クリアできる気がしないラ・ムラーナ 45

2022-02-27

我らは母の願いをかなえるために
長き眠りについていた。
母はかつて空からこの地に降りてきた。
どこから来たのかはわからない。
しかし母はそこに帰ることを望んでいた。

動く力を失っていた母は次々と子を
産んでいった。それが人間だ。
母を空に帰すために人間は生まれ、
この遺跡で知恵をつけ、
外の世界に旅立ち、
そのすべを探し栄えていくのだ。

そう… この遺跡の全てが我らが母なのだ。
母を空に帰すことは不可能だ。
かなわぬ願いならば
我々ができることは母に永遠の眠りを与えることのみ。

-

母は何度も失敗した。
第1の子は母の願いには気づかず
母の力だけを望んだ。
第2の子の巨人は内乱で滅んでしまった。
第3の子は己の力にのみこだわった。
第4の子は魚の姿をした人類だった。

第5の子は生死の秘密を探り、
またも力を望む種族になった。
第6の子は第5の子が作った土人形。
数が増えすぎたために地上をも巻きこむ
争いを起こした。

時がたち、我ら第7の子が土から生まれた。
この遺跡を知りつくし、
母の願いもかなえられぬと悟った。
そして汝ら第8の子には
母の記憶を持たせなかった。
母を「遺跡」としかみない者にこそ
母を倒せると思ったのだ。

母の肉体はこの遺跡全て。
倒すことなど不可能だ。
母の魂を倒すのだ。
母の魂を呼び出しこの世に形作るのだ。
その術はすでにととのえてある。

第7の子供として、
我らがあみ出した秘術である……。
その術を汝に伝える。
名前      色 言葉 重さ

オパール   乳白 ?? 20
オニキス    黒 雄弁 44
アメジスト   紫 誠実 50
????    ? ?? 63
ダイアモンド  白 ?? 70
ルビー     赤 情熱 81
サファイア   青 慈愛 99
博士   61 + アメジスト 50 + ???? 63 + ダイアモンド 70 =244
オパール 20 + オニキス  44 + ルビー  81 + サファイア  99 =244
悲しむ鳥は魔法をかけた。
母には内緒で魔法をかけた。
同じ過ち起こさぬように、同じ悲しみ生まぬように。
大きな鳥は魔法をかけた。
もしも鳥が死んだなら、魔法は消えてしまうだろう。光の柱
は消えるだろう。
私は残す、私は伝える。
顔持つ鳥と同じ気持ちで。
さまようトカゲは光を捨てた、
こらえきれずに光を捨てた。
捨てた光は心の光。みにくい姿をなげいて捨てた。
トカゲに光が戻ったら、光の柱は消えるだろう。
私は残す、私は伝える。トカゲの思いがわかるから。
光る柱は子供の気持ち、踊る子供の輝く気持ち。
輝く気持ちのそのわけは、とっても不思議な宝物。
とっても弱くてとっても固い、ちょっとステキな宝物。
もしも宝が消えたなら、一度に全部消えたなら、
子供は悲しみ心はくもる。
私は残す、私は伝える。
子供の心を残すため。
karayage