暗黒の塔
- あー怖かった。長老の家にでも行こう。アーダラ長老はローブ姿の魔法使い風のファッション。相談役として50年宮殿に仕えていたが今は隠居の身だそうで。女王のことは幼い頃から知っている。
- アンビ女王はちょっと変わっているが民を思いやる優しい心の持ち主だった。しかしネールという女が取り入るようになってからは全てが変わってしまった。長老が城を追われたのも円満退職ではなくネールの入れ知恵によるものかもしれない。
「ワシには あの女が 人のかわを かぶったバケモノのようにおもえて しかたない」
大正解。長老は理不尽な目に遭わされてなお女王の身を案じている。「ちょっと変わっている」の部分はドラの件があるので説得力がありますね。
- ではアンビの塔にも行ってみよう。いかにもなヘルメットをかぶった作業員が働いている。ABS製かな。FRPかな。昔とは。
- 入り口にいた作業員に話しかけると建てかけの塔の全景画面が出た。塔建設の元々の目的はさっき聞いた通り。
「でも あのネールとかいう女が きてからというもの じかんが とまったように ずっと ひるまが つづくし アンビ女王も 人がかわったように オレたちを こきつかうんだ」
マジか。工事のために夜が来ないようにしてるのか。なんちゅう力の使い方だ。村人たちは今はこの塔のことを暗黒の塔と呼んでいるという。
- 作業員に注意を受けてから塔の中に入れてもらう。入った途端にダンジョン名表示のフォーマットで『暗黒の塔』と出たので今後何が起こるのか多少察する。
「さぼるヤツは ただではおかんぞ!」
剣を持った兵士に監視されながら働く村人たち。うーんブラック環境。まさか暗黒ってそういうこと? 『ブラック企業(会社)』という言葉がネットで生まれてから広くメディアで使われるようになったのは2000年代後半あたりからという説があるので(例えば書籍の『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』が出たのは2008年)そういうダブルミーニング的な意味で名付けたのではないかもしれんが。
「たいへんなんだ ボクのたんとうが おわらないんだ… 女王に どんな目にあわされるか! ああ まにあわない…」
「ああ いそがしい いそがしい はやくしないと えいへいが「すすんでるか!」ってきいてくるんだ ビクビク」
ここだけなんだか妙に実感がこもっている気がする。開発者の。
- 工事現場には村じゅうの男たちが動員されているようだ。畑仕事とか普通の仕事が出来ないよこれじゃあ。とにかくネールという女が悪いというのが村人たちの共通認識になっている。巫女の体と時の力を利用した挙げ句にネガキャンまで兼ねるとはなんという悪党だ。
「うん? つちをほる どうぐがほしいのか? まだ こどもなのに カンシン カンシン!!」
なんか勘違いされたがスコップが手に入ったのでヨシとする。道具が欲しいのは間違っていないし。しかし少し先に行ってみたところで立ち入り禁止と追い返された。多分また来るから別にいいです。
昔のマカの木?
「じかんが とまったかのように なんにちも よるが こないんじゃ」
塔を出たところにいたおばあちゃんの証言。作業員たちが働きすぎて幻覚を見ているわけではないと分かった。
- 次は土が邪魔で入れなかったマカの道に入る。こっちの時代にも一応あった。なお反対側の洞窟はまだ無い。ちょっとしたダンジョンを超えて地上に出ると頭にお花が生えた謎の生き物がモリブリンに絡まれていた。
「ベランさまがいっていたのは こいつだブヒ やってしまうブヒ!」
モリブリンがしゃべった。「いやー!! いやですー!! やーめーてーくーだーさーいー!!」
お花もしゃべった。なんなんだ。とりあえず魔物と戦う。「キャー! おにいさま! がんばってー!」
なんか応援されてる。がんばるよ。
- 倒した。
「キャー!! カーッコイー!!」
お花ちゃんが喜んでいる。お花ちゃんというかこれが昔のマカの木だ。まだ幼女だ。幼木か。さっきの魔物たちは時の巫女の話をしていたという。アンビ女王をそそのかして暗黒の塔を建てさせている。予想するまでもないが予想通り。
- マカの木ちゃんはすっかりリンクを慕っている。「にいさま」呼びですよ。木に妹属性を付与していく任天堂、いやカプコン。アタシが大きくなったら絶対にお礼をする、とマカの木。
「いまは… これぐらいしか できないのですが…」「ん~ エイッ!」
リンクの後ろにあった門扉が開いた。ショートカットだ。
「ああ リンクにいさま…」「…その… アタシ 大きくなったら にいさまの おヨメさまに なりたいです! キャーッ! いっちゃったー!!」
任天堂……いやカプコン……
時空のことわり
- 開けてもらった門扉からレンヌの村に戻る。作業が進んだのかいくらか土がなくなっている。門の正面には新たな時の穴が出現。イベントも済んだようなので一旦元の時代に帰るか。
- そのまま現代のマカの木を確認しに行く。今度はちゃんといる。よかったよかった。しかしどうも調子がよろしくない様子。頭がハッキリしない。たくさん大事なことを忘れているような気がする等の症状が。魔物は倒したのにまだ何か悪影響が?
- すると突然マカの木の態度がおかしくなった。
「ア…ア…アナタは…! リンク! リンクさま❤️」
ハートマーク。
「どうして ココにいるのー!? わたし ずっとずっと ずぅ~っと あいたかったのよ❤️」
「ねえ…おぼえてる? なんびゃく年まえだったかしら? リンクさまが してくれた や・く・そ・く❤️」
「「オレが大きくなったら おヨメさんにしてやるぜ」 って リンクさま そう いってくれたわよね❤️」
言ってねえ!!!!!
- マカの木の暴走は止まらない。いかん、頭がハッキリしないとかそういうレベルの問題じゃなかった。これが恋愛脳か。木に脳があるのかはともかく。
- 流石にリンクが途中で妄想話をさえぎった。
「あ~ん わたしのキモチ きいてほしいのに!」
守り神の仕事はどうした!? 今はベランだよベラン。
- よくわからんが要するにベランはアンビ女王を利用して闇の力を手に入れようとしている。まあそうでしょうな。
『心 悪しき者が 闇の力を 手に入れてしまうと この世はまさに 暗黒に つつまれてしまう』
急に真面目っぽい話が始まった。よく見ると大したことは言っていない気がするが言ってはいけない。
- ベランが昔の時代で闇の力を手に入れたら今の世界も変わってしまう。
「もう 暗黒も暗黒! 真っ暗よ!」
そうだよ。ケッコンとか言ってる場合じゃないのよ。
「ハッキリとは おもいだせないんだけど」
との前置きのあとで、ベランを倒すにはラブレンヌに散らばる8つの『時空のことわり』が必要な気がする、とマカの木。なんとなくそういう流れになるのは予想していたが流石に動機付けがテキトーすぎませんか?! 一応『ことわり』は真実を見極める力の源でマカの木の記憶でもあるとも言っているが。
- ベランが時の流れを狂わせたせいでマカの木の記憶もポッカリなくなってしまったという。その割に妙な記憶の改竄が起こっているのはどういうことだ。それもベランのせいなのか。なんも悪役のせいにするのはよくないぞ。しかしこのままでは世界は暗黒に染まりリンクは木ルートに進むことになる。それらを回避するためにも『ことわり』を集めねばならない。そういうことにしておこう。
- 最初の目的地はここから東のヨールぼち。墓地ね。冒険者の必需品として木の実ぶくろとアチチの実をマカの木から貰った。
「暗いトコロで アカリをつけたり 小さな木を もやすことができるの」
って木が説明するのちょっと怖いよ。ついさっき小さな木だった頃を見ただけに。
- 全体的になんとなく不安になる導入であった。ちなみにラブレンヌのマカの木にはフロルがいる合言葉の部屋への入り口が最初から開いている。引き継ぎ要素の一環である。合言葉が手に入ったら来ようね。
ヨール墓地
- なんだか世界の危機とは別の理由で大変なことになった気がするが気を取り直して墓地へ向かう。森の動物たちはネールがいなくなったことを悲しんでいた。当然のように動物たちがしゃべっている件については不問とする。
- ヨール墓地はすぐ近くにあった。ハロウィンっぽい雰囲気の枯れ木が並んでいる変な場所があるなと思ってはいたがそこが墓地だった。入り口に生えていた小さい木を燃やして侵入。
- 墓地に入ると急に少し暗くなる。多分ここだけ常に暗雲がかかっているのだろう。奥に行ってみるとT字型の鍵穴がついた門扉を発見。いつものやつ。墓石が並んでいる場所はなぜか地面が穴だらけ。穴の形がまっすぐではないので直線的なジャンプでは飛び越えられない配置。
- 孤立している墓石もある。近くにはニコニコ顔でランタンを持っているオバケがいた。満足そうな表情だが成仏はしていない微妙な立場のオバケか。
- 更に奥に進むとちびっ子が3人いた。どうやら肝試しに来たらしいが途中で怖気づいて逃げていった。お墓の奥にある木の下を探検しに行く予定だったようだが。
- 橋を渡って小島に行ってみるとそこも墓地。墓石のほかに『U』を逆さにした形の石が並んでいるがこれはなんだ。飾りか。
- 小島の墓地にあった小さな木を燃やすと地下への出入り口を発見。ドクロ型の床の両隣にある燭台に火をつけるとはかばのカギが出てきた。これでさっきの門が開く。
karayage