『時空の章』プレイ開始
- 『大地の章』から続き。ホロドラム地方を四季崩壊の危機から救ったリンク。次はラブレンヌ地方を冒険することになった。ゲームボーイのゲームで同一タイトルが2バージョンあると聞くとどうしても『ポケモン』のバージョン違いを連想してしまうが本作の『大地』『時空』は完全に別のストーリーです。『赤』だとニャースが出ないとかそういうレベルの違いではなくメインヒロインから悪役まで全部違う。なにげに謎解きなどの作風も結構違う気がする。ネタバレですが手に入る装備アイテムも一部違いがあったりする。両方の章を続けてプレイしても攻略面でも飽きがこないように配慮している感じがあります。
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- ではスタート。ストーリーは同じですがタイトルデモは微妙に共通。馬に乗って謎の白い城に来たリンクがトライフォースを発見し試練を受けるところまでは(合言葉を入れる前なので)同じ。リンクが訪れた時間帯が『大地』が昼で『時空』が夕方という違いはある。
- もちろん今回はセーブデータ引き継ぎで遊びます。『大地の章』クリア時に出た20文字の合言葉を入力してゲームを開始。すると最初からツインローバが登場。
「闇の将軍ゴルゴンよ オマエの死は このツインローバがムダにはせんぞ」
おお、ちゃんと続きだ。左側で燃えている赤い炎が例の『滅びの炎』ですか。大魔王復活のために次は『嘆きの炎』『絶望の炎』そして『聖なる生贄』が必要だそうです。嘆きの力とか絶望の力じゃダメなんすか。
『えらばれし勇者よ われらの しれんを うけよ!』
一方そのころリンクは再び暗闇の中を落下中。またですか。
- 気がつくと見知らぬ場所にいた。ちょっとした森という感じ。見たことがない形の木々が生えている。
「ヒエ~~~!」
おばちゃんの絹を裂くような悲鳴が聞こえた。行ってみるとゼルダ姫の乳母・インパがタコ型の魔物に取り囲まれているではないか!……インパさん、なんか青くない?
- 怪しい。怪しいが一応助けに行く。だが魔物たちはリンクが何をするでもなく逃げていった。
「あぶないトコロを ありがとう たびの人 ところでアンタ なまえは?」
怪しいぞ!!!!
- リンクの左手にある▲のアザを見て魔物が逃げていったのだろう、と雑な説明をするインパ(仮)。どう見てもそんな感じじゃなかったでしょ。自身をハイラルの王女ゼルダ姫の乳母だと説明するインパ。知ってるってば。怪しさしかない。ゼルダ姫に頼まれてネールという歌姫を探しているとのこと。それだけは本当っぽいな。正体が予想通りなら。
- 青インパを連れてネールという人を探しに行くことになった。森の中にはしゃべる白いサルが住んでいる。
「ここは いいトコロだウキッ! みどりは おおいし いごこちが いいウキッ! このまま 時がとまればいいのに!」
なんでそんなフラグ立てるの?
- そこからちょっと進んだところで青っぽい色の岩を発見。▲のマークが彫り込まれている。それを見るなり駆け寄る青インパ。この岩が目印らしい。何の目印?
「リンク 悪いんだけど このいわを どけてくれないかい? わたしじゃ… ちょっと… ちょっとね…」「ちょっと ムリなんだよ…」
言いながら少しずつ岩から後ずさる青インパ。怪しさが十割。
- いやだなー、どうなるか分かっててこういう展開に乗るの。別画面に逃げようとしたら
「どこへ いくんだい!」
とか怒られるし。インパおばちゃんはそんなこと言わない。
時の巫女ネール
- どければいいんでしょどければ。仕方なく岩を退けて先に進んでいくと、森の動物や子供たちに囲まれながら歌を歌っている青髪の女性がいた。彼女が歌姫ネールらしい。
- ネールの歌は動物たちに大人気。場所を開けてもらってネールと対面するリンク。切り株に腰掛けて気持ちよさそうに歌う一枚絵が出た。やはり前章同様ヒロイン登場時の演出は気合が入っている。
「アンタたちが ハイラルの つかいの人だな!」
最前列で歌を聞いていたマント男子のラルフが話しかけてきた。彼も伝書バードの知らせを受け取ったらしい。ネールの幼馴染だそうです。ふーん。
「はるばるハイラルから きて いただいたのですね」「はじめまして わたしがネールです」
あらためて自己紹介するネール。ラブレンヌに災いがもたらされると聞かされて心配していたという。その会話を物陰から聞いている青インパ。怪しくないところがない。
「しんぱいすんなよ ネール! オレがついてるだろ!」「どんなヤツがきたって イッパツで おいはらって やるからさ!」「リンクにゃ わるいが でばんは ないぜ」
そんな感じのキャラなのかね、ラルフ君。青春だなァ。頑張れよ。
「ごめんなさい リンク ラルフったらいつも わたしのことになると こうなんです」
青春だなァ。しかしネール自身も邪悪なものの気配を感じてはいるようだ。
- そのネールの言葉を聞いて物陰から青インパが悪そうな顔で忍び寄ってきた。
「ハーッハッハッハ!!」「そのとおり! たいしたもんだよ! アンタ!!」「さすがはうた姫… いや! 時のみこネール!」
ほらーーーやっぱり。言ったじゃん。なあ。言ったのに。
- 分かっていても運命は回避できない悲しさ。突然うずくまったインパの体から怪しげな影が出現。何らかの術を使って森の動物たちを吹き飛ばしてしまった。残ったのはネールとラルフとリンクと倒れたまま動かないインパのみ。
- 3人の前にあらわれた影は一人の女性の形をとった。…それ帽子?髪型? とにかくすごいファッションだ。公式サイトにイラストがあるので是非見てみよう(※ゼルダ姫の右側の人)。ドット絵に起こすの大変だったでしょう。
「リンク ありがとうよ! オマエのおかげで 聖なる結界をとおることが できたんだからね!」
ああやっぱり。「闇のしさいベラン それが アタシのなさ!」
やはり闇の司祭ともなるとファッションからして違うのか。絶対関係ない。
- 司祭ベランの目的は結界を破ることだけではなかった。ふたたび影の姿になったベランはネールのもとへ忍び寄り、その体を乗っ取ってしまった。ネールも先程までのインパ同様に青みがかった姿に。元々色々青かったけどそういう問題ではない。
- 激昂してベランに剣を向けるラルフ。しかしベランは攻撃すればネールも死ぬよと嘲り笑うのみ。うーん、悪いやつだ。ゴルゴンさまとは別方面に悪い。
- ネールは時を司る時の巫女。彼女の体を乗っ取ったいま、巫女の力もベランのもの。
「時をさかのぼるのも じゆうじざいさ!」
そう言いながら高台にワープするベラン。近くの地面に魔法陣のようなものも出現した。
「さあ あたらしいじだいが はじまるよ」「暗黒じだい というなの あたらしい じだいがね!」
うまいこと言ったのか言ってないのか分からんがとにかく何かする気だ。ベランの高笑いと共に隣の魔法陣が渦を描き始める。ネールの姿はその中へ消えた。「むかしへいって すきほうだい やらせてもらうとするよ!」
- ベランが過去の世界に行った途端、世界各地で異変が起き始めた。若い男女のカップルの男性のほうが突然ヒゲのおじいさんに。森に住むおサルの群れが1匹、また1匹と消えていき、最後は全員が消失。家の中で駆け回っていた小さな男の子が突然石のように固まる……
- これはタイムパラドックス的な何かが起きているに違いない。こうなったのもリンクが結界の岩をどかしたせいです。あーあ。だから言ったのに。
- 幼い頃から見守ってきたネールを失ったラルフは激しく動揺。オレが必ず助け出してやるからなと叫びながら単身飛び出していった。大丈夫かなあ。
- ここでやっとインパの目が覚めた。言うまでもないがニセモノとかではなくホロドラムから駆けつけたインパ本人である。ここまで様子がおかしかったり体が青かったりしたのはベランに体を乗っ取られていたせいだ。もちろんリンクのことも覚えている。
「ホロドラムを すくった アンタのことを わすれるはずが ないじゃないか」
うん。
- 時の巫女に不吉な影が近付くのを感じたゼルダ姫は彼女をハイラルに連れてくるようインパに頼んでいたらしい。このあたりの事情は『大地の章』と同じか。手遅れになるところも含めて。ベランに乗っ取られている間も体の持ち主の意識はある感じらしいのがイヤですね。
- ベランはネールの体を使って昔の世界でよからぬことを企んでいる。ホロドラムの次はラブレンヌの危機だ。
「アンタには ツライおもいばかり させているけど… でも アンタほど たよれるコは ほかには いないんだよ!」
おばちゃんにこうまで言われちゃ仕方ない。助けに行きましょう、ネールを。
- というところでゼルダ姫に託されたという木の盾をリンクに渡すインパ。そういえばセーブデータ引き継ぎなのにアイテムは何も持ってないんですよね。ルピーもない。無一文。これも
カプコン トライフォースの試練なのか?
- 続けてインパはレンヌの町のマカの木に会うようリンクに伝えた。こっちの地方にもいるんですね、マカの木。ラブレンヌの守り神だそうで。この世界の守り神はあんまり頼りにならない気がするが今回はどうだろう。
- インパおばちゃんはこの森の東にあるネールの家で待つことになった。といったところでオープニングおわり。ここからラブレンヌでの冒険が始まるぞ。続く。
karayage