解説
雑談考察の12ページ目。2022年4月以降分。
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このページは『Outer Wilds』のネタバレを含みます。ゲームをクリアしてからご覧ください。
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(公開:2020年8月18日)
※このページはDLC『Echoes of the Eye』の情報を含みます(本編の雑談とは分けてあります)。
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目次
20220401(DLC隠しページ追加)/ 20220409/ 20220415/ 20220422(時空構造破壊エンド)/ 20220429/
20220401●
- 更新情報:去年、エイプリルフール企画と称して隠しページを作りましたが今年もやりました。DLC版を。入り方はDLCのコーナーを参照。
- 前回更新の数時間後にMobius Digital公式がSteam Deckがverifiedとツイートしていた。やはり先日の無言アップデートはそういうことだったという解釈でよろしいか。::D ←たまに出てくるこれ好き。
- 量子の月の第1~5の場所はそれぞれの惑星を再現したものですが、巨人の大海バージョンの北極に大竜巻があるのはいいとして、闇のイバラの北極エリアがイバラの壁で隔離されているのは何か意味があるんだろうか? 考えてもわからんが不思議です。壁はイバラの種外周と同じ形なのであれも再現といえば再現だが。
- 量子の月の第1~6の場所のうち、一番謎が多いのは実は闇のイバラ版の月なのではないか。他の天体バージョンの月がそれぞれの天体の特徴を反映したものになっているのに対し、イバラ版の月は闇のイバラの大きな特徴である内部の異常な空間は特に再現していない。これが「再現していないだけ」なのか「再現しようにも出来なかった」のかで話が変わってくる。量子の月=『眼』を構成する量子は物質であれば生きた状態の生物まで再現する能力があるが、空間がなんかこうアレしてるとかそういうものは再現できるのだろうか? 考えてもわかりようがない問題にぶつかったせいで語彙力がいつも以上にテキトーになった。そもそもイバラ空間は何がどうしてああなってるの? これこそ本当に考えようがないので今回はこのへんで止めておきます。
- ちょっとした疑問:『眼』の星系の天体を知らない(見たことがない)人物を量子の月に一人で送り込んだ場合、その人にとって月の内部はどう見えるのか? …と思ったけど第6の場所は初見であってもあの姿形に見えるのだからあんまり関係ないのか。別の見方をすると、月の内部の外見は誰かの記憶とかによって形作られているものではないということでもあるが。
- 量子の月は『宇宙の眼』の北極にあるクレーターから作られたものであるらしい(参考:2019年8月公開の製作者インタビューより)(リンク先に内容をまとめてくれた方がいるので理解できた・感謝)。いわゆるジャイアント・インパクトのような経緯があって出来たのだろうか。あんまり想像できんが。ぶつかった天体は今どこでどうしているやら。
- ↓ここからDLCの話題↓
- というわけで隠しページの入り方ですが、本編のと同じです。以上。芸がない。例によってトップページからは入れませんのでそこだけご注意ください。こちらも特に期間限定とかではありませんので今日全部見なくても大丈夫です。気が向いたら見てください。見なくてもいい。
- 模擬現実の遺物なしモード時のBGMはサントラに入っていませんが、どうやらフリー音源的なやつだったそうです(例によってReddit情報)。なんか意外ですわ。オリジナルはYouTubeでも聞けるそうな。
- 前回の話のちょっと続き。以前書いたアンコウ化石の件と信号発信タイミングの件を組み合わせればより正確な時系列が作れる気がするが不確定要素もいくつかあるので「気がする」止まりである。でもせっかくだからやってみよう。
- (時期不明)『宇宙の眼』が信号を発信
- 『流れ者』種族の母星で信号を受信
- 『流れ者』が『眼』の星系に到達→信号遮断
- 片角の住人が『眼』の信号を一瞬だけ開放→ふたたび信号遮断→住人たちは眠りにつく
- 第5惑星が闇のイバラになる(惑星内部にイバラの種出現→地表の氷が破裂し飛散)
- 1匹のアンコウが第5惑星の氷に乗って燃え盛る双子星に来る→しばらく生存したのち死亡
- 遮断前に発信された最後の『眼』の信号がNomaiの母星を通過
- (時期不明)Nomai文明の発生、技術進歩
※文明発生はもっと前の可能性もあるが、信号を受信する技術を手に入れたのはこの頃 - Nomaiが宇宙に進出
- Annonaがワープコア技術を開発
- (時期不明)アンコウの化石化が完了・『アンコウの高台』の水もなくなる
- Escallの『船』が偶然信号を受信→ワープ
まさかこういうものにアンコウが絡むことになるとは。時期不明と書いてあるところは順番が前後する可能性が高い要素ですが、リストでは「遅くともこのへんでこのイベントが起きていないとおかしい」という位置に配置しました。本当に時期不明なのは種としてのNomaiが誕生した時期と文明を持ち始めた時期だがそこは考えようがないので今回は除外。Nomai文明の黎明期なんて気になることしかないが、本件ではNomaiが遮断前の信号を受信できなかったことのほうが重要である。(20220528:更に補足) - 『流れ者』種族が『眼』の信号を遮断したのは自分たち以外の誰かが『宇宙の眼』に接触しないようにするためという理由もあったのだろうが、その「誰か」というのは自分たちと同程度かそれ以上の技術レベルを持った者を第一に想定していたはずである。例えば現代人類、あるいは古代文明くらいの技術を持った知的生命体を見て「将来的にこいつらも宇宙に飛び出して『眼』を目指すようになるかも…」と想像することは出来るかもしれないが、トリブラキディウムみたいな生き物を見て「これは絶対に将来の我々にとって脅威となる生命体だ」と確信する人はなかなかいないのではないか。なんの話だ。
- しかしそう考えると、水辺でチャプチャプ過ごしていた頃のHearthian祖先を見て進化の可能性を想像したNomai(主にColeus)の想像力とモラルはまさに驚異的である。冗談的なニュアンスも込めて「進化しちゃうかもね~」と笑い合うくらいは出来たとしても、自分たちにとっても貴重な資源をそのために残しておくのは明らかに数段レベルが違う。すごいわー。何度も思ってるがあらためて。
- 信号を受信したのがEscallの『船』で他部族のNomai船でなかった理由について、ちょっと思いつき。常識的に考えれば「当時『眼』の星系に一番近いところにいたのがEscallの『船』だったから」と考えるべきだろうが、その当時のNomaiたちは主にワープ技術を用いて宇宙の広範囲を旅していたはずである。もしかしたら、『眼』の信号が近くに来たときにそれをワープで飛び越してしまった『船』もあったのかもしれない。いや、ないわ。別部族の『船』が信号を受信したことがあったかどうかは結局謎である。
20220409●
- 2019年に英国アカデミー賞のゲーム部門でベストゲーム賞とゲームデザイン賞を受賞した本作ですが、今年はなんと音楽担当のAndrew Prahlowさんが作曲賞の審査員を務めたそうです。すごいぜ。
- nightmargin:「concept」 / Twitter/ゲーム『OneShot』の開発者・Nightmarginさん作のイラスト。かわいすぎる。Nightmarginさんは昨日『Outer Wilds』本編をクリアされたところで(Twitch配信アーカイブあり)、感想ツイートでも結構な高評価で両作品のファンとしてはとてもうれしい。サントラの感想はちょっと笑った。確かに。
- 各惑星にある量子のかけらはそれぞれ出現する場所が決まっている。「博物館のかけら」が3つの切り株の上以外の場所に現れることはないし、かつてColeusを誘拐した「洞窟のかけら」が惑星を飛び越えて空中都市に乱入してくることもない。なんで? ゲームの仕様という事実を無視して理由を考えてみた。
- 量子のかけらに限らず、『宇宙の眼』由来の量子物質(で出来た物体)は肉眼で確認できるレベルで量子的な振る舞いをする。作中では
『この石は“観察されていない限り、可能なあらゆる状態で存在する”』
(by Gabbro)と表現されているが、この「可能な」という文言には「ある物体がその場所に存在する可能性があるか否か」も含まれる(はず)。量子のかけらも「ここにかけらが存在する可能性がある」という場所が確率的に決まっていて、存在する確率がゼロの場所には「出現」しない。ということは、その「存在する可能性がある候補地」がどうやって決まったのかを考えればよいのだ。 - 量子のかけらは元々『宇宙の眼』(あるいは量子の月)にあったものが何らかの理由で飛散して各天体に降り立ったと考えるのが妥当だろう。それぞれのかけらが各惑星に飛散したときに「確率的にこことこことここに落ちるかも」というのがある程度決まって、それらの落下候補地点がそれぞれのかけらが存在する候補地として設定されたのではないか。と思ったけど完全に地下にいるかけらもあるんだよなァ。
- 上記の「飛散してきた説」の条件に合致するのは木の炉辺の「博物館のかけら」「木立のかけら」、脆い空洞の「塔のかけら」で、合わないのは燃え盛る双子星の「洞窟のかけら」、巨人の大海の「島のかけら」である。後者のうち、燃え盛る双子星に関しては「かけら」が飛んできたあとに周囲の環境が変化したせいでああなった可能性はある。燃え盛る双子星にはかつて水があった証拠(高エネルギー研究所に向かう道の途中に魚や貝の化石がある)もあるし、かけらが水で流されたり、岩壁が崩落とかなんとかして洞窟内に密室が出来たとかそういうイベントがあったのではないか。自然に何か変化が起こるとすればそれくらいしか思いつきません。
- むしろ最も謎なのは「塔のかけら」のほうではないか。屋内ですよアレ。これに関しては「量子試練の塔を作ったNomaiたちが塔の各階に動かしたせい」としか考えようがない。人力での移動であっても、かけらにとっては「存在する可能性がある候補地」に含まれるってことなんだろう。たぶん。でなかったらアレは何なんだ。あのかけらは結構重そうだけど念力で運んだのかな。この仮説が正しいとしたら量子の月の祭壇の塔も同じ要領で作ったのかもしれませんね。結構力技だ。
- ところで、量子の月が各惑星の衛星として振る舞う理由も上記の理屈で説明できるのではないか。『宇宙の眼』から量子の月(になる予定の破片・※前回参照)が分離したとき、それぞれの天体の周回軌道にちょうどいい感じで収まったおかげで「さまよう月」が出来上がったのでは。そんなちょうどいい飛び散り方ある? と言いたくなるが当時の『眼』の位置と挙動次第でそのへんはどうとでもなりそうだな。特にオチはないです。
- ↓ここからDLCの話題↓
- 模擬現実への死にログイン方法について。コンロの火で自分を炙る以外に、瀕死状態からの落下死でもログインは可能である。ただし死んでいい位置は決まっているようで、コンロから離れたところで死ぬとただ死んだ扱いになる(ログインせずにNomai仮面とご対面する)。構造物内の火室で実験すると分かりやすいが、床にある白い輪の模様の内側で死ぬ場合はOKで、そこからはみ出ると範囲外扱いでアウトになるっぽい(前回更新の隠しページ内にその資料映像がありますので探してみてください)。DLCプレイ当時、遺物の実験映像に出てきた半透明のドームは遺物使用者のスキャン範囲を表しているのではと予想したことがあったがゲーム内にも一応その証拠と呼べるものがあったと言える。しかし死に方にまでこだわり出すといよいよ狂気のイベントとしか言いようがないな。
- 水没イベントで建物が傾いたり倒壊したときに模擬現実側にもその感覚が反映される件、やはり現実の肉体は模擬現実での物事を夢のように感じているからそうなるのではという気がする。主人公が5秒で熟睡できる体質だったならまた話は違ったかもしれないが、「うとうとする」という表現は実に絶妙である(ジョーク)(ちなみに英語版だと
『Doze Off』
)。 - 別の見方をすると、死んでログインした場合 or ログイン後に死んだ場合は当然その感覚は伝わらないので、水没イベントによって消失した住人たちは異変や違和感や前触れを一切感じることなく唐突に最期を迎えたことになるのか。うーん。いいのか悪いのか。
- ところで非常に細かいことを言うと、燃え殻諸島の塔の火室で(遺物を持たずに)普通にうとうとした場合は途中で塔が傾いても主人公のリアクションは特にない。通常の睡眠と模擬現実の夢を見ているときでは意識レベルに差があるのかも…このネタ前もやったな。
- Escallの『船』がイバラ内部で事故ったのはイバラによる信号の重複が原因ではないか。とDLCリリース前までは考えていたが(可能性のひとつとしてね)、DLCの追加情報のおかげでまたちょっと分からなくなった。囚人さんが信号を開放したのはイバラの発生前で、信号そのものがイバラ空間の影響を受けたことは無いはずだからだ(念の為の説明)。一体なにがあったのだ。
- 『船』で読める記録をあらためて確認すると、Escallはワープ前に
「この船で信号のおおよその座標にワープできるか?」
(※approximate coordinates)とAnnonaに尋ねている。大雑把な座標にワープしたせいでああなったのだとしたらいくらなんでもあんまりすぎるのでもうちょっと考えたい。 - 超長距離をワープするにあたって避けねばならないのは『いしのなかにいる』状態である。ワープ先はなるべく開けた場所であることが望ましい。安全なワープ場所を選ぶには事前の調査が必要になるが、これはレーダー的な技術を使えば遠隔でも十分可能のはず。『船』のワープシステムにそういうプロセスが組み込まれていてもおかしくはない。しかしこうした遠隔調査は闇のイバラの信号重複現象の影響を受けてしまう可能性がある。プレイヤーが偵察機をイバラの種に投げ込むと信号が重複する様子を確認できるが、この誤っているほうの信号は位置的な情報がイバラによって「上書き」された状態とも言える。この誤った信号を「安全なワープ候補先のひとつ」だとNomaiが誤認してしまった場合、まあ事故りますよね。もちろん正解は知りません。いずれにせよEscallがワープを急かしたのが事故の本質的な原因であることは曲げようのない事実である。南無。
- もし『眼』の信号が遮断されずに発信を続けていたとして、そのとき闇のイバラがあったら信号にどう影響しただろうか。少なくともイバラ内部に入り込んだ信号(←これが適切な表現かは分からんが)に関しては作中での挙動と同様に重複を起こす気がする。これは(Nomaiのように)ワープ的な手段で『眼』を目指す者に対しては『流れ者』製の眼信号妨害装置と似たような役割を果たすが、イバラの発生自体謎に満ちているので詳しいことはやはりなんとも言えないのだった。南無。
- ところで前回
『まさかこういうものにアンコウが絡むことになるとは』
と書きましたけど、よく考えたら本編の時点でも宇宙存亡の危機に関わる存在だったな、アンコウ。あいつの行動次第で主人公が『宇宙の眼』に行けるかどうか決まる=新しい宇宙が生まれるかどうかが決まるわけですからね。なんでそんな重要ポジションなんだよ。アンコウが。
20220415●
- 『Outer Wilds』の物理サントラ(Vinyl)を販売しているiam8bitが再販してほしい作品のアンケートをやっていた(ただし確約ではないとの前置きの上で)。結果は『Outer Wilds』が1位。去年10月にも同様のアンケートを行っていてこちらも『Outer Wilds』が1位だったんですがどうなんでしょうか。個人的には買うチャンスを逃したのをとても後悔しているのでとても欲しい。ちなみに去年3月のアンケートは選択肢に『ゼルダの伝説』(時オカ)が入っていたため3位でした。それはしょうがない。
- 「あの名作ゲームにドハマりした人にオススメの小説フェア」 | 電子書籍ストア-BOOK☆WALKER(情報元)/『アンチャーテッド』、『ELDEN RING』といったメジャーな作品はいいとしてなぜか『Outer Wilds』もラインナップ。なぜかは分からんがありがたい。フェアは4月21日までだそうですが終了後にページが残るかわからないのでその前にチェックしよう。
- 『眼』の森でロッキングチェアが出現したあと、Eskerが出てくる前にそこに主人公が座ったらその後どうなる? 知らんわ。どうもならんわ。
- 「量子のかけらがある周辺のエリアも最終的に量子になる」という
実際よくわからない設定について素朴な疑問。この説が正しいとして、太陽系に存在するあらゆる天体・物質がすべて量子になるようなことがあったら何が起きるのか? 太陽系全体が『眼』みたいになってしまうのか? 『眼』の空の穴に飛び込んだ後のようなわけわからんワールドになったりするのか? よくわかりません。 - そういえばDLCリリース前後のアップデートで、シグナルスコープで聞ける旅人たちの演奏が超新星爆発中に1人分ずつ減っていくという無慈悲な変更があった。この変更があるまでは「きっと何らかの理由で『眼』にワープとかしてて本人は無事なんだ」と無理矢理自分を騙すこともできたがそういう誤魔化しすら効かなくなったわけだ。悲しみ。そして『眼』に現れる旅人たちはやはり当人ではないのだろうという証拠もより固まってしまった。大きな悲しみ。
- ちなみに量子のかけらが発する信号も超新星爆発中に次々消えていく。あの未知の物質も流石に爆発には耐えられないのか。こっそり『眼』に帰っているなんてことはあるまい。
- ↓ここからDLCの話題↓
- ちょっとした疑問:量子のかけらが出す信号と量子の月の信号はよく似ているそうですが(Filixの発言・Chertの調査メモより)、『眼』の信号とは似てなかったんでしょうか。似ていたとしたら『眼』の信号を直接目にしたNomaiたちが反応しないはずがないので一応は別物扱いだったんだろうか。『眼』の信号と同じようなものが垂れ流し状態になっていたなら当然『流れ者』の住人たちが放っておくはずもないし。こちらに関しては他星系まで届く頃には信号が弱くなってるとかで問題視されなかった可能性はあるかも。
- 疑問の続き。『眼』の信号は「宇宙よりも古い」というわけのわからん特徴があったためにNomaiらの興味を惹いたわけだが、量子のかけら&月の信号にはその特徴は無かったんでしょうか。無かったんだろうな。理由は上記と同じです。あったとしても『眼』が宇宙よりも古い信号を延々発し続けていたこと自体わけがわからんが。かけらが信号を出している仕組みも分からん。この特徴を『流れ者』の住人たちが把握していたのかどうかも分からん。
- 意識的観察者が量子の月を見ている間は、月はその天体の周回軌道に留まる(完全な静止ではないんだな、そういえば)。偵察機のカメラで撮った月を見た場合も月は留まる。では電波塔の写真に写っている月を見たときはどうなるのか? 出来る範囲で何パターンか実験してみた。
- 電波塔の写真(Gabbroのやつ以外)を偵察機の写真モードで撮影し、現在の量子の月の位置を確認する
→影響なし。電波塔の写真とまったく関係ない場所にも月は出るし、視線を外せば別の場所に移る。 - 電波塔の写真を見ながら偵察機の発射モードで量子の月を撮影する
(※偵察機を適当な角度で射出→電波塔に入って写真の前に立つ→偶然月が写るまで撮影ボタンを連打)
→影響なし。月が写ったあと別の写真の前に移動して再度撮影しても何も起きず。 - 量子の月を偵察機の発射モードで撮影してから電波塔の写真の前に立ち、再度偵察機の撮影ボタンを押して月の位置が変化するか確認する
→影響なし。月が周回する天体は変わらず。
- 電波塔の写真(Gabbroのやつ以外)を偵察機の写真モードで撮影し、現在の量子の月の位置を確認する
- となると、電波塔の写真と偵察機の写真とでは一体何がどう違うのか。鮮度の問題?(鮮度?) ゲーム内では試しようがないので憶測になるが、例えば月が第1~5の場所にいる写真を1枚ずつ用意して同時に視界に入れても特に面白いことは起きない気がする。電波塔の写真も同時に3枚までは視界に入れられる(部屋のカドに立って2枚、偵察機で撮影してもう1枚)がそんなことをしても何も起きない。
- かといって印刷していない写真ならいいのかといえばそんなこともない。深宇宙衛星は太陽系全体を常に「観察」しているが、量子の月は特にこれの影響を受けてはいない。もし影響があったなら月は同じ天体の周回軌道から動かないはずだし、そもそも衛星は意識的観察者ではないからだ。おそらく偵察機の写真も誰も見ていない状態なら月に影響を及ぼすことは無いのでは(確認する方法はないけど)。単なる視覚的情報より「月は今そこにある」という意識的観察者の認識のほうが重要なんだろうか?
- 量子の月をその場に留めるにはただの映像情報だけでは不足、となると灰の双子星プロジェクトはどうなるのか。当時のNomaiの計画では探査機が『眼』を発見したらPrivetが最初にそれを確認することになっていた。これはプレイヤーが偵察機のカメラを使って量子の月を「固定」するのに近い手順と言えるが、ゲーム本編時点でプレイヤーが確認できるのは座標の文字だけで、『眼』の映像は誰も目視はしていない。『眼』の座標も「『眼』は今そこにある」という情報ではありますが、あの3文字に『眼』を撮影した写真と同じ効き目はあるんだろうか? あるようには思えない(実績『ビギナーズラック』のことを考えても)。それでも実際『眼』までワープは出来る。よくわからなくなってきた。
- ところでDLCの新情報で『眼』の挙動についてちょっと疑問が出てきてしまった。本編では、量子の月に関する知識から
「眼はこの星系の太陽をまわる軌道にあると考えられる」
(by Mallow)と推測されていた。量子の月も量子のかけらも挙動その他によく似た特徴があるので、それらの大元である『宇宙の眼』にも似たような挙動をするはずと考えるのは自然な発想である。しかし、『流れ者』が『眼』の星系にやってきた時のスライドリールでは『眼』が(見かけ上)動き回ることが問題になるような描写は無かった。これが単なる表現上の省略なのか、それとも『眼』は別に「動き回って」いなかったからなのかが気になる。気になるけど誰かに聞くわけにはいかない。話通じないし。首の骨折られるし。 - 『「動き回って」いなかった』について、ざっくり言うと以下の2パターンがある。
- (量子の月&かけらと違って)『眼』はあちこち動き回ったりせず、ひとつの軌道を常識的に回る天体だった。
- 『眼』は意識的観察者の観察によって軌道の角度を変える(※南部観測所のプロジェクションプールで見られるのと似た挙動)が、『流れ者』住人たちはその動きを止める方法を編み出していた。
- 『流れ者』は遠い宇宙から時間をかけて直接やって来たため、『眼』の星系に来るまでの間に『宇宙の眼』を肉眼で捕捉できる可能性がある(とDLCプレイ日記にも書いた)。航行中に『眼』が(見かけ上)動き回る性質に気付くチャンスはあったんじゃないか。話の流れでは、例のスキャン事件から眼信号妨害装置作成・設置までを『眼』の付近で済ませてから太陽近くに停泊していたので、それ以降は『眼』の居場所について住人たちが気にする機会はなかった。つまり当時の『眼』の挙動がどんな感じだったのかは結局わからない。そんな…。
- 『宇宙の眼』から見える太陽のような天体
(なぜか妙に低画質)は、シグナルスコープで拡大してみても各種信号(旅人たちの演奏、第1~5の場所にいる量子の月、量子のかけら、その他)は受信できない。シグナルスコープは太陽が1ドットも見えない距離まで離れても当たり前のように使えるので性能の問題とかではない。これまでは理由が謎だったが、DLCの新情報によってこれも眼信号妨害装置のせいだったのでは説で説明できるようになってしまった。怖いよこのゲーム。 - ちなみに第6の場所(=『眼』の周回軌道上)にいる量子の月の信号はシグナルスコープで受信できるので、上記の考えが正しいなら、眼信号妨害装置は月の軌道より更に外側にいることになる(『船』から出て妨害装置に行ってみた動画でもそんな感じ)(備考:『眼』の地表と月の距離は約5900~6000m)。おそらくあの緑色の膜みたいなもの(※『眼』のスライドリール参照)を境に信号の類が遮断されるんじゃないか。なお眼信号妨害装置もある意味で『宇宙の眼』を常に「監視」している存在であるが、第6の場所にいる量子の月がこれのせいで動き回らないということはないので、やはりこいつも意識的観察者ではない。
- 『流れ者』の住人はビジョン式の天体望遠鏡で『眼』の信号を発見したが、あれで観察されている最中の『眼』は「意識的観察者に観察されている」扱いになるんでしょうか。それも分からん。スライドで見た使い方の感じだと主人公が持ってるシグナルスコープ(※ズームイン中)と似たような扱いになりそうですけど。望遠鏡のほうは持ち歩きながら使うのは難しそうだが。歩きスマホよりあぶない。
- DLCリリース直前バージョンで、マップ画面で表示されるリアルタイムマップは深宇宙衛星が生成しているものだという設定が追加された。マップ画面でも量子の月は肉眼で見たときと同様の挙動をするが(見ているときは留まり、目を離すといなくなる)(※注:これ自体はバージョンアップ前からの仕様です)、月は間接的にであっても意識的観察者による影響を受けるのだと解釈していいのだろうか。じゃあやっぱり映像よりも認識のほうが大事? 本当によくわからなくなってきた。
- そういえばあのマップ、超新星爆発中の映像もそのまま立体映像で見られるから実はすごく高度なことをやってるよな。樽みたいな見た目なのに。「みたいな」というか明らかに樽だったわ。樹液ワインの匂いしそう。
20220422●
- 日記:Solanumさんの弟という人が夢に出てきた。誰だ。
- 空洞のランタンの火山試験サイト、ワープ装置はもちろんシャトルの発着場すら無いという事実が時間が経つほどに重くのしかかってくる。シャトルで着陸するだけなら熟練の技があれば可能かもしれないが、更にそこに火山弾がバンバン飛んでくるんですよ。Oeno、もしくは名もなきNomaiの誰かがとんでもないドラテク(ドラ?)の持ち主であった可能性がある。ちなみにやろうと思えばシャトルでこれくらいのことは出来るらしい。ぼくにはとてもできない。
- ちょっと怖い話:灰の双子星プロジェクトを使うほうの時空構造破壊エンドで、主人公を増やしたあとの周回で偵察機をブラックホールに突っ込むと普通に吸い込まれて回収不能になる。そしてループ終了時に時空構造は破壊される。このとき偵察機は一体どこに行ったのか? 考えてみるとまあまあ怖いぞ。
- この逆の順番、つまり偵察機を増やしたあとの周回で主人公がブラックホールに突っ込む場合は、ループの終了を待たずに主人公がブラックホールに入った瞬間に時空構造が壊れる。これは同エンドの進行中に死亡or瞑想したときと同じ扱いになるためだと考えられるが、前述の偵察機の場合は条件がちょっと違うし、ブラックホールに突っ込んだ偵察機が具体的にどうなったかの確認方法もない。怖いわねえ。
- ただし時空構造破壊エンドは元々若干の矛盾というか、突き詰めて考えるとわけがわからなくなる要素もあるので考え込むのは程々にしておいたほうがいい気はする。主人公が増える場合は同時に偵察機も増えてるはずなのに増えたほうの主人公は偵察機ランチャー持ってないとか。主人公がブラックホールに突っ込んだあとのループで偵察機と主人公を突っ込ませても偵察機のほうは増えないとか。何かしらのアイテム(スクロールとか)を持ってブラックホールに突っ込んでも次の周回では特に何も増えてないとか。デバッグの手間を考えたらそりゃそうなる。
- そもそもなぜ時空構造の破壊が起きるのか。現実の物理学とかを適用するには無理がありすぎるのでゲーム内で観察できる証拠から考えてみましょう。
- 大前提:ワープ時に発生する時間のインターバル自体は時空構造破壊のトリガーにはならない。時間の間隔が
「10万分の1秒程度」
(by Ramie)でも22分間でも同じ。 - ワープで物体を過去に送る=同じものが2つ以上存在するのが破壊の原因?
→高エネルギー研究所版のエンディングではそう見えるが、灰の双子星プロジェクト版では破壊までの猶予(※ループ開始~終了までの間)がある。物体が増えること自体は直接の原因ではない。 - ループ終了時に灰の双子星プロジェクトのブラックホールに飛び込み続ければ時空構造は無事だが、止めると破壊が起きる
→「ブラックホールに入ったものがホワイトホールから出てくる」は因果関係が成立するが、「どこからともなくホワイトホールから何かが出てくる」は因果律に反する。高エネルギー研究所版で破壊が起きるのは「ブラックホール(入口)がないのにホワイトホール(出口)から物体が出てきた」から。
- 大前提:ワープ時に発生する時間のインターバル自体は時空構造破壊のトリガーにはならない。時間の間隔が
- ところでなぜ情報を過去に送るサイクルを止めた時には時空構造の破壊が起きないのか。厳密に考えるなら情報の送受信にも因果関係があるはずだが、これを時空構造さんは無視している。なんで? 先進的ワープコアを取り外したときは物語のクライマックスだから空気を読んで黙っててくれたのかな? そんなわけあるか。
- 作中では、ループについてGabbroがこういう説明をしている。
「えっと、たぶん私らの意識はループを何度も経験してる。でも、たぶん体は違う。なぜなら理論的にはループは一度も起きてないからだ。」
また、記憶の像制作に関わったDazは、過去への記憶送信についての質問に対し「時が上書きされていたんだろう。事実上の未来から記憶を受け取るのとは違うと思う。」
と返答している。 - 情報の送受信だけに限って言えば、『Outer Wilds』のループはループというより過去改変に近い。どこかからか情報が送られてきたのではなく、元々そういう情報を持っていたことにされるのだ。
「ループは一度も起きてない」
のだから。 - これに関しては一応証人がいる。ゲームの冒頭では博物館にあるNomai像は目を閉じているが、ペアになった以降のループでは最初から目を開けていたことになる。これについて、主人公の友人Halは
「前は、その…閉じてたはずだ。たぶん、最初はそうだった。それが今は開いてるんだよ!」「目が開いた理由はわからない。誰も実際に見たわけじゃないから。」
と発言している。ゲーム冒頭(およびループ開始直後)ではHalはNomai像の前に立っており、像に変化があれば即座に気付ける立場だった。しかしこれだとHalは目が開いたのを直接目撃したわけではないような口ぶりである(備考:英語原文でも「opened」
で過去形の言い方)。 - ぶっちゃけ解釈次第な気はしますが、情報の送受信はそれによって過去を書き換えるのと似た効果があると言えなくもない。矛盾の原因となる因果そのものを改変したのでループを止めても問題にならないのだ。ホントに? そんなこと本当に出来る??
- せっかくなので別の屁理屈も考えました。すごく雑に言えば、情報が過去に送られるのは「急に色々思いついた」程度の扱いになるので問題にならないのではないか。生き物の脳にせよ稼働中のコンピューターにせよ、その内部では常に(物理的には)微細な変化が起きており、そこで「唐突になにかを思いついた」としてもそれは通常の活動として何らおかしなことはない。こういった電気信号の活動やなんかのミクロな変化は常に宇宙の全域で起きているので時空構造さんにも見逃してもらえるのではないか。そうなんですか? 知りません。ところで先月、情報には質量があるか否かの研究内容が公開されたそうです。へー。ん?
- それにしても、太陽を超新星化させることよりワープコアで変なことをするほうがよっぽど危険だったというのはなんというか悪質なギャグのようである。太陽が爆発するのはひとつの星系が台無しになるだけで済むけど(だけ?)、時空構造の破壊となるとどれだけ影響があるのかまったく想像できない。Idaeaも草葉の陰で唖然としていることでしょう。
- ↓ここからDLCの話題↓
- こんな模擬現実はイヤだ:「せっかくだからバ美肉したい」と主張した住人がいたせいで、プレイヤーに一瞬でバーチャル世界だとバレる。
- Archaeologist Edition(※本編+DLCのセット)を購入した人で、本編要素そっちのけでいきなり深宇宙衛星→『流れ者』に行く人はいるのだろうか。これだけならまだ十分可能性はあるけど、そのままDLCパートだけ進めて保管庫解錠までやっちゃう人はいるのだろうか。その人が次に本編を進めたらどういう感想を持つのだろうか。ぜんぜん想像できない。
- 前回の話のちょっと補足。探査艇で太陽系から遠ざかると、せいぜい10分前後で太陽が1ドットくらいにしか見えない距離まで到達できる(※画面の大きさによって具体的な時間は異なります)。しかし『眼』到着後に見える
低画質太陽はそれより大きい。このことを大真面目に考えるとちょっと色々おかしなことになる。あの太陽の大きさをそのまま『眼』と太陽の距離と解釈した場合、やろうと思えば探査艇でも『眼』まで行けてしまうことになるが、実際は仕様上不可能だし(※『宇宙の眼』は星系のメイン部分とは完全に別の場所としてロードされる)、Nomaiが22分のインターバルの作成を必要とした理由も謎になってしまう。深く考えないほうがいい案件かもしれない。『眼』の空の穴に飛び込んだ後だったら楽器探しパートに出てくる土星風天体みたいなものということに出来たのだが。 - DLCの物語は言葉で説明される部分がほとんどないため、登場人物の動機面がかなり謎である。と前にも書いた。住人たちは『眼』のシンボルがある神殿を2箇所も建てていたが、その信仰がどういったものだったのかは一切情報がない。囚人さんが『眼』に対して信仰を持っていたかどうかすら分からない。
- ちょっと面白いのは、遺物のスライドリールで囚人さんは『眼』の星系に興味を持たずに去った住人の一人として描かれていること。あの一連のスライドは物語調の展開になっているので細かいところをどれくらい反映しているのかは未知数だが、このシーンを鵜呑みにするなら囚人さんは他の住人たちとそんなに変わらない感覚の持ち主(あるいは「そういう人物」として振る舞う人)だとスライド作成者は思っていたのだろうか……なんかこの書き方だと、何らかの事件を起こした容疑者について、近所に住む人が「あんなことをする人には見えなかった」とニュースのインタビューに答えているような風でちょっとイヤだな。
- 『眼』の星系の天体はまあまあおかしな星がいくつもあるけど、大半の住人にはスルーされてしまった。囚人さんも未知の場所に対して好奇心を炸裂させるようなタイプではなかったのかも。
- 好奇心といえば、ビジョントーチってやつは『流れ者』の住人たちにとってどういう位置付けの道具だったんでしょうね。特に分析能力の面で。仮に「とりあえずこれで調べれば大体わかる」なんて道具がすぐ手元にあったとして、それは人の好奇心にどういう影響を与えるだろうか。わからん。リアルでも「ネットで検索すれば何でも分かるのに勉強する必要なんてあるのか」などという屁理屈が流行った時期もありましたが。
- 『流れ者』の住人たちは『眼』に対して当たり前のようにビジョントーチを使ってましたけど、あのわけのわからん『宇宙の眼』が人が作った道具なんかで分析し切れるのか正直言ってかなり疑問ですわ。「群盲象を評す」みたいになる予感しかしない。
だが象はいる - 『流れ者』の住人たちは模擬現実の中で最低でも数十万年は過ごしている。にもかかわらずその中では特にこれといった変化や発展が起きているようには見えない。生身の人間が営む社会だったらこんなことはまずありえないが、そもそもの設計として変化や発展が起こらないようにしてあるとかだったら話は違ってくる。
- つまり模擬現実は単なるヴァーチャルの代替世界ではなく、『流れ者』社会全体のアーカイブとして作られたのではないか。母星に近い環境に当時の人々やその暮らしを丸ごと複製し、前にも後ろにも進まない不変のものとして存続させる。「これからはこっちの世界で頑張ろう」という目的ではなく、どちらかというとあの世的なものを目指した結果ああいう世界が出来上がったのではないか。あの閉鎖環境で、人間関係のトラブルとかが一切起きない永遠の安寧を維持するためには住人側にも何らかの調整が必要になるはず。その調整の結果が
『時が過ぎ、さらに過ぎて、あなたの以前の人生はうろ覚えの夢となります。』
(※DLC追加エンドより)の状態なんじゃなかろうか。あらゆる変化が抑制されて徐々に曖昧になっていくというか。住人たちが主人公を追いかけなくなったのもただ追いかけるのに飽きたとかではない可能性がある。もちろん真相は不明。 - 人生がうろ覚えになっていく、という一方で囚人さんは保管庫のスライドリールの焼却前の内容を完璧に覚えている(数十万年前のものなのに)。あの囚人さんはおそらくデジタル的存在なのでバックアップデータを参照しているのだと解釈できなくはないが、そういうことをする権限が「囚人」にあるのかというとちょっとまた謎ですよね。この件はまた考える。
20220429●
- Nomaiの記憶の像の設定で面白いのは、過去に情報を送ったら具体的に何がどうなるのか像を作った当人たちもよく分かっていなかったところだと思います。
- Hearthianの旅人たち、およびNomaiの宇宙服のほとんどは酸素タンクを背中に背負うデザインになっていますが、Gabbroだけはタンクを腰(体の左側)につけているんですよね。おそらくこれは寝転がりたいときにいつでも背中をハンモックや地面に預けることができるようにとの配慮ではないか。流石Gabbroだぜ。
- 『眼』の森での出来事が精神世界的な幻覚的なものなのか、一応物体としては存在しているのか(量子物質による再現であったとしても)は微妙に謎ですけど、偵察機のカメラが使えるというのは「物体としては存在している」側の証拠になるでしょうか。なにもかも幻だったとすると新しい宇宙に偵察機くんが出てくる理由が謎になるし。
- 偵察機くんのカメラで撮影できるものの中で一番レアなものは、やはり旅人たちの演奏後に出来上がった煙玉であろうか。あの煙玉は量子の月の上空にある「もや」のようなもので成分的にはただの煙でしかないかもしれないが。というか量子の月の「もや」も大概謎ですわね。何で出来てるんだ、あの「もや」。
- 「もや」で思い出しましたが、生きたNomaiと話したと報告したときにRiebeckが
「となると、私も宇宙に戻って、視界ゼロの量子の月まで飛んで、」
(以下略)と言うってことは、未上陸とはいえ偵察機を月の中に投げ込んで調査しようとしたことはあったんでしょうね。実際に試したのが誰かまでは不明。 - 「視界ゼロ」というのは偵察機のカメラに砂嵐しか映らない様子を見てそう判断したのかもしれませんが、プレイヤー的にはどちらかというと砂嵐しか映らない理由のほうが謎である。「もや」の中の姿が意識的観察者の観察によって確定してないから何も映らないのだ…と言いたいところだが、量子の月に入った偵察機がそのまま反対側に突き抜けないということは内部に何かしらの物体は存在しているということでもある。月が木の炉辺にいるときの月は木の炉辺、脆い空洞にいるときは脆い空洞を模した姿をしているのは決まっている。月の居場所が変わったときに月の姿が変わるのは月が「移動」して「変身」してそうなっているわけではない。ないはず。木の炉辺にいる月が木の炉辺を模した姿として振る舞っているのは観察の有無とは無関係に確定しているはずなんじゃないか。どうなんだ。説明がややこしいわ。今日はこのくらいにしておいてやる。
- ところで
「生きているNomaiと話した!!」
とRiebeckに報告できるのはとても良いんですが、攻略上意味がなかったとしてもHalにも報告したかったですね。主人公と二人で開発した翻訳ツールがあったからこそ「会話」が出来たのだし。 - 素朴な疑問:『眼』の空の穴に飛び込んだあと(博物館~森)の空間内で物体や位置の何かしらが切り替わったときに、ジジッと電子音のような音が鳴るのはなんでだろう。ただの演出かしら。考え過ぎです。
- ↓ここからDLCの話題↓
- 模擬現実へのログイン描写で気になるのは火室に保管庫を持ち込んだときの様子。あの中に普通に囚人さんがいて運ばれていったとしたら若干シュールである(ツノ的な形の装飾の台を置いていくのも含めて)。しかし皆様御存知の通り、模擬現実の保管庫の中は独房へ降りる階段につながっている。保管庫それ自体には玄関ドアとしての役割しかない。保管庫を運び下ろして例の場所に設置してからどういう手続を踏んであの状態にしたのか考えるとちょっと謎です。階段~独房の空間をあらかじめ作っておいて保管庫内と接続した、というあたりが正解なんだろうけど、保管庫に施錠する様子のスライドリール第1巻は開いた状態の保管庫が閉じていくシーンから始まるので囚人さんは一度は外に出されてる可能性もあるんですよね、たぶん。どういうことなの。
- 保管庫ごと運ばれてきた囚人さんが、一度外に出されたあと独房設置の準備やチェックが終わるまでそのへんで待たされていたりしたら相当シュールである。上記のスライドリール冒頭に焼かれているシーンがあるのはトボトボと階段を降りていく囚人さんの後ろ姿が映ってたせいだとか…こんな細かいところのディテールまで考えるべきではない。
- 囚人さんの独房は模擬現実を完成させた当初には存在せず、現実の保管庫が作られたのと同じ時期に模擬現実に後付けで追加されたもののはずである。つまりアップデートの追加コンテンツ。イヤすぎるわ。
- ところで地底湖が設置場所に選ばれたのはアップデートで新たに専用の空間を作るのが面倒でああなったのか、それとも地底湖のエリア全体(=禁断の記録保管所含む)が独房設置のために作られたのかが気になります。他の住人たちの居住地(?)と同じエリアに置くわけにいかなかったんだろうなというのはなんとなく分かるけども。模擬現実のプログラミング(←コーディング的な作業はやってるか分からないけど他に呼びようがないのでこう書く)はビジョントーチで行っていたようなので作成に関してはそこまでの手間ではないかもしれないけど、ああいうのは作るだけじゃなくてメンテの問題とかもあるじゃないですか。数十万年ノーメンテで動いてるMMOと考えると改めてとんでもないな。
- 以前、『流れ者』に登場するあれこれの名前をゲームデータ内で調べるやつをやりました。これを更新したあとに気付いたんですが、模擬現実にある焼けた家のファイル名は「BurnedPrisonerHouse」だった。つまりそういうことらしい。うーん。
- 『眼』の信号を開放しようと思ったときの片角さんは、それが仲間たちに露見したときに自分がどうなるのかどれくらい覚悟していたのか。当時の住人たちの空気はどちらかといえば大きな怒りも悲しみも比較的落ち着いた諦め混じりのしんみりムードだったと想像するが(そうでもないと模擬現実みたいなものを皆が受け入れるとは思えないので)、それは大きなストレスを理性で抑えた状態であって、何かの拍子にそれらが開放されたらどうなるかは誰にも分からなかったのでは(※全部想像です)。
- 片角さんが『眼』の信号を開放したのは、『眼』に対しての行動というより住人たちに向けての意思表示だった可能性もある。
「私は物事を正すためにできることはした。(I did what I could to set things right)」
が具体的になにを指すのか不明なのでどうとでも解釈できてしまうが、少なくとも何かを変えようとしてああいう行動に出たことだけは確かだ。その何かが何なのよって話なんですが。 - 囚人さんの行動でもうひとつインパクトがあるのは、やはり最後に行方不明になることだろう。状況からして現実の自分がもはや生きてはいないことはとっくに知っていただろうし、「ログアウト」が現実への帰還ではなく自分の存在を終わらせることになると理解しての行動だったはず。ただ消滅するのが目的なら自分で遺物の火を消せばいつでも達成できたはずなのに、なぜあのタイミングで消えてしまったのか。
- これこそ想像するしかないですが、囚人さんは自分の意志を受け継ぐ者がいたと知ったことで、自らの終わりを受け入れたからではないか。
「誰かが信号を捉えてくれるなんて敢えて期待しないようにしていた。」
なんて言い方は期待したことがあったからこその言葉だし、信号を開放した当時の囚人さんには「『眼』に行きたい」とか「『眼』について知りたい」といった方向性の意志があったはず。住人たちの決定によってその夢が叶わなくなったからこそあんな行動に出たのでは。 - 『眼』に向かおうとする意志を持つ者=主人公と出会った囚人さんは、そこで自分の役目は終わったと判断して、本来ならずっと前に分かっていた事実を受け入れたのかもしれない。自分はもう『宇宙の眼』に向かうことはできないという事実を。と考えると、最後のビジョンは本当に遺言みたいなものだったのかな。「出来ることなら一緒に行きたかった(叶わない夢だと分かっていても)」という…少し泣く(※全部想像です)。
- 個人的に、『Outer Wilds』の物語には「いずれ必ず来る終わりにどう向き合うのか」というテーマがあると思っています。DLCの物語にもそういう要素が入っていたと解釈している。この話はうまくまとまらないのでまた書くかもしれないし書かないかもしれない。