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「理解できない」ことは本質的にホラーである。
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小学生の頃の話をします。当時クラスの一部で漫画を描くのが流行っていた。自由帳に鉛筆で描いたものを友達と見せ合ったりする他愛もない遊びだったが、ある日クラスのボス的な女子らに囲まれて「学校で漫画なんか描いちゃいけないんだー」となじられるイベントが発生した。漫画を描いていた生徒は他にもいたのに囲まれたのは自分だけである。突然の理不尽にわたしはショックを受け、家で一人泣いた。何が起きたのか分からなかったし怖かった。
大人になった今なら断言できるが、原因は嫉妬である。格下の陰キャが「なに描いてんの? ふーん面白えじゃん」などと言われているのを見て生意気だ、目障りだとでも思ったのだろう。事件前にも嫌味や悪口を言われたこともあったので以前から目をつけられていた可能性が高い。
しかし当時のおれにはそういうことは分からなかった。生まれつきアホかつ他人に興味がない性格だったのもあるが、まず「嫉妬」という概念を理解していなかった。そんなバカなと言いたくなる人もいるかもしれないが本当にそうだったので仕方がない。人生経験といえば聞こえはいいが普通にトラウマになったので似た状況を察知したら過剰に警戒してしまうようになった。
そんなわけでわたしは嫉妬の感情がとても苦手である。そもそも自分より凄くて偉くて恵まれている人間などこの世に億単位でいるのに、そういう人を妬まず目に見える範囲の人を妬むのは「身近な人は直接足を引っ張れるから」以外に理由は無い。つまりダサい。「羨ましい」と思うのは人として普通のことではあるが、その感情を他人への攻撃に変えるのは言うまでもなくアウトである。
などと書いてきたがわたしにも人を羨む感情が皆無というわけではない。『ジョジョ』の第五部で康一くんが『ヘブンズドアー』の能力でイタリア語が喋れるようにしてもらったのは滅茶苦茶羨ましかったし、第四部に登場したスタンド『エニグマ』(物を1枚の紙にする能力)が喉から手が出るほど欲しい。あれがあったら家に転がってるガラクタや積んでる本が全部片付く。しかしスタンド使いになるとスタンド使いとの戦いに巻き込まれるのでスタンド使いにはなりたくない。以上です。
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小学生の頃の話をします。当時クラスの一部で漫画を描くのが流行っていた。自由帳に鉛筆で描いたものを友達と見せ合ったりする他愛もない遊びだったが、ある日クラスのボス的な女子らに囲まれて「学校で漫画なんか描いちゃいけないんだー」となじられるイベントが発生した。漫画を描いていた生徒は他にもいたのに囲まれたのは自分だけである。突然の理不尽にわたしはショックを受け、家で一人泣いた。何が起きたのか分からなかったし怖かった。
大人になった今なら断言できるが、原因は嫉妬である。格下の陰キャが「なに描いてんの? ふーん面白えじゃん」などと言われているのを見て生意気だ、目障りだとでも思ったのだろう。事件前にも嫌味や悪口を言われたこともあったので以前から目をつけられていた可能性が高い。
しかし当時のおれにはそういうことは分からなかった。生まれつきアホかつ他人に興味がない性格だったのもあるが、まず「嫉妬」という概念を理解していなかった。そんなバカなと言いたくなる人もいるかもしれないが本当にそうだったので仕方がない。人生経験といえば聞こえはいいが普通にトラウマになったので似た状況を察知したら過剰に警戒してしまうようになった。
そんなわけでわたしは嫉妬の感情がとても苦手である。そもそも自分より凄くて偉くて恵まれている人間などこの世に億単位でいるのに、そういう人を妬まず目に見える範囲の人を妬むのは「身近な人は直接足を引っ張れるから」以外に理由は無い。つまりダサい。「羨ましい」と思うのは人として普通のことではあるが、その感情を他人への攻撃に変えるのは言うまでもなくアウトである。
などと書いてきたがわたしにも人を羨む感情が皆無というわけではない。『ジョジョ』の第五部で康一くんが『ヘブンズドアー』の能力でイタリア語が喋れるようにしてもらったのは滅茶苦茶羨ましかったし、第四部に登場したスタンド『エニグマ』(物を1枚の紙にする能力)が喉から手が出るほど欲しい。あれがあったら家に転がってるガラクタや積んでる本が全部片付く。しかしスタンド使いになるとスタンド使いとの戦いに巻き込まれるのでスタンド使いにはなりたくない。以上です。畳む