その36・悪意の塊

----2006年3月20日(記録:3月27日)

前回のあらすじ・なんかヤバいことになった

というわけで気が付いたら敵に囲まれていたのだった。やたら大量の妖精さんがウジャウジャしているが画面が暗すぎてなにがなんだかわからねえ(またかよ)。とりあえず手近なドアを開けて逃げ込むと、狭い廊下の奥にバケツの騎士がいた。「今はとにかく逃げれ」というありがたい助言をいただく。そんなこと分かっとるわ。このあと間違ってトイレに入ったら閉じ込められて戦闘に。どうでもいいけどこのトイレ、しあわせの小鳥の章に出てきた赤い鳥の落書きがあるんですが。飛行船のトイレにあったはずの落書きがなぜこの孤児院に。あの事件は本当は孤児院で起きたことだったのだろうか?

そんなプチ疑問はさておいて逃走再開。と言いつつどこに逃げればいいかわからない。ホールの妖精さんを軽くかわしつつ闇雲にドアを開けていくと、1階廊下から階段廊下に出た。それにしてもどの部屋もジェニファー抹殺指令の張り紙だらけである。これ全部クレヨンの手書きなのに一体どうやって用意したんだ? 内職のような光景が想像される。

そんな野暮なツッコミもどうでもいいのでさておいて先に進もうとすると、ちょうど中庭が見える窓の前でジェニファーが何かを発見した。外を覗いてみると、中庭にウェンディーが立っているのが見えた。こちらを見てにこやかに手を振っているがどうも怪しい(偏見)。なにかあるのかと思いさっそく中庭に出るドアを調べてみるが、ロープでがんじがらめにされていて開けることができなかった。なんだこれは。ドアにはさらに「ねずみがとおせんぼ」「ぶたがとおせんぼ」「やぎがとおせんぼ」という謎の落書きが3枚貼り付けてある。それぞれネズミとブタとヤギの絵が2匹ずつ書いてあるのだがやっぱりわけがわからねえ。ロープなんて斧で切ればいいのに(暴言)。

結局どうしたらいいのかわからんのでまたさすらいの日々が始まった。ほかの部屋も調べるため一旦ホールに戻ることにする。廊下を通ってホールに戻ると紙袋子供が現われてまた閉じ込められた。ヤギ妖精ブタ野郎と強制戦闘。またかと思いつつヤギを斧で惨殺すると、なぜか画面が中庭へのドアの映像に切り替わった。よく見ると一番下にある2匹のヤギの張り紙のヤギが1匹黒く塗りつぶされている。しばらくすると画面が戻ったので続いてブタのほうも倒すとまた画面切り替え。今度はブタが1匹塗りつぶされていた。これはつまり落書きに対応する妖精さんを全員倒せばドアが開くってことですか? 誰もなにも言わないのでそういうことにして話を進めよう(えー)。

そんなわけで妖精さん退治を始めたわけだが、その妖精さんたちがどこにいるのかわからないので再三の捜索開始(今回こればっかり)。このへんはほとんど移動シーンなので描写は省略する(手抜き)。結論から言うと、妖精さんたちは以下の場所にいた。

ちなみに寝室大部屋ではネズミだけでなくウサギ妖精さんも大量に沸いて出てきて大変に困った。部屋が広いのでよけるのは簡単だがこいつらが邪魔で肝心のネズミがなかなか攻撃できないのだ。これぞまさしく肉の壁(by寄生獣)。ネズミがふらふら集団の外に出てきたときを見計らって攻撃しよう。

どうでもいいがこの寝室大部屋にネズミ裁縫部屋にブタ図書室にヤギという組み合わせは意味深である。エレノアがいた2階バルコニーにトリ妖精さんがいたのを考えると、この配置は貴族の社交界の少女達を表しているのではないだろうか? 「ヤギ=メグ」「ブタ=アマンダ」「鳥=エレノア」な。「ネズミ=ダイアナ」というのがちょっと繋がらないような気がするが、もしかしたら序盤に出てきたドブネズミ棒のイメージかもしれない。あの棒持ってきたのダイアナだったし。

閑話休題。そんなわけで妖精さんたちを全員倒したので中庭へのドアのロープも全て外れたようだ。張り紙だらけの廊下を渡って階段廊下まで戻る。文章で書くとあっという間だが実際はここまで来るのに結構な時間がかかった。どこに誰がいるか全然ヒントがないんだよなあ。見落としてるだけかもしれんが。

ともあれ扉を開けて中庭へ出ると、孤児院の窓じゅうに恐ろしい妖精さんがわらわらと張り付いていた。窓ガラスをバンバンたたきながら外にいるジェニファーを見下ろしている。怖いよ。しかしガラスを突き破ってこちらに降ってくるとかいう演出はなく、中庭は至って静かである。虫の鳴き声だけがかすかに聞こえるなか、目の前にいるウェンディーにとことこ近寄るブラウン。膝を地面についてブラウンをなでているウェンディーに話しかけてみた。

 ウェンディー
 「これがあなたの新しいお友達ね
  とても汚らわしくて かわいいね」

なっ なにを言うだァー!!(byジョナサン@英国紳士)。いきなりヒドいですねこの子は。穏やかな仕草をしながらこんなピーコばりの毒舌を吐くなんて。なんつーか「あのダニーブラウンとかいう阿呆犬を僕に近づけるなよな」とか言われそうな勢いである。こわいわ。

 ウェンディー
 「そうだ ジェニファー
  この後 社交界の集まりがあるのよ
  とっても素敵な日になるわ
  楽しみにしててね」

私としてはとっても悪い予感がいたします。ここで会話が終わったのでちょっと中庭をうろついてみると、棺桶のような長い箱の上になにかが置いてあるのを発見。調べてみると「お葬式の絵本」を手に入れた。

     〜 おそうしき 〜

  お庭に穴があいていました

  妖精が現れて少女に言いました

  今日はおまえのお葬式
  とりやめたければ 友達を捧げなさい

  少女は 生き埋めになりたくありませんでした

  だから結局 友達を穴に埋めることにしました

  あぁ とてもかわいそうな お友達

なんじゃそりゃあ。理不尽で不可解な展開に頭をひねっていると、いきなり犬の鳴き声が響き渡った。ジェニファーが絵本から顔を上げると、いつの間にか恐ろしい妖精さんが全員窓から消えていた。そればかりかブラウンとウェンディーの姿さえ見当たらない。え、もしかして何かヤバい?(不安)。

誰もいなくなった中庭のドアを開けて孤児院の建物内に戻るジェニファー。するとどこからか犬の鼻声が聞こえてきた。とりあえず近くの階段を上がってみるとその声はさらにはっきりと聞こえた。ど、どこにいるんだ。さらに階段を登ると、3階の屋根裏部屋へのドアの前にブラウンが横たわっているのを発見。すぐに駆け寄って調べてみるが、それはぼろぼろな犬の人形だった。そんな。ついさっきまで確かにブラウンに見えたのに。まさかまた幻覚ですか。不安を募らせるジェニファー(とプレイヤー)。

ともかく扉を開けて天井裏通路に入る。適当な扉を開けて倉庫の中を覗くと、そこは2つのイスと1つのテーブルがある部屋だった。テーブルの上には枯れた花輪と紙切れが置いてある。どこかで見覚えがあると思ったら、これは拳銃が置いてあった隠し部屋と同じ配置じゃないですか? 紙切れに書かれた文字は乱暴で読み取ることができなかった。怪しいなあ。

通路に戻って捜索を続ける。そのへんの扉を開けるとまたしても犬の声が。すぐそばの床に横たわっているブラウンを発見するが、近寄ってみるとこれまた偽者だった。不安のあまりただのボロ切れが犬に見えてしまっているのかジェニファーさん。近くにあった作業台を調べると真新しい血が付いた怪しい道具が並んでいた。ホントに怪しい。もう少し台の上を調べていたら「屋敷の地図」を手に入れたが、これはもっと早く見つけたかったよ。今まで散々迷ったのにィィ。

そんなマヌケ事件はさておいてさらに倉庫の奥へ進む。あるドアの前を通りかかると犬の鳴き声が聞こえた。今までで一番はっきりとした声だ。慌ててドアのほうへ振り返ると、そこにはこんな張り紙が。

   み つぎ もの は ブ ラウン

ギャース!! 不安が最高潮に達し、ジェニファーはドアノブに手をかける。というあたりでムービー開始恐ろしい妖精さんがブラウンの首にロープをかけている映像が映し出される。まるで死んでいるかのように動かないブラウン。1匹の妖精さんがロープを引きずり、残りの妖精さんたちがデッキブラシで周辺をお掃除している。しかしジェニファーが部屋の中に入るとその姿はなくなり、ブラウンがいた場所には壊れた犬の人形が置いてあるだけだった。ショックで思わず膝をつくジェニファー。するとそのとき子供の笑い声とともにロウソクの明かりが現われた。顔を上げると、目の前にはテーブルクロスの舞台と子供たちが揃っている。いつの間に出てきたの君たち(精一杯のツッコミ)。そして舞台の頂上、これまで薔薇の姫の人形が座っていたイスから誰かが降りてくる。一段一段、ゆっくりと台を降りてくる少女。赤いドレスを着て、手には新聞紙に包まれた大きなバラの花束を抱えている。床に這いつくばるジェニファーの前までやって来たそいつの正体は……ウェンディーだった。こいつがあの「薔薇の姫」だったのか!? プレイヤーの驚きをよそに、ジェニファーのもとへアマンダが駆け寄りなにか耳打ちをした。

 アマンダ
 「おともだちは・・・・ふくろのなかっ  もう遅いよ

アマンダがニヤニヤしながら指差した先を見ると、そこには大きな麻袋が転がっていた。ショックを受けるジェニファーをくすくすと嘲り笑う少女たち。ウェンディーさえも口の端を持ち上げ、ジェニファーを見下ろしてニヤリ笑いをしている。なんだこの屈辱は。こんなひどい命令を出したのがあの優しかったウェンディーだなんて。一番いい人そうに見える奴こそが本当は一番の極悪人というあのパターンでしょうか。ひでえ。ひでえよウェンディー。ジョナサンの愛犬ダニーを焼却炉にぶち込んで焼き殺したディオ様並にひでえよ(長い)。あまりの惨劇に思わず嗚咽が漏れるジェニファー。もはや声にならない泣き声を上げている。固く握り締めた手がわなわなと震え、堪え切れずついに立ち上がったのは、19歳の大人のジェニファーではなく、まだ幼い子供のジェニファーだった。

 ジェニファー
 「かえして・・・・
  あたしの友達・・・・ かえしてよ!

今まで押し殺していた感情を爆発させるかのようにウェンディーに詰め寄るジェニファー。右手を大きく振りかぶり、その頬を思い切り平手打ちした。花束を取り落とし、アクション映画ばりのスローモーションでブッ倒れるウェンディー。しかしこの程度では終わらなかった。倒れたウェンディーの上に馬乗りになり、何度も往復ビンタを食らわせながらジェニファーはなおも叫んだ。

 ジェニファー
 うそつき! いなくなれ! あんたなんかいなくなれ!
  あたしはあんたのことを一生許さない

すごい修羅場だ。今までのヘタレぶりが嘘だったかのようなキレっぷりです。そしてジェニファーの怒りの矛先はなおも広がってゆく。おもむろに立ち上がり、目の前で一部始終を見守っていた4人の少女たちをも睨みつけた。これぐらいの気迫がゲーム本編にもあれば…(えー)。

 ジェニファー
 「ウェンディーの作り話におびえるあんた達も許さない
  貴族ですって? 馬鹿じゃないの?
  あんたも嫌い!
  あんたも嫌い!
  あんたも!

  そして 何より一番嫌いなのは
  そんなあんた達の言うことを聞いて
  我慢していた 自分自身が一番嫌い!
  大嫌い!

涙で頬を濡らしながらそう叫び、胸元につけてあった赤い薔薇のブローチを力任せにとむしり取るジェニファー。そのあまりの迫力に思わずあとずさる少女たち。この気合がゲーム本編にも(以下略)。握り締めたブローチを床に思い切り投げつけると、床に倒れたままのウェンディーがとうとう泣き出した。こぼれる涙を両手でこすりながら、無言のまま逃げるように部屋を飛び出していった。あーあー。彼女が座っていたイスの隣には熊のジョシュアが置かれたままだった。

その37・野良犬vs飼犬

----2006年3月20日(記録:3月28日)

■December 1930 ノライヌとうそつき姫

というわけで新章開始。真っ暗な空から大粒の雨が降り注いでいる。ゴロゴロという派手な雷の音が響くなか、傘もささずに孤児院を見上げる人間の姿があった。鉄格子の門を開け、敷地内に進入する大男を雷の光が照らし出している。ヤバい予感がします。

場面は変わって毎度おなじみ汚れ物の部屋。ジェニファーはベッドにもたれかかって眠っていた。もちろんブラウンはいません。ううう。ジェニファーが目を覚ますと、ベッドの上に絵本が置いてあるのに気が付いた。「のら犬と嘘つき姫の絵本」をゲット。

    〜のらいぬとうそつき姫〜

  昔々 あるところに少女がいました
  (ベッドに寝ている少女の絵)

  少女はいつもノライヌが来たぞと言っては
  他の少女たちを怖がらせていました

  けれども それは全部嘘だったので
  みんな少女のことを嫌いになりました

  ある日少女が
  ノライヌが出たよ と叫びながら
  おうちに帰ってきました

  みんなは また少女が
  嘘をついているのだと思いました

  けれども本当だったので
  みんな食べられてしまいました
  (大きな犬に惨殺された血まみれの少女たちの絵)

               めでたし めでたし

どこがじゃあああああ。ああもう。なんか挿絵の少女らがまたこの孤児院の子供たちとそっくりだし。なんかとんでもない死亡フラグが立ってしまいましたよ奥さん(錯乱)。不吉な予感がしまくりです。ひっきりなしに鳴る雷と稲妻が不安を助長する。あああ。

ジェニファーが部屋を出ると子供らの含み笑いが聞こえてきた。廊下の扉を開けてホールに出てみると、アマンダスーザンが仲良くお話中でした。「なに あのかっこう・・・・ ひさーん」とか言っている。くすくす笑いながら話を続ける彼女らに近寄ってみると、ジェニファーに気付いた彼女たちはスカートを持ち上げてお辞儀をした。メグのノートにあった貴族式の挨拶だ。どういうわけ?

その直後、階段を駆け下りてったふたりを追って一階に降りるとアマンダに手招きをされた。ドアの前でただ待っていたアマンダに話しかけてみるが例のお辞儀を返すだけで会話にならない。ドアに入れということか? ジェニファーが扉を開けて廊下に出ると、背中をぐいぐい押されて強引に教室の中へ押し込まれてしまった。何なんだよォー。

電気の明かりもついていない薄暗い教室に入ると、入口の近くにスーザンとオリビアがロウソクを1本ずつ持って立っていた。話しかけるとこいつらも例の気取った挨拶をしてくる。スーザンが妙にオリジナリティを出そうとして片足立ちでよたよたしてるのが地味に笑える。無言のまま道を開ける少女たち。ここでも会話は成立しなかった。何だよおまえら。おれとは口がきけねえってのかオラオラ。やさぐれながら暗闇の教室を奥へ進んでいくと、今度はダイアナ・メグ・エレノアの三人組が待っていた。ジェニファーを見て独自のうやうやしい挨拶を返す三人。用意してあったイスにそれぞれ腰掛けると、ダイアナが口を開いた。

 ダイアナ
 「姫様 ごきげんうるわしゅう
  姫様・・・・ これまでのご無礼をお許し下さい

 メグ
 「ごきげんうるわしゅう
  我らが姫 ジェニファー様
  ようこそおいでくださいました 私たちの新しい社交界へ」

 エレノア
 「ごきげんうるわしゅう 我らが姫 ジェニファー様
  今日から あなたが私たちのプリンセス

 メグ
 「さぁさぁ 姫様
  新たな遊びを お決めくださいまし」

 エレノア
 「そして私たちを導いてくださいまし」

 ダイアナ
 「姫様の御心のまま 御命令くださいまし」

……えーと、これはつまりアレか、ボスを倒した者が新たなボスになるということなのか。社交界の支配者であるウェンディーを倒したジェニファーが次の支配者になりやがれということか。これまでゴミクズ同然の扱いをしていたくせにいきなりのこの豹変っぷり。なんだかなあ。貴族とか名乗っているわりには「自分が次の姫になる」とか言い出す奴がいないのがとてつもなく卑怯でいやらしく見えるぜ。失脚してどん底におちいる可能性があるトップの権力を手に入れるよりも責任も苦労もない常に安心していられるおいしい位置にいたいってことだよなー。「『一番よりNo.2!』これがホル・ホースの人生哲学 モンクあっか!」というやつだな(ジョジョ16巻より)。ふと後ろを振り向くと、今度はアマンダ土下座をしながらジェニファーに叫んだ。

 アマンダ
 「お願い 姫様
  命令して! 命令して!
  アマンダ 不安なの・・・・
  不安で不安でたまらないの

手を「お願いのポーズ」に組み、巨体を揺らしながら半狂乱でそう叫ぶ姿を見ていたらこっちが不安になってきた(えー)。するとそのとき、ひとり窓の外を見ていたスーザンが何かに気付いて声を上げた。

 スーザン
 「あれ〜 ウェンディだぁ〜
  ウェンディーがいるよ〜」

それを聞いた少女たちは、興味を持ったのかくすくす笑いながら外へと駆け出して行った。おい、姫様おいてけぼりかよ。口ほどにもない奴らめ(意味不明)。

ともかくこっちも外へ行ってみることに。ジェニファーが教室から出ると、どこからか少女の悲鳴が聞こえた。廊下を進むたびに複数の人間の叫び声がキャーキャーと響く。どうやら彼女たちは屋敷の外にいるようだ。外で何かあったのか? そんな不審な様子を無視してイベントの前兆を感じ必死でセーブポイントを探すプレイヤー(慎重プレイ派)。畜生どこの扉も開きゃしねえ!!(バカ)。

断腸の思いでセーブをあきらめて先に進む。誰もいないホールを通って玄関まで行くと、外から雨と雷の音と少女たちの悲鳴に混じって犬のようなうなり声が聞こえてきた。少女たちは何者かに襲われているようだ。ドタバタと争うような音がおさまると、玄関の大きなドアがきしんだ音を立てながら開いた。そこから現われたものを見て驚きの表情になるジェニファー。目の前に立っていたのは、あの白い服の少年上半身裸のグレゴリーだった。まるでのようによつんばいになっているグレゴリーの首には犬の首輪のようなひもが取り付けられている。首輪のひもを持っていた少年はその手を離すと、ジェニファーを指差して「行け・・・・」とグレゴリーに命令する。まるで女の子のような声だった。命令に従い、四足移動でジェニファーのほうへ歩み寄るグレゴリー。その異様な姿とは裏腹なおだやかな声で何かをつぶやいている。「むかしむかし あるところに・・・・ かわいい少女がおりました・・・・」

というわけで怪物ノライヌと化したグレゴリーと戦闘に。を持って単身グレゴリーに立ち向かうジェニファー。グレゴリーは縛られていたのか全身に幾筋ものロープの跡がついている。痣になってて痛そうだ。着ているものは白い薄汚れたハーフパンツだけである。そして相変わらずの四足歩行。明らかに異常だ。すでに正気を失っているのだろうか? ハッハッハッと息をしながら動物さながらの動きでジェニファーに襲い掛かるグレゴリー。腕を大きく振りかぶり、ひっかくような攻撃をしてくる。モーションが大きすぎてはっきり言ってスキだらけだが、不用意に近づくと突き飛ばされるので注意。しばらく戦っていると、なんと2階からブラウンが飛び出してきた。い、生きてたのか!! 着地するとすぐにグレゴリーに向き合い、うなり声をあげて威嚇し始めた。なんて頼もしいやつ。ブラウンが戦闘に参加したでもすぐにやられた。そんなに近くに寄るからだよ。なんて気の毒なやつ。しかしその甲斐あってかついにグレゴリーを倒す。犬の鼻声のような「くーん」という声を出しながら倒れるグレゴリー。生きてはいるようだがうつぶせになったまま動かなくなった。その様子をこっそり外から見ていた少年を追うべくジェニファーは屋敷の外へ出た。

その38・狂人は心に

----2006年3月20日(記録:3月29日)

少年を追って屋敷を出たジェニファー。玄関の扉を開けると、周辺には少女たちの衣服が散らばっていた。まさかもう皆殺しですか。やはりあの新聞に載っていた孤児院殺人事件はこの場所で起きたことだったのか。落ちているのが服だけで本体が転がってないのは死体を出すとCERO15では済まなくなるからだろうな(えー)。その様子を黙って見詰めていたジェニファー。ブラウンの鳴き声に反応し玄関を振り返ると、そこには白い服の少年が立っていた。薄汚れた服を着た少年はジェニファーを見上げて憎々しげに語りかける。

 「おまえがボクを愛さないから
  おまえがわからずやだから
  ボクはおまえを連れてきた・・・・」

そう言って少年は自分の頭に手を触れた。茶色い髪の毛をつかみ、下にひっぱるとその下から金髪が現われる。少年の正体は変装したウェンディーだった。

 ウェンディー
 「あなたがブラウンを愛してしまったから
  あなたが気づいてくれなかったから
  私はノライヌを連れてきた・・・・
  だけど・・・・だけど」

涙をぬぐいながら悲しそうにそう続けたウェンディー。以前グレゴリーの家で手に入れた拳銃を両手でジェニファーに差し出してきた。

 「お願い これでおじさんを止めて
  あなたと あなたが愛したその子なら
  おじさんを止められる・・・・
  ごめんね」

言い終えると同時に背後からグレゴリーが現われた。無言でウェンディーを抱き上げ、屋敷の中へ入れてしまった。その間際わざと拳銃を玄関前に落とすウェンディー。「グレゴリーの拳銃」を手に入れると、再度グレゴリーが襲い掛かってきた。最後の戦いが始まる。相変わらず野獣のようなうなり声を上げ、腕を振り回して攻撃してくるグレゴリー。パターンはさっきと同じなので今度もあっさり倒せた。傷ついたグレゴリーは何かをつかむように手を前に突き出すと、やがて何かを諦めたような表情になり、両手を組んで地面に倒れ伏した。激しく吠えるブラウン。そのまま画面が暗くなり、白い服の少年の嘲り笑う声とともにこんなナレーションが出た。

  ・・・・そうして 少女はまた
  ひとりぼっちになりました
  ・・・・少女は約束を守れません
  ましてや誰も救えはしません
  かわいそうな不幸な少女
  なんて惨めな不幸な少女

…というのがバッドエンドの内容です(ミもフタもない説明)。スタッフロールではこれまでの通常BGMをつなぎ合わせたやたら陰気な曲がかかります。非常に暗い。絶望的な気分のまま全てが終わった。何一つ解決しないままタイトル画面に戻されてしまった。

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というわけでグッドエンドを見るため章の始めからやりなおすことに。途中までの展開は同じなのでここでは飛ばします(実際のプレイでは飛ばせません。セーブポイントがないから)。

ウェンディーから拳銃を受け取り、二回目のグレゴリー戦が始まったところからスタート。ホールでの戦いと同じように激しく攻撃してくるグレゴリーですが、ときどき無抵抗になる瞬間があります。膝立ちになり、両手を前に突き出してなにかを求めているようなポーズをとるグレゴリー。ややかすれた声で「アイムソーリー ジョシュア」とつぶやいている。しばらくするとまた狂ったように襲い掛かってくるが、この僅かな無抵抗時間の間にグレゴリーに近付き、目の前で「グレゴリーの拳銃」を使うとイベント開始。

かつてウェンディーに奪われた拳銃を再び手にしたグレゴリー。手渡されたそれを感慨深げに眺めている。「・・・・すまない ジョシュア」とつぶやいたあと、慣れた手つきでゆっくりと銃口を自らのこめかみに当てた。何かから開放されたような表情だ。両手を握ってその様子を見守っているジェニファー。空を見上げていたグレゴリーの目が閉じられると、雨の音に混ざって一発の銃声が辺りに響き渡った。全てを見届けたジェニファー。その直後、ブラウンが孤児院の門へと駆け出していった。まだ呆然としていたジェニファーはブラウンが吠える声に気づいてそれを追いかける。前に向かって走るふたりを眩しい光が包み込んだ。いよいよ最終章です。(次回につづく)

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2006 karayage