案した。
- 巨人の大海は竜巻、木の炉辺は間欠泉の山に似せて作った。
- 備考:高エネルギー研究所内の壁にこれらの塔のデザイン画がある。外観だけでなく、塔の配置も太陽から近い順(太陽→双子星→木の炉辺→脆い空洞→巨人の大海)、高さも太陽の塔が一番高くなるよう設計されている。
- 幽霊物質の拡散後、おそらく彫像工房内で死亡(作りかけの彫刻の上に遺体がある)。
Avens
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Dazの兄。Mallowの恋人(配偶者)。
- 『宇宙の眼』信号の捜索失敗後、『眼』は信号の送信を止めたと仮説を立てた。
- 軌道探査砲を天体の周回軌道上に置くことを提案(理由:発射時に重力を振り切る必要がなくなる)。砲の建造にも関わった。
- Mallowを
「俺のベターハーフ」
と呼ぶ。 - 軌道探査砲の威力を上げたがっていた。建造ヤード側が自分たちの性格を考慮の上でパワー設定の限度を決めたことを考慮し、設定を堂々と無視した。
- 限界ぎりぎりまでパワーを与えれば『眼』を発見するチャンスが最大になると考えての行動なので、悪気はなかったのだろうが…。
- 灰の双子星プロジェクト発足時の話し合いで、Idaeaがより部族にとって安全な案(ワープコアを作り直す)を支持したとき、
「安全な道が最善の道なのか?」
と反論した。そういう性格である。
- 軌道探査砲が無期限の停止状態になった際はMallowと共に建造ヤードのCassavaとDazに合流すると連絡した。その後幽霊物質によって死亡。
- 備考:灰の双子星の巨人の大海行きのワープ塔に2人のNomaiの遺体がある。建造ヤードに向かう途中のAvensとMallowである可能性もあるが詳細は不明。
Mallow
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。女性。Avensの恋人(配偶者)。
- 量子の月によって得た知識(『眼』がこの星系の太陽の軌道上にあること、および外観)から、信号に頼らず探査機を用いて視覚的に『眼』を探すことを提案した。
- Avensと共に軌道探査砲の建造に関わる。
- Avensが砲のパワーを上げようとしていたことについて周囲のNomaiは心配していたが、Mallowはむしろ彼の暴走を後押しする側になった。
- Avensを
「ダーリン」
と呼ぶ。 - 軌道探査砲が無期限の停止状態になった際はAvensと共に建造ヤードに向かった。その後幽霊物質によって死亡。
- 備考:Avensとの関係については「恋人(his love)」「嫁(his spouse)」との記述がある。どちらも同じ時期の発言だが、Nomai社会の婚姻制度については特に情報がないため両者の言葉に明確な区別があるのかは不明。
- 参考として、他に「spouse」表記を使用しているのはCassavaとDazのみ。
- 余談:「Mallow」は英語でアオイ科の植物(特にゼニアオイ)を指す。
Privet
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Idaeaの妹。Filixの弟子。
- Filixと眼信号探知機での探索に関わった。2種類の装置での失敗から、この方法は諦めたほうがいいと発言した。
- 軌道探査砲に探査機追跡システムを設置した。探査機追跡モジュールが『眼』の座標を発見した場合、最初にPrivetが確認することになっていた。
「光栄だけど怖いわ!」
- 備考:探査機追跡モジュールは発射のたびに飛行軌道を記録する。関連データは自動的にYarrowに送られるはずだった。また、『眼』の位置が確定したらPrivetが直接YarrowとRamieに信号を送る予定だった。
- 灰の双子星プロジェクト実行間近まで
「砲の構造的完全性と砲を扱うクルーの倫理的完全性」
を気にしていた。- Mallowに相談した際のやりとり:
Mallow「大丈夫よ。心配性ね!いずれにしても探査機の発射は1度だけでいいんだから、軌道探査砲の構造的完全性が少しばかり損なわれても誰も気にしないわよね?」
Privet「私が気にするわ、Malllowだって、探査機追跡モジュールが壊れたら、探査機のデータを受信できなくなっちゃうのよ!」
- 余談:Mallowは無茶苦茶を言っているようだが、彼女の言うとおり理論上は探査機が発射されるのは1ループ内で1度だけであるので、発射の成功という点だけを考慮すれば「誰も気にしない」という発言はあながち間違いでもない(破損した砲やモジュールの一部がスペースデブリ(宇宙ゴミ)化して後々問題になる可能性はあったが)。
- Mallowに相談した際のやりとり:
- プロジェクトの失敗後はIdaeaを心配して会いに行った(Avens談)。死亡した場所は不明。
Cycad
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。男性。Coleusの弟子。
- ワープコアの回収案が出た際、師匠(Coleus)と老師匠(Melorae)がアンコウの化石を調べた知識があればアンコウを避けられると言及した。
- 灰色の双子星プロジェクトではColeusと木の炉辺の採掘前調査を担当。当初はワープ塔の建設に使われる鉱石のためだと思っていた。
- 備考:実際は塔に使われる材料はすべて灰の双子星で調達された。
- Hearthianの祖先を発見したときの感想:
「休憩中に眺めてたんだけど、気が付いたら何時間も過ぎてたよ。夢中になっちゃうね(第4の目がどういう役割なのか気になるね)!」
- 本編ではひとつしか登場しないが、師から禁止を言い渡されるほどダジャレを言う人物だった。
「すべての入り口をふさぐなら、すべって転んだりしないようにしといてほしいな!(If they're sealing off all entrances, I hope they've planned a-core-dingly!)」
Oeno
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。空中都市での話し合いで、プロジェクトに不可欠な強力なワープコアの設計図が手元にない(製作者であるAnnonaたちもすでにいない)ことに言及した。
- 木の炉辺での鉱石採掘と運搬を担当。Rootには耐久性試験用の鉱石を送った。Yarrowに防護殻の最終チェックの手伝いを約束していた。
- Cycadのダジャレについて、高度な間接的ツッコミ:
「弟子にはダジャレを禁止してたんじゃなかったっけ、Coleus?」
Pye
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Laeviの「おば」(伯母or叔母)。
- ホワイトホールステーションで発見された時間的矛盾について、Ramieと共に高エネルギー研究所で再現実験を行った。
- この頃のRamieとはどことなく良きライバル関係な雰囲気。
「Ramieと私のどちらか(おそらく私)が、もう一方が間違っていることを証明できるまで実験を続けます。」
(※高エネルギー研究所前の注意書き) - ただし仮説の検証が成功したときはお互いハイテンションに喜んでいた。
- この頃のRamieとはどことなく良きライバル関係な雰囲気。
- 22分のインターバル作成のための大規模なエネルギー生成と、それを扱う先進的ワープテクノロジーの必要性を指摘した。
- これらを合わせて取り扱うためには巨大なスペースが必要で、その条件に合う場所は灰の双子星だけだった。
- 太陽ステーションの建設賛成派。他の大規模エネルギーについては、理論上は存在するが自分たちが生きている間に発見されることはないという立場だった。
- 灰の双子星プロジェクトではIdaeaと共に太陽ステーションのミッションを担当。
- Ramie曰く、このプロジェクトで一番難しい任務だった。
- 慎重な考え方のIdaeaとはあまり反りが合わなかった。彼に対し
「つまらない男ね。(You lack a sense of humor.)」
と言い放ったことも。 - 余談:太陽ステーションを利用した超新星爆発の誘発方法についての具体的な記述は本編中にはほとんど無い。現実でもまだ研究途上の分野である。
- 余談:太陽ステーションの失敗報告時の発言:
「ごくかすかな表面レベルの変化があったけど、第3の目で見てもほとんどわからないくらいだった。」
Nomaiの第3の目には他の目にはない機能があるのかと想像してしまう言葉だが、特に詳しい説明は無い。
- 灰色の双子星プロジェクト失敗後、彗星(=侵入者)にPoke・Claryと3人で調査に向かった。
- 内部の危険な外来物質のことを知れば仲間が助かる確率が上がると考え、Pokeを先に逃して一人で調査を続けようとした。その直後に幽霊物質によって死亡。遺体はその場に残っている。
Ramie
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。女性。
- 『船』の墜落後に生まれた世代。子供の頃はよく化石魚の洞窟で遊んでいた。
- ホワイトホールステーションで発見された時間的矛盾についてPoke・Pyeと議論した。高エネルギー研究所での再現実験にPyeが参加し、二人で仮説を実証した。
- 実験は太陽なき街に供給されていた(ソーラーパネルの)エネルギーも利用して行われた。
- エネルギー経路を切り替える前に連絡するようYarrowから要請があったときはややキレていた。
「連絡しないわけないじゃない!」
- 南部観測所(おそらくConoy)から、22分のインターバル作成の可否を質問された。
- 通常のインターバルは10万分の1秒程度なのに対し、それを延長するのに必要なエネルギーは幾何級数的に増加する問題があった。
「かなり議論を呼ぶアイデアなのは分かっているけど、灰の双子星プロジェクトを完遂するなら太陽ステーションが必要ね。」
- 灰の双子星プロジェクトの最終仕上げを担当。記憶の像とペアになる仮面を設置した。死亡した場所は不明。
- 備考:灰の双子星プロジェクト内部にはNomaiの遺体は存在しない。
Idaea
- 灰色の双子星プロジェクト関係者。Privetの兄。
- 太陽ステーションの建設に唯一明確に反対した人物。
「太陽ステーションの目的が、我々が自らに課するあらゆる基準に、我々が種として信じるものに反している!」
- 灰の双子星プロジェクト発足前の話し合いでもワープコア回収案より作り直す案のほうが部族にとって安全な道だと発言しており、リスクを避ける性格らしい。
- しかしプロジェクトではPyeと共に太陽ステーションのミッションを担当。
- 太陽を爆発させることができるかどうか自体に懐疑的だったが、最後まで仕事を成し遂げた。
- プロジェクトの失敗後、がっかりはしたが失敗は望んでいなかったとYarrowに話した。
「ただこの恐ろしい仕事が終わることを願ってたんだ。」
- 幽霊物質によって死亡。おそらく太陽ステーション内にある白骨化したNomaiの遺体が彼である。
- 備考:この遺体は灰の双子星プロジェクションストーンを持ったまま死んでいる。
- 備考:妹のPrivetが彼に会いに行ったという記録があるが、遺体は一人だけなので最後に会うことができたかは不明。
- 余談:太陽ステーション内の壁に、太陽と『眼』を天秤にかけているNomaiが描かれた壁画がある。絵の中の天秤はどちらにも傾いておらず、完全に釣り合っている。絵の作者は不明。
子供たち
一族最後の世代。アンコウのゲームで遊んだり、記憶の像の実験を覗こうとした。
Laevi
- 化石魚の洞窟で遊んでいた子供の一人。Pyeの甥もしくは姪(※)。Lamiの年上のきょうだい。
- (※)英語版では性別の言及なし。日本語版では男の子のような口調で喋っている箇所が多いが女の子的な口調もある。
- 両親は背が高かった。
- Pyeからアンコウは目が見えないと教わり、ゲームのルールを変更した。
- 備考:アンコウのゲームのルールは目隠しして行う鬼ごっこに似ている。
- 参加者は「アンコウ」(鬼ごっこでいう鬼)とそれ以外の「小魚」に分かれる。アンコウは目隠しをする(除き見は禁止)。
- 小魚たちは片方の壁を背にして並び、アンコウのスタートの合図のあと反対側までそっと移動する。
- アンコウに捕まった小魚は食べられる。最後に捕まった小魚が次のアンコウになる(元アンコウは小魚と交代する)。
- 備考:アンコウのゲームのルールは目隠しして行う鬼ごっこに似ている。
- Lamiが記憶の像のテストを覗こうとしていたのを止めていた。
- 備考:アンコウゲームの頃は子供の字(※書き方が粗い)だったが、像のテスト時は大人の字になっている。おそらく時系列的にはテストのほうが後のイベント。
Lami
- 化石魚の洞窟で遊んでいた子供の一人。Laeviのきょうだい(年下)。
- 記憶の像のテストを見たがっていたが、危ないのでPhloxに止められた。
- 空中都市の学校でNomaiの祝祭についてFilixから教わった。
- かつてはEscallの一族も祝祭に参加していたが、ワープ事故後は(星系から脱出する手段がないため)不参加だった。
おそらくこの授業中に幽霊物質によって死亡?- 備考:上記の記録のうち、化石魚の洞窟と祝祭の記録は子供の字、記憶の像テストの記録は大人の字で書かれている(参考)。授業は以前にLamiが書いたスクロールを読んでいたところだったのか、単に設定ミスか、同名の別人がいたのか(深く考えないほうが良さそう)。
Taget
- 化石魚の洞窟で遊んでいた子供の一人。男性。子供たちの中では比較的背が高かった。
- 記憶の像のテストを覗きに行く相談にも参加していた。
- 備考:化石魚の洞窟の記録は子供の字、記憶の像テストの記録は大人の字で書かれている。
Ilex
- 化石魚の洞窟で遊んでいた子供の一人。子供たちの中では一番背が高かった。Laeviが追加したゲームのルールを修正した。
「小さい子たちがアンコウになるときは目隠ししなくてもいい。(残りのみんなは、科学的な正確性とゲームの公平性のために目隠しをする)」
- 灰の双子星プロジェクトの準備中に
「なぜ新しい船を建造すべきなのか」
という題の文章を書き残している(※学校地区内、教室ではなく離れた部屋ににあるスクロール)。- 『眼』の探索よりもNomai族本来の冒険的な生活に憧れていたようだ。
「他のNomaiに出会って、いろいろなことを教えてもらえるかもしれない。昔はそうだったって、Coleusが言ってた。」
- 『眼』の探索よりもNomai族本来の冒険的な生活に憧れていたようだ。
- 脆い空洞の脱出ポッド付近の居住地にブラックホールへの注意を書き残している(時期不明)。
- 備考:これが脱出ポッドでの避難後に書かれたものだとするとIlexは『船』墜落前に誕生していたのかもしれない。
- 備考:ブラックホールの注意書き、「なぜ新しい船を~」のいずれも子供の字で書かれている。
- 余談:化石魚の洞窟で遊ぶ計画を立てる際の発言:
「アンコウの高台へ行ってアンコウの口の中(into his mouth)に光を投げ込めば、道を照らしてくれるよ。」
あの化石アンコウはオスだった?
Solanum
- 最後の量子の月巡礼者。女性(※後述)。化石魚の洞窟で遊んでいた子供の一人。子供たちの中では小柄だった。
- 子供の頃、この星系にたどり着いたときにNomaiがたくさん死んだとパパ(Dad)から聞いた。
- 子供の頃に
「この宇宙の形成」
という題の文章を書き残している(※学校地区の教室内のスクロール)。- (宇宙の死について→)
「自分たちが生きている間にそんなことは起こらないとConoyは言うが、考えるだけでも恐ろしい。でもいずれ、他の誰かが生きている時に起こるのは間違いない!」
- (宇宙の死について→)
- 『眼』についての考察をいくつか書き残している(子供時代~巡礼まで)。
- 幼い頃は『眼』が悪意ある存在で、意図して部族を陥れたのではと疑ったこともあったが、大人になるにつれ受容していった。
「私達が眼にとってある意味特別な存在だというのは、都合のいい思い込みじゃないかしら。眼は知覚種族に手当たり次第呼びかけていたのかもしれない。」
「もしかしたら、そもそも呼びかけなんてしてなかったのかもしれない。祖先が眼の信号を聞いたことに深い意味なんてなかったのかも。」
「それもそう悪くないんじゃないかな。」
「実は、眼は何も望んでないのかもしれない。そんな証拠はどこにもないのだし。」
- 余談:多くのNomaiたちが『眼』の探索に情熱を燃やす一方で、彼らが『眼』そのものについてどう考えていたかの記録はそこまで多くはない(祭壇に何行かの記述がある程度)。そういう意味ではSolanumが書き残した記録は貴重と言える。
- 成年に達したとき、初めて量子の月へ巡礼の旅に出た。Bellsの指導に従い、量子試練の塔と量子知識の塔で最後のルールを学んだ。
- シャトルで量子の月の南極にたどり着いたあと、徒歩で残りの行程を移動しようとした途中に幽霊物質によって死亡。しかし『眼』の衛星である状態の量子の月にいたSolanumだけは「生き残る」。
- 備考:ある方法によって主人公もSolanumと同じ運命を辿ることができるが、時間的な感覚が無い状態になることが示唆されている。
- その後、量子の月のSolanumはNomai語の翻訳機を持った四つ目の異種族と出会う。
- Solanumは自分たちと同じく別の星系から来た者だと判断した
- 備考:化石魚の洞窟および太陽なき街の記録と「この宇宙の形成」は子供の字、それ以外は大人の字で書かれている。
- 備考:主人公と出会った以降のループでも初対面のように振る舞うので、量子の月にいたとしてもループの影響を受けるようだ。
- 余談:航行記録ではSolanumのことを
『she』『her』
と呼ぶ記述があるが、他のNomaiによってSolanumが『彼女』と呼ばれたことはない。主人公がSolanumを女性だと判断した理由は不明。 - 余談:ゲーム内で仮面を取ることはないが、物理サントラ(Vinyl)のどこかに素顔のSolanumのイラストが隠されている。
他部族のNomai
宇宙終焉時代のNomaiたち。『船』にメッセージを送信した。
Canna
- 宇宙の死が近づいた頃に『船』にメッセージを送っていたNomai。生き残りのためにすべてのNomai族の団結を呼びかけた。
「黒き岩の太陽はそれなりに安定しており、星系の生命体も比較的繁栄している。黄昏の銀河へたどり着くことができれば…そこで多少は安全な暮らしができるだろう。」
- 備考:このメッセージが具体的に「いつ」「どこから」送られてきたかは不明。
- 仮にメッセージ送信がゲーム時間内で「最近」(※宇宙全体の寿命が近付いているという前提で)のことであるとしたら、他部族のNomaiたちの歴史は28万年以上に渡って続いてきたことになる。
Bromi
- Cannaの呼びかけに応答した別部族のNomai。
- 祖父から古いおとぎ話「Escallの神隠し」を聞かされた。
- 「祖先の祖先」から聞いた話だとしている。
Clem
- CannaとBromiの会話に加わったNomai。
- 「Escallの神隠し」について:
「子供の頃にその話を聞いたことがある! ある日、Escallの船が突然通信を返さなくなった。他の部族たちが探し回ったけど、姿はどこにも見つからなかった。まるで友人が神隠しにあったかのような騒ぎようだったって。」
Hyssop
- CannaとBromiの会話に加わったNomai。
- 「Escallの神隠し」がおとぎ話ではなく事実だと証言した。
- Hyssopの部族の祖先は長い時間をかけEscallの部族を捜索したが、結局見つからなかった。
Neem
- 一時音信不通になりCannaに心配されていたNomai。男性。彼の部族の代表者。
- Cannaの船に合流する途中、ワープ途中で輝く火花星系にある三つの太陽が爆発するトラブルに遭った。
その他
Bells
- 量子知識の塔で量子の月巡礼者(Solanum)を導いた。
「この旅は私たち自身のためだけでなく、部族の先達に敬意を払うためのものでもある。」
- 憶測:各居住地に『宇宙の眼』の祭壇があることから、『眼』の探索に長い年月をかけたことにより『眼』や量子の月に対しある種の信仰が生まれたのではないか。Bellsは司祭的なポジション?
- 幽霊物質によって死亡。遺体はおそらく量子知識の塔にある。
Kousa
- 『船』の船員。脆い空洞地下の廃墟に、Foliという名のNomai(※本編未登場)の身を案じている記録が残っている。
「Foli、まだここにいるの?あなたなしで、ここでどうやって生きていけばいいのかわからない。」
- 備考:脱出ポッドから降りた地点(墜落直後の避難場所)の周辺には同様に『船』の事故で行方知れずになった人を心配するメッセージが残されている。
Thatch「(Meloraeおばさん、どうか無事で…)」
Plume「Keek、どうか無事でいて。今どこにいようと。」
人間関係
※きょうだい関係についてはこちらの項目も参照
家族・血縁
- Plume(父)とPhlox(息子)
- Poke(姉)とClary(妹)
- Avens(兄)とDaz(弟)
- Idaea(兄)とPrivet(妹)
- PlumeとPlumeの兄(※兄は未登場)
- Laevi(きょうだい・年上)とLami(年下)
- CassavaとDaz(婚姻関係)
- AvensとMallow(恋人・婚姻関係)
- Melorae(おば)とThatch(姪)
- Pye(おば)とLaevi(甥or姪)
師弟
- Annona(師)とPoke(弟子)
- Melorae(師)とColeus(弟子)
- Coleus(師)とCycad(弟子)
- Filix(師)とPrivet(弟子)
不明
- PlumeとKeek(※Keekは未登場)
- KousaとFoli(※Foliは未登場)