第1回「Princes of the Universe」(2006-07-04)
「みんな大好き塊魂」ストーリー
前作「塊魂」においてコスモの星々をことごとく破壊しつくした王様がなぜか地球人の間で大人気に。ファンの期待に答えるため、王子は再び地球で塊を転がすことになったのでした。なんで王子が?
前作がひと段落したので開始。なんか在って無いようなストーリーだが別にこのゲームに深遠かつ重厚なる物語を求めているわけではないので別にかまわん。なんとなくムカつく取説(特にワニの目の下のシワとクチおよびりんごの存在)を軽く流しつつ本編スタート。カタコトのナレーションがなんとなくムカつくオープニングが流れる。なぜか無闇やたらと王様が賞賛されていたり、「大コスモ」の読み方が「だいコスモ」だったことに気づいたり、王様がアルコールに溺れて星を破壊した事件を「ふとしたこと」で済ませていたことに呆れ、前作の話が「テレビゲーム」扱いになっていることに驚愕し、王様が王子そっちのけで人気者になっているのを見て不憫になったり(王様ではなく王子が)、まだ開始して10分も経っていないのにすでにツッコミどころ満載。どうしろというのか。ちなみに前作に登場した星野トムオ(寸劇一家のパパ・宇宙飛行士)が最後に出てきて、実は地球の周りの星しか復活していなかったことが判明。どんだけ暴れたんですか王様…。
そしてそれらの出来事を「ナツカシイワ。ソンナ事…アッタネ。」
で済まそうとする王様。今回は玉座に座っての登場です(※前作ではこんなの)。左側の肘掛にある謎のレバーが気になるわ。そんな王様の足元で王子が手パタパタ飛びをしているのがカワイイわ(でもなんかキツそう)。で、王様はなぜか地球で自分が人気になっていることを知り、それは自分のアゴのおかげだと勝手に解釈。ファンの期待に答えるため、そしてファンの夢を叶えるため、王様は王子を地球に派遣することにしました。自分で行けよ。
最初のファン・チュートリアル
というあたりで本編開始。今回のメニュー画面は横スクロールのようです。なんか「ハーイ」
を連呼している黒人少年がいるのでチェックすると「忘れチャタナー」
というメッセージが。またカタコトか。ともかくこういうファンがいたらチェックするとステージが始まるという構成らしい。
この少年は塊魂の遊び方を忘れたから思い出させてほしいという。だったら素直に前作やれよと言いたいところだがつまりこれはゲーム操作のチュートリアルというやつであろう。少年の願いを聞いた王子はさっそく空を飛んで(そういえば飛べるんだよな)王様のもとへ報告に。そのころ王様は地球のファンを王子にまかせて遊びに行こうとしていた。相変わらずの外道っぷりだな。めんどくさがりの王様は「そんなの別にいいじゃん忘れなさい忘れたほうがいいこともあるよね」的な態度を取るも、そこに黒人少年の「王様ってクールだよな」というほめ言葉を聞きあっさり方針転換。予想どおりチュートリアルステージが始まりました。
前作との操作の違いは全くない(視点切り替えにズームイン&アウトが追加されただけ)ので何の抵抗もなくスタート。よくわからん黄色い物体どもを巻き込んでいると、そこにイトコのエースが登場。コイツを巻き込めばステージクリアっぽいのだが折角なのでもう少し遊ぶ。そのへんにワラワラ飛んでいる天使(王子を真っ白にして頭の輪と羽根をつけたようなモノ(前作にも出てきた)。なんとなくキモい)を意地になって巻き込んだりしてみる。
操作練習のついでに視点をずっとズームアウトしてみたらこのステージが王様のカンムリの中だったことに気づいたあたりで怖くなったのでやめる。記録は19cmジャストでした。制限時間がないからもっと伸ばせるけどね。記録表示画面のリラックスモードの王様でいきなり笑う。王子は王様のつま先の上にいるし。相変わらず小さい。前作のラストで2cmだけ伸びたはずなのに…まあ黒人少年も遊び方を思い出せたようでよかったよかった。できあがった塊はお礼に王様にプレゼント、ってソレ王子が作ったんだけど…。塊は例によって王様の手によりコスモに打ち上げられたのでした。トンチンカン惑星の誕生である(なんて名前だ)。
二人目のファン・王様レインボー
続いてのファンはおさげの少女。これまた王様のファンであるという少女の願いは「生“王様レインボー”が見たい」というモノであった。王様レインボーというのはステージ終了時に王様が放つ帰還呪文のようなものです(前作では口(クチ)から出た)。いわゆるルーラ的な。
で、このよくわからん願いを律儀に王様に伝えに行く王子。そのころ王様は腹が減っていた。やはりメンドクサーイとか言い出す王様だが、ファンの少女の「王様ってカッコイイ」と声援にまたしても気を変える。珍妙なロード画面(王様の口から次々に文字が発射・URLとかも出てくるけどBest版発売前にすでに閉鎖した塊オンザウェブのものなので覚えても無意味(※2025年追記:現在は復活))が終わるとどこかの散らかった家の中へ到着。なぜかネコの頭の上に塊があるのが気になるが、これがいわゆる通常ステージというアレのようだ(曖昧)。制限時間は3分で目標は15cmだって。
どうでもいいけどここまでのセリフが全部自動送りなのが少し気になるな。メモってる間にセリフがどんどん流れて少し困るぞ。まあそれは置いといてスタート。ううむ、明らかに前作よりモノの種類が増えているっぽいな。ドングリとかギョウザとか目新しいものが色々あって新鮮な気分だ。寝転がっているオッサンをどつくと聞こえる「ちゅうしー」という声、どこかで聞いたと思ったら星野トムオさんの声ですね(前作の寸劇ムービーで聞いた)。なぜかザリガニに乗っているヤツがいたので巻き込んでみたらハトコのガッツという奴だった。今回はハトコも出るのか。
そんなこんなで初ステージが終了。記録は20cm9mm/1分45秒…最初だからこんなもんか。王様にサエナイ塊とか言われても気にしないぜ(泣きながら)。ちなみにプレイ中に巻き込んだイトコ&ハトコは今後プレイヤーキャラとして使用することができます。たまらんね。
というカンジでステージ終了すると、今度は謎のムービーが始まった。渋い毛筆で「第1回 獅子の道」とかいうロゴが。いきなり登場する立派な白いヒゲのじいさん(王様っぽい格好)。そしてそのじいさんが厳しく監視するなか猛烈に勉強やらバレエやらピアノやらのお稽古に励む子供…こ、これは王様の子供時代じゃあないですか!? 顔は王子ソックリだけど服装や顔色が王様そのものですよ。つまりこのじいさんは先王というわけですか。バリバリに英才教育を施される子供時代の王様、些細なミスにも竹刀をバシリと振るう厳しげなじいさん。そんな環境で育った王様は同年代(?)の少年達をうらやましそうに眺めるのであった…(第1話・完)
という一連のムービーを「今ノ カミシバイ オモシロイネ。」
のひとことで済ます王様。ステージをクリアしていくと今後もこんな波乱万丈のストーリーが見られるそうです…。
三人目のファン・子供部屋掃除
まあムービーの件はおいといて、三人目のファンは小学生の息子を持つママでした。子供が部屋を片付けないのでなんとかしてほしい、と。親のしつけが悪いと言う王様はまたしてもおだてられて意見を変える。「子供部屋と書いて小宇宙と読む」とかわけのわからん事を言って、王子を子供部屋に送りました。ところでこのママの「ゲーム(塊魂)ではきちんと片付けるのに…」というセリフが切実っぽくて生々しいぞ。このステージには100個の散らかりモノが散らかっているのでそれをできるだけ早く片付けるのが目的っぽい。床に落ちていたエンピツとかブロックとかハトコのラ・マーン(だんご型)とかを巻き込んでいると結果は2分4秒70だって。ちょっと遅いな。王様にも「もっとテキパキできないの」的な評価をされる。チッ。
ところで今回はメニュー画面(広場)の移動中に□ボタンや△ボタンを押すと操作キャラがダッシュしたりスキップしたりします。歩いている間の音も変わって芸が細かい。ダッシュ中にイトコやハトコにぶつかるとブッ倒れたり、スキップしながら近づくとイトコ達もスキップしながらついてくるのでむちゃんこ可愛い(Dr.スランプ的表現)。おもしろいので行列を作って遊んだりする。たのしいぜー。
とかやっているとゲーム本編が進まないので今度はいままでのステージをもう一度やってみることにした。まずはチュートリアルステージ。ありったけのモノを全て巻き込んだら23cm7mmになりました。この塊も宇宙に浮かべることになったが、古いほうの星は王様の目からビームで破壊されてしまった。やっぱりアンタ破壊神か何かじゃないの。続いて「王様レインボーが見たい」というファンのステージをやってみたらなぜかタイムアタックになっていた。塊が15cmになるまでの時間を競います。結果は2分1秒23。これをクリアしたら今後は通常モード(とにかく大きく1)かタイムアタックモード(いそいで大きく1)かを選べるようになった。お腹がすいている王様にはAセットとCセットに見えるようだが…。
ついでに「いそいで大きく1」で王様プレゼント(王様へのプレゼント)を発見。ファンからのプレゼントらしいのだがサイズが小さすぎて王様には装着不可能。おさがり的に王子にプレゼントということになる(やや屈辱的だな)。今回はヘッドフォンをもらった。虹みたいでかわいい。ちなみにこのステージを王子以外のキャラでやると、王子がサザ○さんのオープニングのタマみたいな格好でステージ内に登場する。なんじゃこりゃー。チュートリアルもエースでプレイしたらハトコのウスヒコとかいう奴(王子が二次元的にうすっぺらくなったようなもの)が出てくるし。ネタが細かい細かい。
四人目のファン・ニュー生け花
このへんから一度に複数のファンが出てきた。最初に選んだのは和服の女性。なんか新しい生け花とやらについて考えているという。バラが好きでガーデニング派の王様は生け花なんてと渋るが、和服女性に「王様はしなやかですね」
と言われて「時代は生け花」と方針転換。もしかしてずっとこのパターンで行くのか。
というわけで今回はお花畑でお花を集めまくるというステージでした。前作で言う星座ステージみたいなものだな。あたり一面お花だらけのの庭園を妖精さんや小人さんや小鹿のバンビがうろついているメルヒェンでファンタジーな非現実的ロケーションで塊を転がす。密集して咲き誇る花々を次々と巻き込んでゆくその姿はメルヘンというより稲刈コンバインのようだ。ついでに小鹿に乗って遊んでいたイトコのイチゴチャンをも巻き込む。妖精を巻き込むと「ワタシは妖精、妖精よォ~~」とか言うのでなんとなくムカつく。妖精だから何だって言うんだオラオラ(凶暴)。制限時間は5分間で記録は1222花/93%。あれ、意外といいな。庭園の中央にいる食虫植物やウツボカズラやラフレシアを巻き込めればもっと記録が伸びるであろう。
ステージ終了するとまたムービー開始。今度は「第2回 虎の巻」だって。前回より少し成長した王様(子供)はなぜかボクシング大会に出場。頭にかぶってガードするアレ(名前知らない)がやたらと横に長いぞ。果敢に相手(地球人の少年?)に殴りかかるも惜しくも2位という結果に。王様がもらったトロフィーを手に持って見つめる先王は、おもむろにそれを川に投げ捨てた。ブクブクブクと沈んでゆくトロフィーを橋の上からアワワワワと眺めるしかない王様…(第二話・完)。まだ顔が王子やイトコハトコと同じかわいらしいツラなので可哀想に見えます(ひでえ)。あーあ、こんなことがあったから性格がオカシくなったのだな。
なおこの生け花ステージもタイムアタックモード(いそいでお花を)があった。お花を567個集めきるまでのタイムを計ります。記録は1分29秒53。通常モード(お花をいっぱい)もやり直してみたら今度は1226花/99%に。あー惜しい。まだ見落としがあるのか。ツチノコとか巻き込んで喜んでる場合じゃねえな。王様プレゼントはお花でした。頭のてっぺんにヒマワリのような花が。茎ごと。どういうセンスだ。
本日の記録
- チュートリアル
- 23cm7mm
- とにかく大きく1
- 30cm1mm/1分20秒
- いそいで大きく1
- 1分10秒56(流星発生)
- かたづけタイム
- 1分56秒66
- お花をいっぱい
- 1226花/99%
- いそいでお花を
- 1分29秒53
そんなわけでここまでの感想。前作に比べると、なんとなく塊が転がしやすくなったような気がします。特に坂道を登るときに勢いが足りずに押し戻されるということが減った。あとはすでにプレイした人に散々言われている音楽ですが、前作はノリノリ系の曲が多かったので今回のアンニュイなイメージの曲は違和感があるという人が多かったのかもな。前作メインテーマの塊オンザロックも妙なアレンジ(悪い意味で)になっちゃったし。まあ自分が前作で一番好きだったのは「カタマリ★スターズ」(星空を見ているときの曲・インスト)なので今後出てくる曲次第では評価が変わるかも。ちなみに現時点で一番好きなのはリザルト中の曲だけどな。リトライや曲選択みたいな細かい部分の機能追加があったのは素直に嬉しい。操作やシステム自体に大きな変化はないので、今作はボリュームアップしたデータ追加版(モノの種類・ステージの追加)的なものと考えておくのがいいかも。