資料まとめ・最終章セリフ集

----2006年4月2日作成

「むかし むかし・・・・の章」のジェニファーが過去を回想するセリフをまとめました。
(※完全ではありません)

■汚れ物の部屋:ジェニファーとウェンディーの秘密の交換手紙

   7月25日 WからJへ
  とても可愛いジェニファー
  むずかしいことなんて無いわ

  いつだって 私が側にいる
  けっして私は 裏切らない
  だって二人は誓い合ったじゃない


   8月15日 WからJへ
  大好きなジェニファー
  最近元気になって安心したわ!

  あら 昨日の朝呼びに行ったら
  いなかったのも それのせい?
  私をおどろかそうと思ってもダメよ!
  すぐに見破っちゃうんだから

  とにかく 先に言っておくわ
  ありがとう ウフフ


   8月24日 WからJへ
  ジェニファー
  ブラウンを紹介してくれてありがとう

  ・・・・でも あんなに汚らわしい犬は
  あなたと私には 相応しくないわ

  あんな犬はニコラにでもあげちゃって
  二人っきりで仲良くしましょう


   9月10日 WからJへ
  わからずやなジェニファー

  そんなにブラウンが大切なの?
  たかだか犬よ 薄汚い獣じゃない

  そんなものに あなたの素敵な
  笑顔を向けるのはやめてよ・・
  私にだけ その笑顔をちょうだい


   10月1日 WからJへ
  薄情者のジェニファー

  なぜ 来てくれなかったの?
  私はずっとずっと待っていたのに

  なぜ 毎朝あなたと会えないの?
  私は毎朝あなたの元へ行くのに

  私は いつもあなたのことだけ
  考えているのに・・
  なんで私の言うことを聞けないの?


 「・・・・・・・・
  ウェンディー・・・・
  あなたは ずっとひとりぼっち
  ずっとずっと 寂しかったのよね
  かわいそう・・・・
  私の手紙はウェンディーの元へ
  届いていたのかしら・・・・」

■汚れ物の部屋:ゴミ箱

 「みんなが嫌う 汚いゴミ箱
  まして その中に何か大切な物を隠しているなんて思わない
  そしてそこが 私が私の物を安心して隠せる ゆいいつの場所・・・・」

■汚れ物の部屋の窓

 「・・・・・・・・
  何度も この部屋に来た
  何度も この部屋で目覚めた
  夜は寂しく冷たかったけれど
  朝にはあなたが迎えてくれた
  ・・・・あなただけは いつも
  私に温かく 接してくれた
  ありがとう」

■汚れ物の部屋の柱

 「この柱に縛られ身動き取れず
  私は一人 寂しかった
  そして やっと抜け出せた時には
  ずいぶんと時間も経ってしまう
  決まって私がみんなから後れを取っていたのはそのせい・・・・
  でも もうそんなことは無い
  ・・・・この柱ともお別れね」

■トランク

 「・・・・・・・・
  私が ここにやってきたとき
  荷物は このカバンひとつだった
  ・・・・全ては あの事故で失った
  母さんも父さんも大事な物も
  大切な思い出も 記憶すらも・・・・」

■バケツの騎士

最終章にはカカシ騎士(セーブポイント)は出てきません。前章まで騎士がいた場所を調べると「この場所に 大切な何かがあったような気がする」というメッセージが出てくるのみ。そのかわり2階トイレの洗面台を調べると簡易版カカシの騎士みたいなものがある(セーブはできない)。

 「カカシの騎士・・・・
  ニコラや クサビエ達が
  戦いの練習に使った偽りの騎士
  二人はやがて忘れてしまったけれど
  私はずっと 忘れなかった
  私を守ってくれる忠実な騎士
  そんな存在に憧れていたから」

■廊下:汚れ物の洗濯籠

 「・・・・・・・・
  みんなは ここに汚れ物を入れ
  わたしは それを洗いに行く
  汚らわしいってバカにしたのに
  わたしの手に任せるなんて
  ・・・・考えてみたらばかげたお話」

■2階トイレ:便器の目玉の落書き

 「・・・・・・・・
  いつもおまえを見ているぞ
  ・・・・そう言われていた
  わたしは すっかり怯えていて
  絵にすら 恐れを感じていた
  ・・・・こんなちっぽけな絵なのに」

■写真のない額縁

 「ここには 孤児院みんなで撮った集合写真が張ってあった
  私が ここに迎えられた日の 明るい希望あふれる写真
  もし そんな大切な思い出が いたずらで 破かれたりしたら
  ・・・・そう思って 私はすぐにはがして 自分で大切に保管したの」

■寝室大部屋の本

 「夜は静かで暗く怖かった
  それでも とても心がおどる 不思議な 時間だった
  夜中に先生の目を盗んではランプの明かりでお絵かきすると
  昼間じゃとても味わえない 大人の雰囲気が楽しめたもの」

■寝室大部屋:人魚の人形

 「人魚のお人形・・・・
  汚れを知らない 気高い生き物
  そんな人魚のような美しい大人に憧れていたダイアナだけれど
  大人になるにつれ 理想像から遠のいて行くことに気づいていた
  かわいそうなダイアナ・・・・
  彼女は自分の作った理想にずっと縛られていた・・・・」

■2階廊下のラクガキ

 「いろんなところにある ラクガキ
  掃除しても 掃除しても 次の日にはすっかり元通り」

■裁縫部屋:ミシン

 「アマンダは ミシンが大好きだった
  何かに熱中し出したら 周りが何も見えなくなる彼女だったけれど
  常にミシンは 彼女の心を離さなかった
  きれいな布が無くったって 糸を使い切ってしまったって
  糸の付いていない針で ボロ切れを何度も何度も往復して縫う・・・・
  そうしてできた 穴だらけの布を 満足そうに眺めていた」

■図書室:ヤギのぬいぐるみ

 「山羊のヌイグルミ・・・・
  白山羊のメリー 黒山羊のサリー
  メグがダイアナに送ったラブレターが破れて発見されたとき
  メグはとても悲しんで 破った本人のダイアナに泣きついていた・・・・
  ダイアナはメグのノートがバラバラで見つかった時にだって メグに隠れて
  メリーとサリーが 食べたんじゃない? って笑いものにしてた
  かわいそうなメグ・・・・
  彼女は 交わした偽りの愛に ずっと縛られていた・・・・」

■図書室:飛行船のポスター

 「人々の描いた未来は来なかった
  そして いつしかそれを忘れてしまう
  希望という名の 青い大空から 忘却という名の 湖の底へ沈んだ
  新たな命を授かったそれは 希望とは遠い存在だった・・・・
  その体をゆっくりと くねらせて 恨めしそうに空を伺い見る・・・・
  それが 彼の唯一の生き甲斐」

■遊戯室:丸い線路のラクガキ

 「トーマスはいつも機関車で遊んでいた・・・・
  機関車だけが 彼の友達
  ・・・・終わりが来たら寂しくなるから 彼の鉄道には 終点がない
  噂では 出生と関係があるらしいが トーマスは 誰にも話してくれなかった」

■遊戯室のおもちゃ

 「ここのおもちゃは古臭い と言って みんなは あんまり遊ばなかった
  トーマスだけが この場所の主
  "しんいりっー"
  そう 私をからかった時の表情は とても うれしそうだった・・・・」

■医務室:水差しが乗った引き出し

 「クララは 物静かな人だった
  私たちと同じ 孤児院の生徒にしか見えていなかった私には・・・・
  彼女がホフマンやマーサとの会話で時折見せる 大人の表情が怖かった
  私にも クララのようになる日がいつか来るのだろうか・・・・
  その日々は楽しいのだろうか・・・・」

■病室:ウェンディーとの手紙

   4月16日
  突然の訪問者 ウェンディー様へ

  お手紙ありがとう うれしいわ

  おじさんは ジョシュアと呼ぶけれど
  私はジェニファー ジェニファーよ

  私はあの日 おじさんに助けられて
  それからずっと この部屋にいるの

  おじさんはいい人よ・・・・ でも
  私を決してここから出そうとしない


   5月10日 JからWへ
  ありがとう ウェンディー
  早くこの狭い小部屋から飛び出して
  あなたと お外を走り回りたい

  ・・・・でもおじさんはかわいそうな人
  おじさんを放っては置けないの


   6月14日 JからWへ
  ありがとう ウェンディー
  心優しいお姫様

  私に何かしてあげられることはないかしら?


   6月24日 JからWへ
  私 ジェニファーは 心優しきお姫様
  ウェンディーに誓います

   永遠に変わらぬ
    愛に誓って
   あなたに従います


   7月17日 JからWへ
  ウェンディー こうしてここに来たけれど
  私 なんだか怖いわ
  何もかもが 初めての経験ですもの

  みんなとうまくやっていけるかしら
  それだけが心配


   7月22日 JからWへ
  優しいウェンディー
  うれしいニュースがあるのよ

  とても楽しみなことを見つけたの
  毎朝毎朝 楽しみで仕方ないわ
  ウェンディーも楽しみにしててね


   8月13日 JからWへ
  どうだった?ウェンディー
  あなたってたば あれから何も言って
  くれないんだもの

  私のかわいい子犬のブラウン
  気に入ってくれたかしら?
  二人で一緒に育てましょうよ


   8月20日 JからWへ
  大好きなウェンディー

  でもウェンディー この子とっても
  愛くるしくって かわいいのよ

  私が ブラウン って呼んだら
  よたよた私のほうに 寄ってくるの
  あなたもきっと気に入るわ


   9月24日 JからWへ
  大丈夫?ウェンディー

  私とあなたの仲は変わらないわ
  ブラウンとだって仲良くやれるわ

  あなたがわかってくれなくても
  私はこの子を見捨てられない


   10月6日 JからWへ
  おかしいわ ウェンディー
  そんなのっておかしい

  私が望んでいたのって そんな
  関係じゃない
  二人で仲良く一緒に暮らす
  ただそれだけの素敵な関係


   1月4日 WからJへ
  私の大事な王子様
  そう あなたは王子様なの
  姫と王子は一緒にいなくてはいけない

  ジェニファーは 私の永遠の伴侶
  私のことだけを見つめていればいいの

  いつも私の側にいて 私にだけ
  笑顔をくれれば それでいいの
  汚らわしい犬なんて いらない!
  二人の間には 誰一人として
  入ることは許されないんだから


   3月10日 WからJへ
  あの忌々しい犬とまだ一緒にいるの?
  私はあなたを許さない
  あの時誓った バラの誓いを忘れたの?
  さようならジェニファー
  あなたはきっと後悔する
  わたしの愛を受け入れなかったことを

■病室:動物の檻

 「ウサギのピーター
  ウェンディーが突然可愛がり始めた ゆいいつのペット
  ちょうど 私がブラウンを可愛がっている時期と同じ・・・・
  本当にウェンディーはピーターを可愛がっていたのかしら・・・・
  ピーターを貢ぎ物にした時 彼女は悲しかったんだろうか・・・・」

■バルコニー:鳥籠

 「鳥かごに入っている赤い鳥・・・・
  エレノアが大事にしていたお人形
  鳥のようにお空を自由に羽ばたいて どこまでも行けたら良いのにと
  エレノアが お空を見ながら 小さな声でつぶやいていた
  でも お空なんて絶対に飛べないし まして この孤児院からも飛び出せない
  かわいそうなエレノア・・・・
  彼女は 自分の冷めてしまった心に ずっと縛られていた・・・・」

■1階廊下:ラクガキ(3箇所)

 「お掃除する妖精さん・・・・
  汚らわしいものは お片付け
  お掃除しないと お片付け
  ある頃 誰かが言い出してすぐに広まった 怖いお話・・・・」

 「こういった へたっぴな絵は きっと トーマス
  あの子にチョークを持たせたら最後 床も壁も キャンバスになってしまう」

 「妖精さんは お掃除好き・・・・
  だから 決まって妖精さんは ほうきやモップを持っている
  お掃除しないと さらわれる ・・・・それがみんなの 語り草」

■衣裳部屋:ドレス

 「ハロウィンの日 みんなで 精一杯の 仮装をした・・・・
  みんなはみんな 袋を被って 小さな穴から 私を見つめた
  表情変えない その顔と 聞き取りづらい くぐもった声・・・・
  私は とにかく怖かった・・・・
  ほんとに みんなはみんななの? 妖精さんじゃ ないよね・・・・?
  でも 誰も答えてくれなかった・・・・」

■衣裳部屋:化粧台

 「アマンダは 誰よりも神経質に
  誰よりも 身なりに気を使っていた
  ある日 彼女がマーサおばさんに とても 怒られている事があった
  理由は 部屋に忍び込んで マーサの大事な口紅を盗んだ事
  結局 口紅は見つかることはなかったけれど 私は見たの
  夜な夜な彼女が その口紅で おめかししていた姿を・・・・」

■院長室:放送機材

 「ホフマン先生は 大の放送好き
  お掃除も ごはんも 寝る時も・・・・
  決まって 好んでいる子から順番に 名前を 読み上げていくの
  みんな それの順位を競って先生の前では良い子にしていた
  でも とうとう私の名前は 一度も呼ばれることはなかった
  くだらないって 思っていたもの」

■院長室:水槽の鯉

 「私はあなたのいる その場所が とても臭いってことを知っている
  あの日 ダイアナに押し付けられた 雑巾は とても嫌な臭いがしたもの
  どんなに優雅で頭が良くたって あなたは そこを出られない
  まるで囚われの人魚・・・・
  そしてそれは 現実となった
  ・・・・約束された安全な環境 変わらぬ平和の風景を捨てて
  人魚のあなたは そこを出た
  ・・・・幸せだった?」

■物置部屋の棚

 「あの日 ホフマン先生は 逃げるように いなくなった
  あなたは 理想の大人を背負い その幻想に惑わされていた・・・・
  大人の世界の掟を守れず・・・・ 縛りから抜け出したかった先生
  ・・・・子供も大人も同じ世界
  縛り縛られ 生きる社会」

■院長室:ホフマンの日記

    1930年3月2日
  最近 子供達の間では気味の悪い
  うわさ話が横行している
  お掃除しないと妖精が来るとか
  ノライヌが子供をさらうとか・・・・
  いかんせん 気味が悪い


    1930年8月16日
  今日 私が仕事に追われていた時
  クララが手伝いたい と申し出てきた
  これも私の教育の賜物だろうか
  実にありがたい
  朝方 まだクララが仕事をしていたので
  私は彼女を優しく ベッドへ連れて行った

  私は少し可愛がりすぎたのだろうか
  気づいてみれば クララももう16歳

  孤児院に残って 運営を手伝いたい
  という彼女の話だが 真剣に考えて
  みるべきかと思う
  明日 マーサにも相談してみよう

 「・・・・・・・・
  わたしはこの時 この光景を見て
  とても怖く 不純な気持ちに襲われた
  その想像が 恐ろしい姿になり わたしを襲ってきたのだとしたら・・・・」

     1930年8月24日
  まったくもって けしからん!
  私の大切な鯉がいなくなってしまった
  子供のイタズラであろうが 度が過ぎる
  ・・・・ダイアナは一体何をしていたのだ
  これでは 評価を下げざるを得ない

 「・・・・日記はそんな調子で続くけど 最後のページが 気になる
  ・・・・ホフマン先生がいなくなる前に書いた 最後のページを開いてみる」

     1930年12月1日
  私は孤児院を出て行く

  今は頼りになるクララだっている
  それに子達は皆 大人になった
  職務は果たした 私は正しい

  ・・・・くそっ! 元はと言えば
  あいつが来てからだ 疫病神め
  私が悪いわけではないのだ
  あいつが全て悪いのだ!
  ・・・・汚らわしいっ

 「・・・・それが日記の終わり
  その後 ホフマン先生は二度と わたし達の前に 現れることはなかった」

■応接室:暖炉

 「とても寒い冬のある日・・・・
  いつものように叱られに先生に呼ばれたことがあった
  怒られるのは嫌だったけど 暖炉の前で怒られるのって
  暖かくって 心地よかった・・・・」

■応接室:花瓶のバラ

 「先生も私達も みんな 真っ赤なバラが好きだった
  孤児院の名前だって 貴族の印だって・・・・
  でも バラの誓いを立てた後 私はバラの刺を知った・・・・」

■応接室:高級な食器

 「ホフマン先生が大事にしていた 高価な食器のコレクション
  ときどき そっと持ち出しては 屋根裏でおままごとしていた
  それは みんなの秘密」

■応接室:落書きされた顔写真

 「ホフマン先生 ご自慢の 先生の若い頃の写真・・・・
  ラクガキした犯人はとうとうわからずじまいだった
  でも本当は 犯人を知っていた
  あの日 ハシゴをいそいそと運ぶトーマスの姿を見かけたもの」

■中庭の土

 「全てはここを掘った時から始まっていたのかもしれない・・・・
  土の下に とても大切な何かが埋まっている気がする・・・・
  そう思ってからは 必死だった
  衝動が押さえられなかった・・・・
  以前の私・・・・
  私の私としての自覚の無さ・・・・
  それが友達を失うことに繋がった
  ・・・・失ったものは 二度と戻らない
  もし 戻る可能性があるのなら
  私は 友達を失いたくはない・・・・
  友達と約束を交わしたならば
  二度と 破りたくはない・・・・」

■地下倉庫の椅子

 「ここで ダイアナが一人 思いにふけっていたことがあった
  貴族の中で一番大人びていて 一番きれいだったダイアナ
  大人に早くなりたかった半面
  自然に大人になってしまう自分が怖かったのだと思う・・・・」

■地下倉庫:妖精さんの人形

 「妖精さん・・・・ みんながうわさしていた 怖い存在
  お掃除しないと 妖精が来るよ 悪いことすると 妖精が来るよ・・・・
  ついには 妖精さんは本当に現れて そうして何度も襲ってきた
  ・・・・本当は 正体を知っている
  でも そんなのは問題ではない
  いけないことは 私の弱い心
  私の弱さが 彼らを呼び寄せた」

■食堂:フォーク

 「いつも泣いていたオリビアは 大人達がいなくなってから
  すっかり 泣くことも少なくなった
  駆けつけてくれる先生もなく 叱ってくれる おばさんもいない
  泣いたって何も変わらないから
  ・・・・かわいそうな オリビア」

■台所:調理台

 「・・・・もしマーサおばさんがいなくなったら 誰もご飯を作れるはずもなく
  ・・・・もしクララ姉さんがいなくなったら 誰もケガの手当てはできないし
  ・・・・もしホフマン先生がいなくなったら 誰も学ぶことはできない
  毎日お菓子ばかり食べ 運動もせず 勉強もしないなんて ありえない話
  そう考えると 貴族の社交界だって 大人あってのものだった・・・・
  私たちの世界ってとても小さかった・・・・」

■台所奥の部屋:警察からの手紙

 グレゴリー・ウィルソン氏の犯罪の関与について
  駐在所のドゥリトルです
  受け付けました通報文書への返信が
  遅れましたことを お詫び申し上げます

  さて 当方の結論から申し上げます

  氏が何らかの犯罪 つまり近年に
  度重なり発生した 子供失踪事件等に
  関与している可能性は 非常に薄いと
  考えております
  氏には息子さんが一人おり ちょうど
  貴方様の報告にもありました
  "白い服を着た子供と密接にいた"
  件に関しましても説明が付きます

  当局と致しましても 疑わしきだけで
  罰する事はできませんので ご了承下さい

   1930年10月20日
         カーディントン郊外駐在所
           アントニー・ドゥリトル


   11月24日 駐在所在中ドゥリトル様

  ローズガーデン孤児院のマーサ・キャロルです

  約1ヶ月の長きに渡って 計6件の文書を
  発送いたしましたが 返信がございません
  お目を通して頂けておりますでしょうか?
  一刻も早い調査を お願い申し上げます

  先日 私はまた見かけてしまいました・・
  グレゴリー氏とウェンディー・・ あぁ私の
  孤児院の子供です それが二人だけで
  何か怪しく 異様な行動をしておりました
  おぉ恐ろしい・・・・
  私と致しましてはもう とても心配で・・・・
  ・・つまり その異様な行動と申しますのは

  氏は四つんばいになり ただただ頷いて
  おります・・ それに対してウェンディーが
  叱咤しているような様・・・・で御座います
  その・・・・ なんと申し上げて良いのか
  行き過ぎた犬の調教 のような・・・・
  おぉ・・・・ 思い出すのも恐ろしい

  一刻も早く調査をお願───

 「・・・・・・・・
  文面はそこで終わっている・・・・
  これがもっと公になっていれば みんなも私もこうはならなかった
  大人って本当に勝手・・・・」

■洗濯場

 「毎日のように 汚れ物を洗濯しに この場所に来ていた・・・・
  水は とっても冷たくて 洗剤は 目にしみたけれど
  洗濯は 嫌いじゃなかった
  汚れ物がきれいになるのって とても気持ちが良いことだったから」

■浴室の鏡

 「・・・・・・・・
  ジェニファー 今あなたは幸せ?
  あんなひどい目にあった あの頃
  忘れたくなるような あの事件
  全てを思い出した今 あなたは
  一体何を思っているの?
  ・・・・・・・・
  ・・・・答えは あなたの中にある?
  きちんと考えて ジェニファー」

■1階男子トイレ:閉鎖された個室

 「スーザンが この個室から 夜な夜な 声がするって
  噂を広めていたことがあった・・・・
  結局それは 風でしなったドアの音が犯人だったけれど
  窓を閉め切っても 音がした夜 スーザンは飛び起きて騒いでいた
  結局それも クサビエとニコラのいたずらだったんだけれど
  ・・・・それ以来 この個室は 妖精さんが現れるって閉鎖になった」

■教室:子供の絵

 「この国の地図・・・・
  あの日 イギリスから飛び立った 私の 記憶の奥底にあるもの
  ・・・・それが 飛行船
  そして あの事故が・・・・その後の私のお話を不幸に変えた
  飛行船ごっこが流行ったって 私は 馴染めるはずもなく
  みんなの輪から外れてしまった」

■教室:時間割表

 「幼い子 無邪気な子 無口な子 大人びている子 賢そうな子・・・・
  でも私は 不幸を知っている 全てを受け止めていたから
  自分だけ大人だと思っていた
  でも みんなも私も 子供・・・・
  大人になるって どういうこと? 私は大人に・・・・なれる?」

■教室:黒板

 「この孤児院で 私が学んだこと
  言葉・・ 文字・・ 掃除に洗濯・・
  そして 大切な友達の命の代わりに学んだ 大切な事
  それは 私としての自覚
  私の意見に 私の意志・・・・
  私は もう失いたくない・・・・」

■1階廊下:カカシ

 「物言わぬカカシ・・・・
  何も干渉しない 空気のような存在
  ただただ流され従う・・・・ 何も自分を主張できなかった私
  それは 同じようなこと・・・・」

■1階女子トイレ:鳥のラクガキ

 「・・・・赤い鳥のラクガキ
  赤いクレヨンに・・ 赤いブローチ・・
  真っ赤なバラに・・ 赤い血・・
  赤はとても 美しい色だけど 手に入れるには 代償がある
  私が一番好きな色で 私が一番嫌いな色・・・・」

■ホールの観葉植物

 「ニコラはよく 植物に水をやらないで
  マーサおばさんに叱られていた
  そうして 決まって私に当たってた・・・・
  おまえ今わらったろ って」

■ホール:花瓶のバラ

 「そう ここにはきれいなバラが きちんと生けてあった
  ウェンディーが バラの園から取ってきた きれいなバラ
  ・・・・でもバラは いつしか消えてなくなってしまった」

■ホール:玄関のロッカー

 「とても 小さなロッカー
  でもここには 私の場所がある ほら きちんと私の名前がある
  みんなの一員になれたこと 名前を覚えてくれたこと
  それだけで うれしくて・・・・
  私は何度も靴を出し入れした」

■ホール:玄関の傘立て

 「傘なんて いらなかった
  雪の日は みんなで雪合戦
  雨の日は こぞって外に出て ずぶぬれになって 遊んだもの
  決まって クサビエが転んで 顔中どろだらけになって
  みんなで笑いあって・・・・ 楽しかった」

■ホール:ホフマン先生の写真

 「ホフマン先生・・・・ ある日 忽然といなくなった
  クララ姉さん マーサおばさんも 追うように いなくなった・・・・
  私や 孤児院全てを捨てて・・・・」

■田舎道の道しるべ

 「私が来たときからずっと看板は壊れていた
  訪問する人もいないものね」

■バス停

 「私を連れてきた あのバス・・・・
  私はやはり戻るべきなのだろうか・・・・
  ・・・・いいえ 違うわ
  私には やり残した事がある やり遂げなければいけない
  待っててね ブラウン・・・・」

■バス停にいるグレゴリー

 「こんにちは お嬢ちゃん
  お嬢ちゃん お話は知らないかな?
  そうさ とびきり楽しいお話さ
  知ってたら おじさんに教えておくれ
  ・・・・息子が 待っているんだ」

 「少女はずっと・・・・・・・・
  ・・・・・・・・だめだ」

 「少女はずっと・・・・・・・・
  友達と二人で・・・・・・・・
  ・・・・・・・・だめだ」

 「少女はずっと・・・・・・・・
  友達と二人で・・・・・・・・
  それは仲良く・・・・・・・・
  ずっと永遠に・・・・・・・・
  暮らしましたとさ・・・・・・・・
  ・・・・お嬢ちゃんもそう思う?
  おじさんは・・・・そうは思えない
  どうしても・・・・そうは思えない
  人は必ず 嘘をつき 裏切り
  勝手に忘れて 知らん顔・・・・
  結局は相手を縛り 拘束し
  自分の理想通りにしたいだけ
  いつまでも変わらぬ仲なんて
  そんなのありえないことだろう
  ・・・・お嬢ちゃんに言っても
  仕方が無いよね ごめんね
  よかったら今度 お嬢ちゃんの
  お話を 書かせておくれ
  かわいい小さなお姫様の物語だよ」

 「よかったら今度 お嬢ちゃんの
  お話を 書かせておくれ・・・・」

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