リンクの冒険・初見初プレイ
- 『神々のトライフォース』『初代ゼルダの伝説』をクリアしたので次は『リンクの冒険』をプレイ(もちろんNintendo Switch Onlineで)(詳しくは『神トラ』プレイ記録第1回参照)。最初に言ってしまうと大苦戦した。『冒険』の名は伊達ではなかった。ぬるゲーマーの筆者には大変つらい難易度。先にプレイした神トラと初代がピクニックならこちらはガチの山に運動不足の登山初心者が挑んだようなものである。オンラインの巻き戻し機能がなければ確実に投げていた。
- ちなみに今回は前知識ほぼゼロです。アクションの苦戦もあってノーヒントクリアは早々に諦めて攻略サイトに頼り切りになりました。これをプレイ記録として公開するのはいかがなものかと思ったがヘタクソがプレイするとこうなるんだという資料とでも思ってください。嗚咽。
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- ここまでの私のゼルダ歴:
夢をみる島(GB)→ブレワイ→ティアキン→神トラ→初代→リンクの冒険(いまここ)
★リンク先はプレイ記録 - ※このプレイ記録には上記タイトルのネタバレが多少出てきます。未プレイの方は注意。
今回のプレイは最序盤以降ほぼ全面的に攻略サイト様のお世話になりました。ありがとうございました。
ここまでのあらすじ
- いきなり盛り下がる前置きになってしまったがプレイ開始。タイトル画面はね、カッコイイですよ。シチュエーションは謎だが星空と湖を背景に崖の上に突き刺さる剣、そこに『リンクの冒険』のタイトルがドーーンと。ストーリーが背景のうしろを流れていくのもオシャレね。
- タイトルロゴは日本語だがあらすじは全部英語。そこは初代と同じだが、初代『ゼルダの伝説』のストーリーがシンプルだったのに対して本作の物語はすごいぞ。取説の冒頭にはリンクが冒険に出るまでの事情説明が11ページほどある(任天堂公式のゲーム紹介に載ってるバージョンでも9ページ分)。この内容はタイトルデモで数行語られた分を除くとゲーム内では一切説明はありませんのであらかじめ熟読しておかないと何がどうしてこうなったのか最後まで何も分かりません。ああ昔のゲームよ。説明書の重要性よ。挿絵も充実でゲーム機の電源を入れる前から気合が入りすぎている。
- お話は初代からの続き。ゲーム内容に直接関係する部分に絞って簡単に要約すると『ガノンのせいで荒れたハイラルをトライフォースの力でなんとかしたい』『その昔に呪いで眠らされた初代ゼルダ姫もなんとかしたい』『トライフォースは3つ必要(力と知恵はもうある)』『大神殿にある勇気のトライフォースを得るには先に6つの神殿の攻略が必要』という状況である。あんまり簡単じゃなかった。ついでにリンクが死んで生贄になるとガノンが復活するそうです。なんでやねん。関係ないだろ。俺とお前は。
プレイ開始
- ここから本当にプレイ開始。まずは名前登録だがセレクト画面に
NAMAE TOUROKU
と出ているのがじわじわ来る。上の名前表記は-NAME-
で英語なのがまた… - 名前はアルファベットと数字とハイフンとピリオドしか入力できないので『LINK』にした。ではスタート。
W A I T
- …というローディング画面のあと
LINK ・・・✕3
の画面が。そう、『リンクの冒険』は残機制のゲームなのだった!! ついでにレベルの概念もある(ATTACK・LIFE・MAGICの3種)。ゼルダシリーズの総合プロデューサーである青沼英二氏は2013年に『ゼルダのアタリマエを見直す』という今後の開発コンセプトを発表していたというが、シリーズ史的には1987年発売の第2作目の時点でかなりアタリマエが破壊されていた気がしてならない。(注・本作は青沼氏が開発に参加する前のタイトル) - なお取説18ページの
『リンクの命は3つ与えられている』
や「命がなくなるとオシマイだ」
と言っているリンクも相当おもしろい。取説で面白がっていると話が進まないのでこのあたりで… - 残機表示が終わるといきなり祭壇のような場所に出る。壇上に寝かされているのが初代ゼルダ姫である。前述の通りゲーム内での説明は一切ない。上にかかっている紫色の緞帳がマリオ3感がある。と思ったがマリオ3は1988年発売なのでこっちが先なんですね。へぇ。
- 姫がいる以外は特になにもありませんので左に移動してフィールド画面へ。そう、『リンクの冒険』は横スクロールのアクションパートと見下ろし視点のフィールド画面があるのだ!! 色々と異色すぎてビビるわよ。
- 一応道らしきものがあるのでとりあえず歩く。歩いているとオバケ的なやつが音もなく出てきてリンクに迫ってくる。どう考えても敵だと思ったので逃げたが結構動きが速いので追いつかれる。追いつかれたら横スクロール画面になる。なったはいいが草が数本生えているだけで何もないし誰もいない。ど、どういうこと??
- 何もないのでそのまま移動。画面端に来たらフィールド画面に戻った。本当に初見なのでまったく意味が分からなかったが要するにこれが本作の戦闘パートだったんですね。今は偶然なにもない場所で敵(オバケ)と接触したので意味不明だったが森の上でオバケに触ったらちゃんと敵が出てきてやっと意味が分かったよ。赤い蜘蛛の敵がかなりスパイダーなマン風だったのが少しだけ気になった。
W A I T
- 道なりに進んでいたら町らしきものがあったので入ってみた。入ってみたらローディング画面になった。先に言っておくがこのローディング画面は最後まで何度も何度も見ることになります。Switch版では必要ないもののはずだが当時の雰囲気を味わってもらうためにあえて残しているのだろう。ありがたいのか何なのか。
ラウルの町
『ラウルヘ ヨウコソ!』
ティアキンをクリア後に知ったんですけどラウルの名前の元ネタってこれだったんですね。より正確に言うと『時のオカリナ』の登場人物名が本作の地名から取られていてそっちが元ネタではないかという(この件はオンライン版『リンクの冒険』力持ちバージョンの説明でも言及されている)(なお今回は普通バージョンでプレイしてます、念の為)- 脱線したが町の中も横スクロール画面で表現されている。通行人もいるぞ。話も聞けるぞ。まずは通りかかったお姉さん達に話しかけてみよう。
「コンニチワ」
あ、こんにちは……「シラナイワ ゴメンネ」
何が?「ソノ クリスタルヲ シンデンニ モドサレルノカ! キタニアル トンネルヲヌケナサイ」
やはりファミコンのゼルダは老人のほうが頼りになる。クリスタルというのは例の大神殿の結界を解くために必要なものですね。これを6つの神殿の最奥にある石像におさめないと大神殿には入れない。昔のハイラル王が勇気のトライフォースを持つ資格を有する者を選び出すためにそういう仕掛けをしたのである。取説情報。ゲーム内では一切説明がないので取説を読んでいない人には北のトンネルに行けという情報以外意味不明である。どうでもいいけどこのクリスタル情報知ってるのってハイラル王家に近い人だけじゃないんですかね。このばあさん何者だ。- 民家にも入れるぞ。
「ミッツノ チカラノ レベルガ ソロエバ シンノチカラト ナルゾ!」
これは前述の3種類のレベルが同じ数値じゃないとリンクが死んだ時に一番低いレベルに揃ってしまうという仕様のお話ですね。今回はオンライン版のどこでもセーブ機能や巻き戻しを最大限利用するのであまり関係ないです。 - 画面端まで行っても町は続く。案外広いな。
「ハンマーガアレバ ミチヲフサグ イワヲ コワセルンジャガ..」
町に入る前にまさにその道を塞ぐ大岩を見た。あんなもんがハンマー1本でどうにかなるとは思えないが。 「シンデンニユクマエニ アタシノ ウチニキテ ジイチャンニ アッテ」
若いお姉さんにじいちゃんを紹介される。どういうシチュエーションだ。- お姉さんについていって家の中に入る。
「マチヲ ミツケタラ ソノマチノ マジシャンニアッテ マホウヲ オソワルトイイワ!」
なんと今作のリンクは魔法が使えるのである。だからMAGICの概念があるんだね。あとこの世界では魔法使いのことをマジシャンと言うのが分かった。間違っちゃいないが。文字数制限とか色々あるのだろう。 - 家の奥に行くと地下室に出た。かなり地下面の雰囲気。奥にはいかにもな感じの赤いローブを着た老人がいた。
「シンデンハ パラパサバクニ アル コノマホウデ ミヲマモルガヨイ」
画面がチカチカ光ってSHIELDの魔法を覚えた。使用MPは32。最初に覚える魔法にしては消費が重いのではないか。 - 地下室を出て別の民家へ。
「パラパノ シンデンデ ローソクヲ トッタラ ニシノ トンネルカラ ツギノシンデンニユケ」
ヒントと言うよりかなり指示。このあと町を出て右上の洞窟に入ってみたら真っ暗だったのでローソクが要ることは理解した。言う通りにしたほうがいいだろう。
苦難の幕開け
- というわけでこのあたりから本格的に探索が始まる。とりあえずレベルを上げておいたほうがいいんだろうな、と思い積極的に敵と戦い全部のレベルを2まで上げた。
- しかし、なんというか……この剣、短すぎない? 取説のストーリー説明によれば確かにこれは初代ゼルダの最強装備であるマジカルソードで間違いないはずだが(盾はマジカルシールド)使用感はほぼ果物ナイフのそれ。強さも初期武器並みで前作での頼もしさは少しも感じられない。一応HP満タンで剣ビームも出るのだがそれも果物ナイフ規模の長さ。
- でもまあ、まだ最序盤だ。このあともっと強い剣が出るまでの辛抱だ。このとき私はまだ希望を持っていた。それがあんなことになるなんて……(つづく)