ふしぎの泉
- いよいよ終盤、というところだがちょっと寄り道。闇の世界のピラミッドのヒビ割れが気になる。特殊な爆弾で壊せそうという話だったがそういえばバクダン屋というのがあったではないか。消費アイテムはなんだかんだ買わなくても補充されるので店の存在を忘れていた。
- 爆弾屋に行ってみたら新製品ということでピンク色の爆弾が追加されていた。お値段1個で100ルピー。通常のは30個で100ルピーなので結構な高級品。
- もちろん買った。
「ありがとうございました。そのバクダンは、Aボタンできりはなせます。お忘れなく…」
なんのこっちゃ、と思ったらピンクの爆弾はアイテム欄に入るやつではなくリンクの後ろについてくるやつだった。いつぞやの青紫色の宝箱と同じ仕様。
- ともかくピンク爆弾を例のヒビ割れまで連れていってAボタンで切り離した。爆発と共にピラミッドの壁に穴が開いた。
- 中にあったのは『ふしぎの泉』でした。アイテムを投げ入れろと。またですか。とりあえず弓矢を投げ入れたら……太めの大妖精が出てきた。そういうのもあるのか。
- 例によってこれを落としたのかと質問されたので正直に答える。あなたは正直な人、ということで銀の矢をくれた。
「ガノンに、とどめをさすには これがぜったい必要なのよ!」
なんでそんなもんがこんなところで手に入るのか!? 今までは比較的親切設計だったのに急に昔のゲームのような唐突な不親切さが出てきた。昔のゲームなので仕方がない。えぇ…
「私がちょっぴりふとめなのはガノンの魔力のせいなんだから きっと、ガノンをやっつけてね」
はい。
ガノンの塔
- このあと他のアイテムも泉に投げ入れてみたら剣も強くなった。やったぜ。気は済んだのでデスマウンテン山頂に向かう。このへんはライネルみたいなのがウロウロしていて危険だ。みたいなの、というかライネルか。これ。ブレワイ&ティアキンではミニボス的扱いだったが初期はこんな感じだったのか。大出世したな。
- ガノンの塔に到着。相変わらず七色にギラギラ光るゲーミングタワーだが7人の娘さん達の力で結界が破られるとゲーミングではなくなった。正確にはゲーミング結界だったらしい。
- 入り口も出てきたので入る。玄関の大広間にはトライフォースを両手で大事そうに持つ豚頭の石像が6体。ちょっとかわいい。
- しかしマップの広さと仕掛けの数々はかわいくなかった。塔というだけあって地下1階~7階まである。ワープ魔法陣や落とし穴を使った迷路などもあり面倒臭さは十分。
- 終盤だけあって復活ボスも登場。まずは6体の鎧のデグアモスが出てきた。床がツルツルなのが厄介だが武器が強くなっているのであっさり倒してしまった。再戦用にHPとかに調整が入っているかは知らん。
- 戦闘後開いたドアの先で大きな鍵を入手。そして大きな宝箱から『あかい服』を手に入れた。青い服の上位版である。帽子の色は紫。ダメージ軽減だが派手さは増加した。リンクの髪の色ピンクだし…
- 探索はまだ続く。次の復活ボスは砂漠のラネモーラ。弾を撃ってくる顔型の砲台が設置されている以外の強化は無し。普通に倒す。その後見えない床の部屋が出てきたが巻き戻し機能を使って無理矢理突破。塔が広くて疲れが出てきている。
- 今まで使った仕掛けは全部出すぞの勢いで本当に色々出てくる。3体目の復活ボスはヘラの塔のデグテール。足場が狭くなっているのが辛いところだが2度攻撃しただけで倒せた。
- そんなこんなでついに7階に到着。いかにもボス部屋という部屋の手前の廊下に火がついた燭台が並んでいる。2台だけ位置がズレているものがあったので何かあるのかと思って押したり引いたりしてみたが何もありませんでした。なんでだよ。
- 釈然としない思いを抱えつつドアを開けると待っていたのは司祭アグニム。
「ホッホッホ、よくぞここまでまいられました、リンク殿。もう1度お会いできてわたくしとてもうれしゅうございます。」
「しかし、3度目はないと、思いしりなさいっ!くたばれ~っ!」
爆笑。なぜかツボに入ってしまった。テンションどうなってんだ君。最後の「くたばれ~っ!」が非常に高ポイント。
- 最終盤のボスなのでね、真面目にやりましょうね。今回のアグニムさんは3体に分裂して襲いかかってくる。2体は幻で本物は1体だけ。魔法の弾を打ち返して反撃するのは初戦時と同じです。打ち返すための位置取りがちょっと大変。
対決・ガノン
- アグニムは倒れた。その体の上に青い豚頭の幻影が浮かび上がり青いコウモリに変化。そのまま何処かへと飛び去っていった。
- すかさずオカリナの鳥を呼んでコウモリを追いかけるリンク。青コウモリは闇の世界のピラミッドの上空に飛来。そのまま勢いをつけて落下し石造りの床をバーーンと突き破った。えぇ……?
- プレイヤーの困惑はともかくリンクもピラミッド頂上に到着。特に説明はないがこの穴の先に行くべきなのは間違いない。コウモリが開けた穴に落ちていくリンク。そこで待ち構えていたのは青い豚頭の男・魔王ガノンだった。
「きさまの様なコゾウに、ここまでおいつめられるとは思わなかったぞ!」
床にトライフォースが描かれた一室でガノンと対峙するリンク。闇の司祭アグニムはガノンの分身だったらしい。光と闇の世界を支配する望みを叶えるべくガノンはリンクに三叉の槍を向けた。ラスボス戦だ。
- ガノン戦はラスボスだけあって第○形態的に段階を踏む感じのボス戦である。最初は得物のトライデントを投げて攻撃。次は火の玉を放ってくる。円形に展開した火の玉がバリア的な働きをするのと炎がコウモリに変形して飛んでくるのとで地味に厄介。目に見えない短距離ワープ的な移動技も使ってくるようになる。ついでに床の外周が消えて落とし穴になるという魔法なのか罠なのか分からんやつも。ブラインドといいこの世界の盗賊は魔法職も兼ねてるんですか?
「コゾウ、なかなかやるなっ! だが、この闇の秘術、お前にやぶれるかな…ゆくぞ!」
今度はなんだ。様子をうかがっているとボス部屋の明かりが消えた。闇ってそういうこと? 直接的すぎやしませんか。と思ったらガノンの姿が消えた。秘術っぽい要素もあって安心した。
- 姿が消えたまま攻撃してくるガノン。ところで部屋の下側に火がついてない燭台が2つありますね。両方に火をつけたらガノンの姿が見えた。なるほどね。火は時間経過で消えてしまうがそうなる前にガノンを攻撃すると青くなり少しだけ動きが止まる。
- しかしこれを何度繰り返してもガノンにダメージが通っている気がしない。つまりここで銀の矢を使うのか。結構時間が経ってから気付きました。
- 燭台に火を点け直しつつ矢を数発当てるとついにガノンを撃破。特にセリフとか無し。部屋の奥側の壁にあった豚面のレリーフが消えて出口が出てきた。
神々のトライフォース
- 出口から差し込む光に向かって歩き部屋の外へ。そこはトライフォースが収められている聖域だった。3つの黄金の三角形が回転しながらリンクに語りかける。
「ようこそ、リンクよ…。私は、トライフォースの精 … … …」
- 神々が与えた黄金の力・トライフォースは触れた者の心の中の願いを叶える。それが正しい心の持ち主でも悪しき心の持ち主でも。その者の願いが強いほどトライフォースはその力を発揮する。
- 世界を手に入れるというガノンの望みは悪しき願いだった。その結果として聖地は闇の世界と化してしまったが、ガノンが倒れたことでその野望と共に闇の世界も消えゆくだろう。
- そして今、トライフォースは新たな持ち主を待っている。
「さあ、ふれてごらんなさい。あなたの心にある願いのままに … … … …」
- 宙に浮いていた3つの三角がひとつに集まりリンクの前に降りてきた。台座に上がり黄金の力を手にするリンク……
- というところでエンディング。光の世界のハイラル城には死んだはずのハイラル王と囚われていたゼルダ姫&7賢者の子孫の娘たちが集まっていた。教会には敵にやられたと思われた神父が無事な姿で立っている。
- これまでリンクが出会った人々が次々と登場。サハスラーラは家族が待つ家に戻り、カカリコ村にも平穏が戻った。変なおじさんは盗賊業を再開。闇の世界にいた子鬼君とボール君は人間の姿に戻り友達になった。命を落としたリンクのおじさんも家に帰ってきた。なんとオカリナの少年もおじいさんと再会を果たした。他の人達も平和に過ごしている。
- つまりリンクが望んだのは、ガノンがトライフォースを手に入れたことによって歪んでしまった全てを正しい状態に戻すという感じの願いだったんでしょうか。考えてみればこれ以上に「正しい」選択もなかなか無い。人間には黄金の力は過ぎたものだったってことですよね。余計なことを願ったりせずに聖地に置いておくのが最良という。ガノンの願いだって本人の望み通りに叶ったわけではないしな。そもそも正しいとか悪いとか誰が決めているのだ、と考えるとやっぱりこの選択が一番だったんじゃないかと…
- 最後にリンクは役目を終えたマスターソードを迷いの森の台座に戻し、退魔の剣は再び永遠の眠りについた。めでたしめでたし。さっぱりしているが良いエンディングだった。オカリナ少年復活はちょっと胸に来た。
- 最後の最後にクリアまでの死亡回数が表示。巻き戻し機能を存分に活用したおかげで1回しか死んでないことになっていた。ズルだ。しかしズルのおかげで無事に世界が救われたのも事実である。正しさとは一体何なのか、みんなで考えてみましょう。
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- というわけで『神々のトライフォース』初挑戦の記録(ズルあり)でした。感想ですが、普通に楽しかった。スーファミ時代のゲームであるが変に理不尽なところとか不便すぎるところもあまりなく最初から最後まで楽しかったです。次は初代『ゼルダの伝説』をプレイします。
- (プレイ期間:2024年12月前半)
karayage