解説
DLC『Echoes of the Eye』のプレイ日記。DLCパート全編のネタバレを含みます。
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このページは『Outer Wilds』とDLC『Echoes of the Eye』のネタバレを含みます。ゲームをクリアしてからご覧ください。
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(公開:2021年10月31日)
目次
プレイ日記目次:はじめに/ 第1回/ 第2回/ 第3回/ 第4回/ 第5回/ 第6回/ 第7回/ 第8回/ 第9回(最終回):その1:その2:その3:その4/おまけ考察/ 挿絵まとめ
20211009(その1): 艦橋のプロジェクター再確認/ 爆発事故のスライドリール/ 隠し暖炉/ 夢の世界の仕様:ローディング編/ 最初のスライドリール(完全版)/ 隠し縦穴/ 死後の世界/ 振り返るな
20211009(20211202)
- 突然ですが今回でプレイ日記最終回です。つまりクリアした。長いですがどうぞ。
艦橋のプロジェクター再確認
- 前回見た情報のせいで、これ以上攻略を進めるにはもはや夢の世界を避けては通れぬことが確定してしまった。腹をくくってアウェー戦に挑むしかない。
- と思ったけど先に現実世界で気になっていたところを再調査します。露骨な延命行為である(命?)。まずはダムの上の艦橋みたいな場所にあったプロジェクター映像をループ開始直後に確認しに行く。なんとなくだが太陽の図の周りにあったメーターとかが時間経過で変わるんじゃあないかと思ったので。というわけで見に来た。思ったとおり、太陽の図やら『流れ者』の位置やらが以前見た図と違う。となるとやはり外周の毛が生えた水色の曲線は超新星爆発の影響範囲かなにかを示しているんだろうか。よくよく考えてみると、毎回『流れ者』で時間切れを迎える時は超新星爆発でボーンと吹っ飛ぶのではなく「時間切れ」の画面演出と共にループが終わっていた。つまり『流れ者』は超新星爆発の予兆を察知したあと人知れず太陽系から逃げ出していたのだ。太陽のまわりのメーターは太陽の状態のヤバさを表しているのだろう。そして上側に『流れ者』外観を輪っか側から見た図、例の膜かフィルターか何かのようなものが緑色で表示されてますね。わざわざこうして表示しているということは、あの膜もこれら一連のイベントに関連する何かだったのだろう。ちょっと考えたけど、これはいわゆる太陽帆みたいなやつなんじゃないか。Nomaiのようなワープ技術や重力制御技術を持っていたわけではない『流れ者』はこれで宇宙を旅してきたのでは(これだけでなく他にも何か使ってたかもしれんが)。ただし、たったあれだけの帆でこのデカブツを動かせるのかどうかについては…そんなことはおれは知らん(急に全部ブン投げ)。
- しかしそうなると気になるのはなぜ『流れ者』にこんな太陽系離脱システムが搭載されていたのかってことですよ。危険を検知したりするシステムがあること自体は別におかしくないけど、超新星爆発に特化して対応してるのはその手の装備としては結構マニアックなんじゃないか? それもおそらく自動で動く設計のを。おそらく、というのは現在のツノ人たちはもはや現実のことなんか気にしてないんじゃないかと思うんですよね。もし現実側の状況を何らかの手段でモニター(監視)していたとしたら『流れ者』内に何者か(=主人公)が侵入したことや太陽が爆発しそうなことに対して何らかのリアクションがあってもよさそうなものだがそうなってはいないからだ。最悪の場合、『流れ者』出入り口の回転ドア部屋(たぶんエアロック的なやつ)が数十万年ぶりに動いたのを検知した時点で夢の世界の丸窓の建物で出待ちされててもおかしくないんですよ。あれだけ警戒心が強い人たちなのに妙なところで詰めが甘かったな。
爆発事故のスライドリール
- いきなり長くなったが次は峡谷の再調査。白い根っこの絵が描かれた建物のあたりで見落としがあった気がする。と前回峡谷に来たときに思い出したので。確か内側からでないと開かないドアがあったのにスルーしていたような。現地に行ってみると確かに下の階のドアは閉まったままだった。上の階は何度か通ったんだけど。
- ドアは上の階の破れた穴から偵察機を撃ち込んでライトの光を当てれば簡単に開いた。中に入ってみると、なんとテーブルの上にスライドリールがあった。今まで見てきたスライドリールの中で一番無造作な置き方である。デモニックツノ人スライドリールの凝りに凝った隠し方を思い出すと温度差で風邪を引くレベル。といってもこちらのリールは隠そうと思って隠したのではないだろうから比較はできないが。壁にはボードゲームに興じるツノ人たちの絵画もある。夢の世界で見たやつだな。
- 部屋自体はなんの変哲もない部屋だった(ツノ人のベッド(仮)があったくらい)ので早速スライドを見てみよう。場面はどうやら『流れ者』の外。トゲ的な形の照明の根本のひとつが突然爆発。青緑の光が盛大に飛び出した。爆発箇所は『流れ者』出入り口を下とすると左上の側。という内容でした。遺物開発中の事故があったところか…こんなに大爆発してたの!? こりゃ実験してた人は絶対お亡くなりになってるな…南無。
- 攻略上の新情報ではなかったが一応見られてよかった。でもこれってある意味事故報告書のようなものだと思うんですけど結局爆発箇所を直さなかったのはなぜなんだろう。修理するための材料がなかったのか、それとも遺物が完成した時点で色々どうでもよくなっちゃったのか。実験室のドアを閉めただけでも気密的には問題ないみたいだったからそれでOKってことになったのか? 急にツノ人の安全基準がNomai並にガバガバになってる気がするがもし修理されていた場合はプレイヤーの侵入経路がひとつ減っていたことになるので別に文句はありません。人んちの事情に部外者があまり口を出すべきではない。今『流れ者』でやってる行為全否定だが。
隠し暖炉
- さて他に気になるところは……パッと思いつくところがなかったので腹をくくりなおすしかなくなった。今度こそ行きますか、夢の世界……。
- じゃあ保管庫の印の順番通りにやっていくか。1つめのやつは河川低地の音楽が鳴ってる建物に行けってことでしたね。これに関しては以前試した時間経過でツノ人がいなくなるやつを使えばきっと大丈夫…のはず。ひととおりの手順を済ませ、地面が少し傾いたあとに木が生い茂る地帯を抜けようと……したら木にハマった(※動画)。でかい木は下の隙間をくぐれるからそこを通ってみたら身動きが取れなくなりました。そんなことある???? 仕方ないので一度リセット。瞑想のときの吐息がため息に聞こえる。
- 再開。ひととおりの手順を済ませて来たはいいが何を思ったのかスライドと全然違うところを捜索し始めてしまった。どうしたの、疲れてるの? また瞑想でループ消費。なぜかNomaiの仮面が出てくるところで一時停止メニューが残り続けるという謎のバグが発生し混乱に拍車をかけた。どうやらゲーム側にも疲れが出ているようだな。
- 念のためゲーム本体を再起動して再開。悪ふざけはここまでだ。ふざけていたわけではないが。というわけですべての手順を済ませて今度こそ音楽の建物の対岸まで来ました。ここでツノ人の時間切れを待つ。それにしても夢の世界はどれだけ時間が経っても星が消えていったりしないのだな。『眼』の星系で見るよりも星が明るいし、星空ひとつ取っても異郷感があります。実はツノ人の故郷から見える星図が再現されているとかだったら切ない。などと考えながら待つ。建物の中にはたまにツノ人が入っていくが……あっ消えた!! フシャーというような音と共に、青緑の光る縦線となってツノ人が消えていくのが見えた。マジかこんなふうになってたのか。音楽も止んだ。よく見たら建物の上階にも同じような光が2つほどありましたね。強引に突入しなくてよかった。先ほど無駄に迷ったのを反省して遺物なしモードで周囲を探索すると、木が生えている地帯に地下に降りる階段を見つけた。よっしゃ行くぞ。
- 遺物を持って階段を降りる。妙に長い地下通路を過ぎると、ようやく音楽の建物まで辿り着いた。ツノ人がいないとは分かっているが一応警戒しながら入り口へ。階段を上がると目の前に大きな暖炉があった。入ってすぐのところだったのね。建物の中は吹き抜けになっているが暖炉のほかには特に見るべきものはないようだ。たぶん。もちろんツノ人もいませんでした。
- もはや躊躇する理由はない。炎の中へ飛び込むと、なんのダメージも受けずに火も壁もすり抜けていく。奥にはエレベーターがあった。当然乗り込む。岩の中を下降していくと……唐突なBGMでビビった。急にでかい音を出すな。しかし途中でデジャヴュを感じる光景が。構造物から行った夢の地底湖と似たような広大な空間が見える。これは……スライドリールの棚か! 今まで一度も見たことがないほど大量のスライドリールが収められた棚がいくつも並んでいる。そして下のほうには保管庫の印が描かれた容器が! うわーーーーやばいやばいテンションが上がる。別にこのスライド全部見られるわけじゃあないんだろうなとゲーマー的本能が冷静に告げているがそれを差し引いても興奮ですよこの眺め。そうだよな、現実でスライドリールを燃やす前にスライドをスキャンするシーンがあったのだからそのバックアップデータが夢の世界のどこかにあるはずなんだよな。その「どこか」がここってわけだ。
- 念のため辺りを警戒してみたが幸いツノ人の気配はない。周囲を探索すると、遺物を置くためのものらしい謎の装置とスライドリールの映写機、操作用インターフェースを発見。ここでスライドが見られるのかな? でも肝心のスライドリールは? その前に保管庫の印の容器も気になりますよ。というより気になるものしかここにはないが。まあ優先順位ってものもあるからまずは容器を見てみよう。ついにダイヤル錠のパスコードが分かるのか? 分かりませんでした。お前……お前お前お前!!!! 燃やしていいものと悪いものがあるだろうが!!!!そんなに燃やしたいなら落ち葉集めて焼き芋でも焼いとれ!!!!(季節の話題)(※今は10月です) えぇえええマジですか。今まで苦労してきたのは何だったのだ。あんなに大掛かりに色々やっといてオチがこれ…まさかとは思うが残り2つも同じようなことになってませんよね? もしそうだとしたら…ダイヤル錠総当り? ループものだからやろうと思えば出来ないこともないのが恐ろしい。
- 心象風景(※一部トレス)
夢の世界の仕様:ローディング編
- リアルにガックリきたが気を取り直してスライドリールを探す。すぐに見つかった。2個だけだが。こ、これだけスライドリールがあるのに2個だけ…。ほかの棚にはどうやっても行けそうにない。う、うーん…まあいいか。主人公は相変わらず一度にひとつしか物が運べないので先に遺物を先ほど見つけた装置にセットしてみると映写機のスクリーンが光った。なるほどランタンの代わりか。
- とりあえず適当に先に取ったほうを見よう。最初の絵はミイラ室にある青緑の火のコンロとバグったような表示の土星風惑星。なんだろう? スライドを進めると、イカダで川を下るツノ人がデジタルな感じで描かれた図が出てきた。なにやらツノ人の文字が縦に流れている。もしかしなくても映画『マトリックス』のオマージュですか? それはともかくイカダが洞窟の中に入っていくとツノ人の頭上に何らかのメーターが出現した。青緑色のメーターは洞窟に入ったばかりの時は満タン、中に進むにつれて減っていき、完全になくなったあとはまた増えていった。やがてイカダが洞窟から出るとメーターは消えた。これは…次のエリアのデータをロード(読み込み)でもしてるんでしょうか? 実際の夢のイカダでもエリア間の洞窟を通っている最中は周りが真っ暗になりますが、あれはつまり夢の世界のローディング画面だったってことなんでしょうか。急に生々しいな。
- しかしこのスライドはこれだけでは終わらなかった。イカダが次の洞窟に入っていき、メーターが完全になくなったところでイカダに乗っていたツノ人が唐突に進行方向とは逆のほうに飛び出した。赤い文字でエラー表示のようなものが出てくるがツノ人はなおも落下していく。イカダだけが洞窟の外に流れていき、ツノ人は画面外へ…。なんだこりゃ。なぜ唐突にバグ技のようなことを?
落ちるときは落ちるもんだよくわからないままスライドは終わった。
最初のスライドリール(完全版)
- よくわからなかったが続いてもうひとつのスライドを見るよ。…これは見覚えがあるぞ。『流れ者』に来て最初に見たやつだ。ツノ人が『眼』の星系にくることになった経緯のやつね。続きを見てみるとやはり同じ内容だ。つまりバックアップ版か。『宇宙の眼』から信号が届いて、それをツノ人が受信して…………ちょっと待って。なんだこれ。思わず絶句してしまった。現実側のスライドが焼かれて見えなかった部分ってこうだったの? これは…こんなの……。そりゃ帰れないわ。帰ったところでツノ人たちの母星、故郷はもう元の故郷じゃないんだ。他ならぬツノ人たちがそうしたのだ。こんな残酷なことってあるか? 率直にショックを受けた。ツノ人が『眼』に失望したあとも母星に戻らなかった理由はあれこれ想像してみたけれど、この展開は正直まったく予想できませんでした。スライドの続きは前に見たのと同じである。
- ショックがでかすぎて思わず立ち上がってしまった。頭に浮かぶのは「なぜ?」ばかり。なぜツノ人はああまでして『眼』に行こうとしてしまったのか? 小さい星だから資源が足りなくて…なんて理由だったらむしろ少数の人員をもっと低コストの宇宙船で送って様子を見る程度で済んだはず。
- ひとつだけ思い至る点があるとすれば、あのときのツノ人たちはそうせざるを得ない何らかの事情を抱えていたのではないか。スライドをよく見ると、ツノ人がいた星系の太陽が当時の『眼』の星系のものと比べて妙に明るく大きく描かれているのが気になるんですよね。青い土星風惑星が太陽光を浴びて赤く照らされているのもどこか引っかかる。
- ひょっとして、ツノ人たちの太陽もまた現在の『眼』の星系と同じく寿命を迎えつつあったのではないか。と思いついたら急に他の疑問にも説明がつくような気がしてきた。大切な故郷をまるごと宇宙船に作り変えるような無茶をしたのも、超新星爆発への対策をしていたのも、そう遠くないうちに死を迎える運命にあった太陽から逃げ出すためだったと考えると筋が通る。ツノ人が『眼』の信号を発見した時の異様に熱狂した様子も『眼』の星系に生存の希望を見出したからだとすれば納得できます。少なくとも『眼』から洗脳光線でも出てて操られてああなった説よりは(このスライドを見るまではそういう説もほんの少しだけ考えてた)。信号は遠い宇宙から届いた一筋の光だったわけだ。
- 逆にいうと「もはやそれしか生き延びる方法はない」くらいに追い詰められていたのでもない限りはあんな極端なことをやろうとはなかなか思わないのではないか。Nomaiが超新星爆発をエネルギー源として利用しようとしたのも相当無茶苦茶だったけどそれだって他に手がなかったからだしな。傍から見てどれだけイカれた選択であったとしても当人たちにとっては切実で必然だったのだ。ツノ人たちの超技術力で母星の環境を再建するような計画(あるいは『流れ者』を新たな母星として土星風惑星のそばで暮らすことにするとか)が立ち上がらなかったのも星系自体が危機的状態にあったとすれば妥当な判断だ。
- 突飛な思いつきだとは自分でも思いますが思いついたので書いておく。『眼』の星系以外の星々も終わりを迎えつつあったのはタイムループ終盤での宇宙空間の様子や『船』に届いていたメッセージからも分かるのでそれも一応根拠のひとつに加えておこう(数十万年程度の時間差は宇宙規模でいえば誤差の範囲内だろう)。『眼』の星系の太陽はほとんど兆候がなかったところから急激に状態が変化して超新星爆発を起こしたがそのあたりの変化の仕方とタイミングは恒星ごとによって違うということにしておきたい。ゲームプレイ中に消えていった無数の星々の中にツノ人たちの太陽も含まれていたとしたら…。どうだろう。ショック状態から抜け出すためにあれこれ考えてみるがもちろん答えはない。
- ついでだけどスライドの最後のほうで『流れ者』の輪っかに膜のようなものが出てくる描写がもうすでにあったんですね。すっかり忘れてました。おれの目は節穴だ。
隠し縦穴
- だいぶ取り乱してしまった。一度瞑想して航行記録を確認すると
『禁断の記録保管所』
の項目が追加。『無傷のスライドには、流れ者建築のために犠牲になったものが映っている。』
……君、よく冷静に書けるね。犠牲か。犠牲…。 - ふとしたことでショックの反芻が始まってしまいそうになるのを振り切って今度は丸窓の塔から夢の世界へ。例の隠しスライドで見た手順通りに進む。夢の塔から右のルートを進み、手の移動装置が置いてあるところで階段を降りて「立入禁止」の看板を飛び超えて警報装置の脇を通る。ここは遺物の明かりさえ消していれば何の問題もなかった。先にあった双方向イカダに乗り込んで、右側の岩場に遺物の光を集中させていると岩間に隠された手の移動装置がニュッと反応。洞穴の中にワープした。ちょっと進んだところに干渉装置もある。装置を使うと明かりが消えた。
- ここまでは隠しスライドリールで見た流れ通りだ。つまり問題はここからだ。行き先がロウソク地帯の階段なのは分かるがその先がどうなってるのかは分からん。河川低地のほうとは違ってツノ人がいなくなったわけでもないし。ここは慎重を期して遺物なしモードで下見しよう。なんか動いてる。なんかいるじゃん!! 今までこのエリアではツノ人に会ったことなかったのに普通に通路を歩いてるじゃあないですか。よく見たら上の階にあったエレベーターが降りてきてる!! ゲェーッうそだろ。そういえば鎖が動く音もしていたような。なんで? さっき警報装置の隣通るときちょっと音が鳴ったから?明かり消したから?? 後者が原因だとしたら完全に罠じゃねえか畜生。
- 観察していると、通路に降りてきたツノ人たち(一人だけではなかった!!)は結構広範囲をアクティブに動き回っているのが分かった。明らかになにかを探しているような動きである。狭い通路で鉢合わせしたら余裕で捕まるぞ。まずいことになった。しばらくすると、ツノ人のひとりが手の装置のあたりの階段を降りているのが見えた。こっち来てる? でもここまで来るにはイカダが……なんか後ろで声しなかった? 振り返ってみると……は????? 待てや!!!! いやお帰りになるのは別にいいですよ、そういう意味じゃなくてなんで床すり抜けてるの?なんで?オバケだから???そんなのアリか???? なにこれバグ?マジの挙動??どっち???(※クリア後の追記:場所は違いますがYoutubeに似たような現象の動画(10月3日投稿)があったのでどちらにしてもありえない挙動ではないっぽい?) 遺物を持っていなかったせいかこちらに気付かれなかったことだけは幸いだったが普通にビビりました。やめれ。
- は????????
- しかしこれは由々しき事態だ。床抜けの件じゃなくてツノ人が降りてきた件が。ロウソク地帯の明かりを消せば警報装置を鳴らさずに通れるというのは分かる、だがその代償がツノ人召喚だとしたら割に合わなすぎる。わたしの目的はあの螺旋階段を降りて先へ進むことであってツノ人のオプションはノーサンキューだ。要はあの警報さえスルーできればいいんだ。警報が鳴ろうがなんだろうが目が覚めさえしなければいいのだ。だったらひとつだけ心当たりがありますよ。死ねばいいんでしょう?
死後の世界
- 死んでも夢の世界で存在し続けられることはツノ人たちが今まさに身を持って証明している。そして現実で肉体が死んでいるなら目覚めるのは物理的に不可能だ。簡単な理屈だ。前々から思いついていたがまさか本当に試すことになるとは。見知らぬツノ人が残してくれた手順をガン無視することになるが目的さえ果たせれば過程や方法なぞどうでもよいのだ。やるぞおれは。
- とは言ったものの失敗したらイヤなのでまず別のところで実験してからにしよう。瞑想してから河川低地の工房で遺物を拾い、丸窓の家に向かう。ミイラ室に入ったらおもむろに青緑の火の上に立つ。立ち続ける。死んだ。起きた。夢の世界で。…なんだこのゲーム!??!!(率直な感想) もしやとは思ったけど本当にできるのかよ。なんでそんな物騒な方法をゲームシステムに組み込んでいるのだ。試すほうにも問題はあるが。なにげに目覚めるときに体を起こすモーションが加わっているのが芸が細かい。なんてゲームだ。実験の締めとして水に飛び込んでみるとNomaiの仮面が出てきて、いつものようにループが切り替わった。何事もなかったかのように。
- ところでDLCリリース前にそれまで放置していた本編の全実績解除をやったんですが、意外と最後のほうまで残っていたのが解除しようと思えばすぐ出来るはずの
『ダイハード』
であった。ゲーム中に「サボテンが刺さった!主人公に○ポイントのダメージ」といった表示が出てくるわけでもないのに説明文に『1000ダメージ以上を受けて』
と堂々と書いてあるのが若干腑に落ちないアレだ。1000ダメージ稼ぐ方法は色々ありますが、わたしが実績解除に使ったのはキャンプファイヤーでした。自分を炭火で炙ってから回復してまた炙るという狂気の沙汰。自害に火を使う発想はこれをやっておいたおかげと言えなくもないが主人公には災難でしかない。すまん。それ以前に何度もしょうもない理由で死なせてるけど。
振り返るな
- 思った通りになったのになんだこの気持ちは。だがこれでもう警報装置を恐れることはなくなった。丸窓の塔で焼死して夢の世界へ。下りのエレベーターに乗って警報装置のもとへ向かう。赤い光が点滅する。本来であればあのカンカン鳴る警報が聞こえるはずだが死んでるから聞こえやしない。ヒー。こんなところまで芸が細かい。同時に現実での死という事実が否応なく突きつけられるがもはや戻れぬ。
- 階段を降りる。降り続ける。警報は途中で止まり、赤い光の点滅も消えた。やがて暗闇の底にたどり着くと、前方に淡く光る何かがあった。それ以外は暗くて何も分からん。こういうときは遺物なしモードだ。落ちたりしない経路や不審な物音がないかを確認してから遺物を置くと、まあよく見えますわ。奥でオバケがウロウロしてるのとか。どうもこの場所は奥に行くにつれて何段階かに分けて床が低くなっているようだが、その一番奥のあたりをツノ人が左右にウロウロしている。どうやら決まった範囲にしか動かないようなので少し先に進んでみる。オバケの様子をうかがいながら徐々に階段を降りていく。オバケはずっとウロウロしている。何してるんだね君は。今この場で一番不審な動きをしているわたしが言えたことではないが。
- 特に何事もなくツノ人がいるフロアまで降りてきた。ここの床は一部が四角く切り抜かれていて、手すりもないのでテキトーに歩いていたら下階に落ちる作りになっていた。こりゃちょっとステージ設計が露骨じゃないかね(率直な苦情)。オバケが背中を見せた隙を見計らって部屋の最奥まで進む。中央の出入り口に入ってみると細い下り階段の先にエレベーター、と上のほうに警報装置があった。ここにもか。明かりはないようだから遺物の火を隠して通ればいいだけなんだろうが。暗闇の中で正確に動ければの話だが。
- 行き先は把握できたが遺物がないから取りに戻るしかない。帰りのルートではあえてオバケがこちらを見ているときに前を横切ってみたが気付かれなかった。夜目が利くのか利かないのかどっちなんだ(流石に完全な暗闇にまでは対応してないんだろう、たぶん)。なるべく気付かれないほうが有利なのは言うまでもないから別にいいです。
- 戻る途中で奥に向かう以外のルートも確認してみたが、最奥フロアから落ちたときに上がってくるための階段と、入ってきた方向から見て右側のほうにエレベーターが降りてくる穴を見つけた。どこから降りられるんだろう?
- ひととおり確認が終わったのでいよいよ遺物を取りに行く。遺物なしモードから自らの意思で暗闇に戻るときの緊張感よ。暗いは暗いがツノ人がうろついている手前までは少しくらい明かりをつけても大丈夫のはず。と分かっているが緊張がすごい。慎重に慎重に部屋の奥まで進んで……落ちた。やっぱりね。1回くらいは落ちると思いましたよコンチクショウ。
- 落ちたときのバキッという音にツノ人が反応したのではと思ったがそこまで非情なゲームシステムではなかった。ここに来た手段を思い出すと非情もクソもないが。仕方ないので落ちたところのフロアをついでに調べておく。さっき遺物なしモードで見たときは柱に絵かなにかが飾られているらしいことしか分からなかったからな。
- というわけで柱を見てみると、あの保管庫の印が描かれた容器のような両開きの扉がついたものが壁にかけられている。開いてみると…誰? 誰だ。ほかにも同じような額縁?があるので調べてみるがいずれも誰かの肖像画が収められていた。これは…もしかしなくても遺影か。手前にお供え物らしきものやお花が添えられているのもそれっぽい。ここはツノ人たちの霊廟みたいなものか。ヴァーチャルの世界にはお墓は流石に持っていけないからこういった形式で死者を偲ぶ場を作ったのだろうか。ツノ人の死者の弔い方(風習)は知る由もないが、火葬にせよ土葬にせよお墓的なものは母星に置いてきた可能性が高いしな。『流れ者』の中にも墓地らしき場所はなかったし(DLCプレイ序盤はミイラ室がそうではないかと誤解していたが)。『眼』のへの旅の途上、あるいは『流れ者』建造の最中に亡くなった人もいたかもしれん。今となってはツノ人全員(たぶん)が死者の世界で暮らしているわけだが。
- しみじみしている場合ではない。先ほど下見した階段から元のフロアに戻る。今度こそ通路を渡りきるぞ。なんなら多少遺物の明かりを使ってもかまわん。奥の出入り口まで行けばあとは一直線だから主人公の足が遅くなければ逃げ切れるだろう。たぶん。
- …というような作戦でついに部屋の最奥部まで到着。何度も言うが緊張感がすごい。ところで最奥の壁、つまりこの部屋に入ってきたときに見えた薄明かりの下にも先ほど見たような遺影とお供え物のセットが並んでいた。扉は閉まっている。後ろにツノ人がいるわけだがまだ反応されていないようなのでついでだからちょっとだけ見ていこう。ちょっとだけな……なんじゃこりゃ。壁じゃん。と思ったけどよく見たら板の隙間からチラッと肖像画が見えるね。表示ミスか? わざとではあるまい。たぶん。この隣のやつも同じような状態だったがここでオオカミが吠えるような声が後ろから聞こえた。気付かれた。これと似たような声は前にも聞いたことあるぞ。干渉装置を使って峡谷の大きな建物の明かりを消したときだったか(うろ覚え)。シカとフクロウがモチーフっぽいのに声がオオカミっぽいっていうのも少し面白いがそれどころではない。脇目もふらずに中央の出入り口まで走る。正確にいうと走れるわけではないが。出入り口に飛び込んだらとにかくまっすぐ進む。警報装置が光っているが当然無視だ。逃げろ逃げろ。本当に追いかけてきてるのかどうかなんて知らん。振り向くな振り返るな。
- そのままエレベーターの中に突っ込む。クソッ、早く動きやがれとホラー映画で車のエンジンがかからないときのような気持ちで操作盤に光を当てる。よし動いた。エレベーターが下降を始めたところでようやく上を見てみたが誰もいなかった。逃げ切れた。それでは下へ参ります。
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- 日記の途中ですが長くなったので次のページに続く。