嘆きの炎
- いよいよ最終盤。リンクが暗黒の塔に足を踏み入れるとそこにいたのはヘルメット姿の工事のおっさん。
「ここから さきは キケンだ どこから ともなく まものが 出てきて すみついて いるんだ」
なんでまだいるんだよ!!!!!!
- 流石に笑ってしまった。お父さんが帰ってこないとか言ってる子供がいたがまさかこの人のことじゃあるまいな。帰りなさいよ家に。しかしブラック企業に頭をやられて判断力がなくなってしまう人も多いゆえ冷静になると笑うに笑えないのだった。社会…
- ちなみに彼がここにいる理由はちゃんとあります。これに続くセリフ
「上にいこうとしても とちゅうでまよってしまうし いったい どうなってるんだ?」
が今後のヒントなので。
- さて攻略開始。といっても魔物が1種類ずついて倒して進むのは前に確認した時と同じ。問題はあの3つの入り口がある部屋だ。ここから先に進めなかったんですよ。
- しかし今回は違うぞ。入り口の前でリンクが大きなマカの実を掲げると、宙に浮かび上がった実から8つの時空のことわりが飛び出した。マカの実と『ことわり』たちが力を開放すると3つあった入り口は中央のひとつだけに。
- というところで場面転換。はい、嘆きの炎も燃え上がってしまいました。青い炎が人間の頭を模した不気味な燭台の上で燃え盛っている。残るは絶望の炎ただひとつ。火の前でツインローバの笑い声が響き渡る。
「3つの炎が そろい 「聖なるイケニエ」をささげたとき 闇をさまよう大魔王が このあかりを目ざし よみがえる!」「ウヒャヒャヒャヒャ!」
大魔王、蛾のような生態だったと判明。だから○○の力を○○の炎に変換する必要があったんですね。なんて回りくどい伏線回収なんだ。
決戦・暗黒の塔
- それはそれとして暗黒の塔の最上部に足を踏み入れるリンク。ここからは本格的にダンジョンな感じか。人の頭の形の新しいブロックが迷路のように並んでいる。
- 迷路のように、というか本当に迷路です。階段を利用しためんどくさいタイプの。魔法使いタイプの雑魚敵は壁無関係に攻撃してきて迷惑だ。
『シンジツハ ナンジノ セナカヲ ミツメル』
唐突なフクロウ像のヒント。迷路の終点と思われる上り階段をあがると上り階段だらけの部屋に出た。そしてリンクの周囲に大小の4つの炎が出てきてフヨフヨと動き回る。なにこれ?
- 要するにこの炎がヒントです。リンクの背後にある炎の後をついていくと正解の階段にたどり着けるという仕掛け。他の階段に登るとライネルがいる部屋に送り込まれます。惑わすなあ。
- 正解の階段を登ると以前ベラン入り女王が闇の力を吸収していた階に到達。その奥の部屋に進むとアンビ女王とラルフがいた。
- アンビ女王に取り憑いたベランはラルフに剣を突きつけられても意に介せず彼に向かって前進していく。間合いを取りながら後ずさるラルフ。
「オマエは たしか…アンビの しそんで ラルフとか いったっけね…」
バレてるじゃないですか。
- 覚悟をもって立つラルフを雑魚と呼び鼻で笑うベラン。この体はお前の先祖の体。女王を斬ればどうなるか分からないほどバカじゃあるまい。
「それでも このアタシと やろうってのかい?」
- だがラルフは女王を倒せば自分がどうなるかなど百も承知。
「たしかに じぶんが きえちまうのは コワイ…コワイさ! でも ここで やらなきゃ 生きのこれたとしても オレが オレじゃなくなっちまう それじゃ イミが ないんだよ!」
よく言った!!
- 大切なこの時代の人達と大切なネールを守るためラルフは女王に立ち向かった!……しかしベランの力は強大だった。何をされたのかも分からないまま一瞬で床に転がるラルフ。そんなあ。
- リンクの到着に気付いたベラン。やさしいアタシが手加減してやったからラルフにはまだ息があると嘯く。どの口が。ベランはリンクに対してもアンビ女王の体を人質として扱ってくる。
「オマエ まさか じぶんの手で たいせつなトモダチを けしちまおってんじゃ ないだろうね! ハーッハッハッハ!!」
うーん、邪悪。
- 倒れたラルフに話しかけるリンク。ベランが言う通り息はあるが。
「そのこえは リンクか…オレ…ダメだったよ…」「ヘヘッ カッコわるいよな…ネ、ネール…」
そんなこと言うなよ!!カッコイイよお前!! なんならリンクより主人公してるまである。しゃべらない系主人公の悲しいところでもありますね。
闇の司祭ベラン
- 奥の広間に去ったベランを追う。
「ワザワザ ちゅうこくしてやったのに おってくるなんて ただの イノチ知らずなのか とんだマヌケなのか…」
だまらっしゃい。ラルフの分も戦うぞ。トカゲ人間への怒りもここで晴らさせてもらうからな。
- 急に関係ないことを言い出したプレイヤーはさておき闇の司祭ベラン戦。前回と同様に直接攻撃をするわけにはいかないのでまずは豆鉄砲を装備。ベランは一つ目のクモ的な魔物をけしかけてくるのでそれを避けつつハテナの実を当てる。倒れた女王に入れ替えフックを使って以下略。
- ここまでは前と同じだなあ。何度かベランにダメージを与えたところで
「クッ…まさか このアタシが こんなボウヤあいてに まけるなんて…」
と言い残しベラン逃走。あれ?もう終わり?
「おお! そちは リンク! いったい どうしたというのじゃ?」
アンビ女王が立ち上がった。青みも消えていて本当に正気に戻った様子。今までのことは悪い夢を見ていたような感覚で覚えていないようだ。まあ本人にとってはそのほうがいいのかもしれないが今後の村人との関係を思うと複雑だ。「邪悪なる者に カラダを のっとられてしまったような…」
何も覚えていないと思いきや肝心なところは割と正確に把握していた。ちょっと笑っちゃったよ。そうなんですよ。お気の毒に。
- そんなアンビ女王に今すぐここから逃げるよう伝えるリンク。
「どうやら よほどのことのようじゃ そちの 目をみればわかる」
判断力はあるんだよなあ。操られてさえいなければ。
- 素直に広間から立ち去る女王。その姿を見送るリンクの背後を狙ってベランの影が飛びかかってきた。今度はリンクに乗り移ろうとしたようだがリンクは直前で気付き回避!
- 影から人の姿に戻るベラン。
「このすがたで オマエにあうのは なんどめだろうね」「けど これもまた ほんとうの すがたってワケじゃないんだよ」「アタシを 本気にさせたこと こうかいするがいいさ!」
- そう言ってベランは何らかの術を使い始めた。光が広間を満たしたあとその場にいたのは虫のような羽を持つ人型の魔物。触覚もあるので本当に虫形態と思われる。虫タイプの悪の女幹部を想像していただければ大体合ってます。
「この 闇のしさいベランが ほんとうの きょうふってやつを おしえてやるよ!!」
さあ今度こそベラン最終戦だ。多分。流れ的に。ところで虫形態ベランが出たところで部屋のあちこちに黒いリンクが何体も出現したんですが。目だけが赤く光っており見るからに敵。
- これアレじゃないですか、『リンクの冒険』の最後に出てきたリンクの影のオマージュじゃないですか。もしくはダークリンク。このゲーム作ったカプコンの人、ゼルダシリーズ好きすぎるのでは? リンクの影たちはリンクの上下左右の動きをちょうど反転させたような動き方をしてくる。特に攻撃などはしてこないが接触するとダメージを受ける。一言でいうと邪魔です。
- そんな中をベランは素早く飛びながら魔法弾などを放ってくる。だが今までのような小細工はしてこないので普通に剣攻撃が効く。斬れ斬れ、たたっ斬れ。
「この アタシが こんな、こんな目に あうなんて…」
やったか!? 強烈な光を放ってベラン消滅。そこにネールやラルフたちがやって来た。次々とリンクに声をかけてくる。
「さすがに こんかいは オレも もう ダメかとおもったけど ネールがいたんじゃ いつまでも たおれているワケにも いかないしな!」
ぶれないやつ。さては体が痛むのにネールに心配をかけまいと無理をしているな。青春だなァ。「もっと しゅぎょうして オレひとりでも ネールを まもれるように なってやるぜ!」
頑張れよ。
- ベランが倒れたことで乱れた時の流れも元に戻るはず、とネール。
「さぁ 村へもどって ようすを見てみましょう」
- 暗黒の塔を出ようと歩き出す3人。だが奴はまだ生きていた。
「このまま にがしゃ しないよ!」
声が聞こえるのと同時に辺りに岩がゴロゴロと降り始めた。異変に気付いたリンクはネールとラルフの背を押して先に塔から逃がすのに成功。だがそのリンクを狙って今度は赤い手の魔物が迫る。隙をつかれたリンクはそのまま手に連れ去られてしまった。
- 暗闇で気がついたリンクの前にベランが出現。顔だけ。
「ひとりで にげようなんて ずいぶんと つめたいじゃないか」
邪悪な顔で笑いながらリンクに語りかけるベラン。「オマエのおかげで アタシの もくろみは すべて だいなしさ」「できれば なりたくなかったよ こんな みにくいすがたにはね」
「この クツジョクは オマエの死で あがなってもらうよ」
次はリンクが絶望と死の恐怖を味わう番だ。暗闇が晴れると変わり果てたベランの姿がそこにあった。えーと、なにこれ。人面のカメ? カメというのもなんか違う気がするが大体カメ。醜いというからブヨブヨの肉塊とかそういう系のかと思ったらシュール路線な感じだった。
- なんともコメントし辛い。割と最悪の悪役とはいえ容姿を気にしている相手にあれこれ言うのは多少はばかられる。言ったけど。さて今度こそ本当に最終戦。カメ形態のベランは意外と身軽でピョンピョン飛び跳ねながら移動する。着地のときに瞬間的に周囲の地面をボコボコと腐らせてダメージゾーンにするため不用意には近寄れない。時々甲羅から顔を出すのでそこが攻撃チャンス。
- しばらく攻撃を続けていると今度は人面の蜂に姿を変えるベラン。どれが真の姿なんだ。なんというか人に乗り移りすぎて本来の自分の姿を見失ってしまった的なバックグラウンドを想像させるものがあるが特にそういう設定はない。妄想。
- またカメ形態に戻ったところで最後の一撃がベランに入った。
「カ、カラダが くずれていく… けど もう おそいよ」「アタシのやくめは 時のながれを くるわせ ニンゲンどもを なげきのそこに しずめてしまうこと…」
そうして集めた嘆きの心は既にツインローバのところに届いている。まあもう燃えてましたからね、嘆きの炎。
「リンク ひとあしさきに じごくで まってるよ…」「だ、大魔王ガノンよ 世界に や…み‥を…!」
ついにベランは消えた。しつこいヤツだった。色々な意味で。
-
karayage